【完結】ゲーセンダンジョン繁盛記 ~魔王に異世界へ誘われ王国に横取りされ、 そこで捨てられた俺は地下帝国を建設する~

アンミン

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41・俺と契約して眷属になってよ

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「この方たちは……?」

俺はダンジョン入り口、岩山の洞窟の外で―――
いかにもな戦士ふうの男と、女盗賊っぽい
人と対峙する。

「散歩中に、ヒュージタスク・ボーアに襲われて
 いるところを救出しました。

 ただこのままでは魔境の森を突破出来ないとの
 事で、ぬしに判断を仰ぎに来た次第」

俺の横で、魔法使いっぽい衣装―――
それに収まりきらないほどの胸を持つパトラが、
うやうやしく頭を下げる。

「ええと……
 君がヌシ、かい?

 ああスマン、自己紹介がまだだった。
 俺はクラーク。
 冒険者ギルド所属の戦士だ」

「アタシはミント。
 同じく、冒険者ギルドに所属する
 シーフだけど……」

二人して、半信半疑って目だな。
まあ無理もない。

なぜなら、パトラの背後には彼女がかついできた
巨大なイノシシの化け物が置かれており―――

それを倒したパトラがヌシと呼ぶ人物が、
こんな子供だというのは信じられないのだろう。

「ええ、俺がパトラの主―――
 ヒロトです。

 ところで……
 これ、邪魔になると思うんだけど。
 それに目立っちゃうし」

体長にして四メートルはあるだろうそれに
目をやり、

「では、主にお任せいたします。
 処分してもわらわに異存はありませぬぞ?」

いやいやいや……
こんな大きな物をどうすれば、と思っていると、



――――――――――――――――――――――
 『パトラから獲物が献上されました。

 ヒュージタスク・ボーアを受け取りますか?』


               →はい
                いいえ
――――――――――――――――――――――



へー、こんな事が出来るんだ。
俺が『はい』を選択すると、獲物の姿はたちまち
消えて、

「ふえっ!?」

「うおおっ!?」

それを見た戦士とシーフの二人が驚く。
ちなみに「ふえっ!?」がクラークさん、
「うおおっ!?」がミントさんだ。



――――――――――――――――――――――
 『所持した物は処分が可能です。

 何か処分しますか?』

・ヒュージタスク・ボーア
・奴隷商グロンソンの剣
・魔物けの匂い袋×3
・奴隷商グロンソンの服
・奴隷商たちの短剣
・奴隷商たちの服
 …………

――――――――――――――――――――――



俺はヒュージタスク・ボーアの処分を決定すると、
管理ptポイントが1,500ptほど加算された。

ていうか、奴隷商たちの荷物、いつの間にか
浴場から消えていたと思ってたんだけど……
自分の所持品こんなところにあったのか。

「さてと……
 えーと、クラークさんにミントさん。

 魔境の森を抜けたいとの事ですが、
 それは体力が回復したら可能ですか?」

二人に向き直ると、男の方がガシガシと
頭をかいて、

「出来りゃ、このパトラさんに護衛をお願い
 したいんだが……」

「それか、物資がいくらかあれば―――」

そうミントさんが話したところで―――
二人のお腹が『ぐきゅうぅうう~……』と鳴り、

「お腹が減っているのなら、俺の拠点で
 何か食べていきますか?

 ただ、俺の眷属になって頂く必要が
 ありますけど」

そこで二人は顔を見合わせる。

「眷属になるのは、かなり強力な契約です。
 生殺与奪せいさつよだつの権までこちらにあります。

 ただこちらも拠点の中で暴れられでもしたら、
 たまりませんので―――」

俺は包み隠さず説明する。
若い男女はしばらく考えていたが、
クラークさんの方から口を開き、

「どの道、パトラさんに助けてもらわなけりゃ、
 こうして無事でいられなかった」

「下手すればあそこで死んでいたかも
 知れないしね。
 眷属にでも何でもなるよ」

そこで俺は、クラークさん・ミントさんの
二人を眷属とし、

『ダンジョン』へ招待する事にした。

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