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85・ゲーセンダンジョン・三店目!
しおりを挟む「こ、これは……」
「長生きはするものですのう。
このような事があろうとは」
若い使用人やメイドたちに混じり―――
執事のような老人が、その光景に見入る。
ハーレイドッグ子爵家の方々が訪れた翌日。
俺はリナと、護衛にパトラを連れ……
領主様の屋敷を訪れ、
管理ptを使ってさっそく『ダンジョン』を
作成した。
どうしても一階は新規作成で必要なため、
管理ptを5,000ほど消費するが、
それ以降は複製を使えばいいので、
大きく管理ptが減る事は無い。
一応、一階はどんなダンジョンがいいか
希望をガド様・マリア様・ロイ様に聞いて
みたが、
「やはり『めだるこーなー』かな……
あれはハマる。
客人の接待にも使えそうだし」
「『体感すぽぉつ系』でお願いします。
私、まだ『かじき』っていうの
獲ってない」
「走るヤツー!!」
と、見事に意見が割れ―――
「あー……
じゃあ、全部同じのでいいですか?」
「やったー!」
と、ロイ様が飛び上がって喜んだ後、
「「「お願いしますっ!!」」」
と、なぜかアマンダさんまで加わり、
頭を下げられ……
――――――――――――――――――――――
『ダンジョンを拡張します。
この地下にフロアを新設しますと、
管理ptを5,000消費します。
拡張しますか?』
→はい
いいえ
――――――――――――――――――――――
俺は『はい』を選択し―――
ハーレイドッグ子爵家の地下に、ダンジョンが
作られる事となった。
そしてダンジョン【エンテの街地下】まで
繋ぐ。
これは万が一の時の抜け穴、逃走経路も
兼ねている。
その後、子爵家の使用人たちに、施設や各階を
一通り経験してもらった後、改めて眷属になるか
どうかを聞くために集まってもらった。
(屋敷を空にするわけにはいかないので、
交代で)
「すでにご主人様と奥方様も―――
眷属になっておられるんですよね?」
「ここのお風呂、いつでも入れるって
本当ですか!?」
「この調理場と材料がありゃあ、
ロイ様の望む料理を作って
差し上げられまさぁ!!」
と、概ね好意的に受け止められ、
「彼はそもそも、我が国が召喚した勇者だ。
その秘密を保持するためだけに眷属に
するだけ―――
何も心配する事は無い」
ガド様が使用人たちに語り、全員が眷属に
なる事に同意してくれた。
「屋敷にいる人は、ここにいる方たち
だけですか?」
「使用人はそうですが、まだ王都に行った
お抱えの治癒師が戻って来ておりません。
この際クビにしようかしら……
肝心な時にいなかったし」
マリア様がこみかめをピキピキさせながら、
笑顔になる。
大事な息子が危なかった時にいなかったから、
気持ちはわかるけど。
そこでふとロイ様の方を見ると、
「これでみんなで遊べるねー!」
と、無邪気にはしゃぐの見て―――
でも同年代の使用人っていないよなあ、
と見渡す。
ただこればかりはどうしようも、と
思っているとリナとパトラが、
「お兄ちゃん。
眷属の子供たちを交代で、何人か
来させたら?」
「うむ。
奥方の申す通りじゃ。
同じ環境になったし―――
短期間なら支障はありますまい」
それを聞いて、今度は領主様に振り返ると、
「出来ましたら、そうして頂ければ。
執事かメイド見習いとして、
受け入れる事は可能です」
こうして、眷属が二十名ほど増え……
ロイ様の遊び相手として、子供たちが
受け入れられる運びとなった。
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