【完結】ゲーセンダンジョン繁盛記 ~魔王に異世界へ誘われ王国に横取りされ、 そこで捨てられた俺は地下帝国を建設する~

アンミン

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33・名前を付けよう

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「なるほど……
 つまりあのゲーセン部分を拡張しなければ
 レベルアップはしないって事か。

 一応聞くけど―――
 維持管理にかかる消費ptポイントも、それに応じて
 上がったりするかな?」

魔狐マジカルフォックス銀猫シルバーキャットはうなずきながら、

「それはもちろん、しますが」

「レベルアップすれば、眷属からもらえる
 管理ptも自動的に上がるので、そこは
 問題無いんじゃないかな」

白銀の長髪の狐タイプの女性と、黒髪黒目・
セミロングの長さの髪を持つ猫タイプの魔物が
答える。

「して、ぬし

「子供の扱いとやらは―――
 これでいいの?」

二人の間には、抱きしめられてでられるリナが
挟まっており……

「そうだね。
 そうやってギューってしてあげたり、
 頭を撫でてあげたり。

 あと寝る時、一緒に添い寝してあげたりすると
 喜ぶと思う」

リナはその薄黄色の髪を撫でられながら、
やや恥ずかし気にうつむく。

『子供たちの扱いとやらはどうしたらいいか』
という事で―――
彼女で実践じっせんしてもらっていたのだ。

やはりまだ母が恋しかったのか、赤ちゃん返りでも
したように大人しく抱かれていたが、

「しかし主の奥方様の髪は、とても綺麗
 ですのう」

「はぴゅっ!?」

聞いた事の無い声をリナが発する。

「違うの?
 だってここ、マスターの部屋だよね?

 ダンジョン各所や入り口を監視する魔導具も
 あるし、ここに2人きりでいたって事は」

魔物二人の指摘に俺は手を振って、

「いやリナと俺は別にそういう―――」

「そうなんですよーこの髪ってここのお風呂にある
 『しゃんぷー』や『りんす』で洗ってから、
 すっごく綺麗になったんですホント!」

ややかぶせ気味に早口で言われ、否定する機会を
奪われる。

「なるほどなるほど。
 主に大切にされておるのですな」

いやそれ、お風呂だってシャンプーだって全員に、
と言おうとしたところ、リナが片腕に抱き着き、

「じゃあ、さっそく他の眷属の子供たちにも、
 魔狐さんと銀猫さんを紹介しに行きましょう~!
 ア・ナ・タ♪」

これはアレかなあ。結婚願望というか、
『私、お兄ちゃんのお嫁さんになる!』
というヤツかな。

あと確かに、あまり時間を空けると心配させて
しまうかもしれない。
ここはリナの言う事に従おう。

「そうだな。
 いったん団体部屋へ戻って2人を見てもらおう。

 でもその前に……
 魔狐と銀猫じゃ味気ない。
 名前を決めようか」

魔物の女性二人はその言葉に反応し、

「よいのですか?」

「やったー♪
 お願いしまっす!」

とはいえ、俺はネーミングセンスに自信は無い。
しかし初めて生成した魔物でもあるし、うかつな
名前は付けられない。

こういう場合は歴史上の偉人から―――
二人とも結構美人だし、三大美女と称えられる
女性から取って、

「魔狐は『パトラ』……
 銀猫は『コマチ』、でどうかな?

 嫌ならまた考えるけど」

言うまでもなく、『パトラ』はクレオパトラから、
『コマチ』は小野小町から取ったものだ。
(楊貴妃はどうもじったらいいのかわからないので
やめておいた)

恐る恐る彼女たちの顔を見ると、頬を紅潮こうちょうさせて、

「……『パトラ』、でございますか。
 実に良き名かと」

「じゃあワタクシ、これから『コマチ』と
 名乗らせて頂きまーすっ♪」

こうして二人の名前が決まったところで―――
俺たち四人は、団体部屋へと移動する事にした。


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