【完結】ゲーセンダンジョン繁盛記 ~魔王に異世界へ誘われ王国に横取りされ、 そこで捨てられた俺は地下帝国を建設する~

アンミン

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91・シューティングゲーム

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「ほっ、よっ!」

「おう上手上手♪
 なかなかやるじゃん、」

ダンジョン:【エンテの街地下】、
地下五階『各ビデオゲームフロア』で―――
ミントさんが、5・6才くらいの女の子に向かって
話しかける。

女の子は俺の眷属で、名前はメアリ。
俺の眷属かつ元奴隷の一人で、

女性騎士によって整えられた、両側のツインの
お団子が特徴的な少女だ。

実際の年齢は10才と聞いて驚いたが、その髪型も
相まって余計幼く見えてしまう。

そしてメアリがプレイしているのは、いわゆる
縦シューティング。

確かにミントさんが言う通り、子供にしては
なかなか弾避けが上手く見えた。

「あっ!」

そこで最後の一機をミスしてしまい、
ゲームオーバーに。

しかし5ステージまでは到達しており、
そこまでノーコンティニューはかなりの腕前と
言えるだろう。

「あちゃー。
 残念。

 でもここまで『続き』無しで来たのは、
 子供たちの中でも一番だと思うぜ」

短髪の赤い髪を揺らしながら、、シーフ系の
女性冒険者は感想を述べる。

「そうだね。
 大人でもなかなかクリア出来ないんだよ、
 この種類のゲームは。

 一発で、というのがやっぱり厳しいよなあ」

「何発か耐えられる方は優しいねえ。

 メアリ、そっちの方からやってみた方が
 良くないかい?」

ミントさんの提案に、彼女は首を左右に振り、

「や!

 このカッコいいおじ様が出てくるのが
 いいの!」

子供特有のワガママな態度で拒否する。

あー……
このキャラクターがこの子の『推し』なのね。

まあ好きこそ物の上手なれ、と言うし。
積極的にチャレンジするのはいい事だ。

「じゃあ、しばらくはそれを練習していてくれ」

「はいっ!」

そしてメアリはまた、スタートボタンを押した。



「まぁ何だ。
 あと5・6回もプレイすれば、『続き』無しで
 クリア出来るんじゃないかな」

「そうですね。
 上達がすごいです。

 これもミントさんのおかげかと」

少し離れた場所で、俺とミントさんは
言葉を交わす。

実は彼女はシューティングゲームに目が無く、
それならばと何人か彼女の元で『修行』させて
いたのだが、

今のところ眷属の中では、メアリが一番
上手らしい。

「そういえばミントさん。

 一発でやられないのは優しい、って
 言ってましたけど……
 どのくらいクリアしたんですか?」

「横に流れるヤツと、縦に流れるヤツ―――
 大方はしたんじゃないかな?

 いちいち別の魔導具になる度に、操作方法や
 強化を覚えなきゃいけないのが大変だけど、
 どれもこれも2・3日程度で何とかなったよ」

おおぅ、と思わず心の中で驚く。

シーフだけあって反射神経とか動体視力とかが、
すごいんだろうなと思う。

「そういや、ここはどうやって商品とかに
 引き換えするんだい?

 『めだるコーナー』はそのまんまだから
 わかるけど、それ以外は今イチ」

「あー……そうですね。

 そこはメダルと共通にしようと思っています。
 5位までに入ったらメダル200枚とか、
 クリアでメダル千枚とか。

 『続き』無しだったら―――
 1万枚くらい渡してもいいですねえ」

それを聞くとミントさんは目を丸くし、

「うえぇっ!?
 ウソ、じゃあアタシもう5つほど魔導具を
 クリアしているから……

 あ、でもアタシ眷属だからダメなんだっけ」

「え?
 別にそんな事はありませんけど?

 点数は記録されていますから、それを見れば
 確認出来ますし。

 今のところ、『続き』無しのクリアは、
 シューティングゲームに限ればミントさん
 だけだと思いますので、すぐ出せますよ?」

俺の言葉に、さらにミントさんはあたふたして、

「えぇえ……
 じゃ、じゃあアタシ一気にめだる5万枚分
 もらえちゃうって事?

 で、でもいいのかい?
 一度クリアしたやつってもう簡単だし、
 何度もクリアしちゃったら」

「そうですね。
 初回クリアは1万枚、それ以降のクリアは
 店頭プレイとして500枚くらいにしても。

 それで他の冒険者たちにも、『クリア可能』だと
 証明出来ますから」

そこまで話していると、『やったー!!』と
大きな声が聞こえ、

メアリのプレイしていた台を見ると、
ノーコンティニューでは無いものの、
クリアしたエンディング画面が流れていた。


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