【完結】ゲーセンダンジョン繁盛記 ~魔王に異世界へ誘われ王国に横取りされ、 そこで捨てられた俺は地下帝国を建設する~

アンミン

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101・対策会議

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ダンジョン:【エンテの街地下】、
その地下一階休憩所エリア・会議室。

そこの主である俺を始め―――
妻のリナ、

眷属にした冒険者のクラークさんにミントさん、
派遣されて来た元女性騎士団組のトップである
サリーさんが、

俺の配下である魔狐マジカルフォックスのパトラ、
銀猫シルバーキャットのコマチの報告を受け、
またその対応を相談するために集まっていた。

「まあ想像していなかったわけじゃない。

 オイシイ話にむらがる連中は、どこにでも
 いるからなあ」

一通り二人の話を聞いた後、俺がまず口を開き、

「確かに裏社会の連中に取っては―――
 ここほどオイシイところは無い。

 黙っていても利益を上げられる上、
 地下に作られている秘密の存在。

 しかも魅力的な商品がほぼ無尽蔵と
 来たもんだ」

シルバーの長髪をかきながら、サリーさんは
その鋭い目付きの両目を閉じる。

「ギルド長の言う通り、景気のいい冒険者が
 増えたのは確かですからね」

「けど、裏社会の連中の思い通りに行くか
 どうか。
 何たってアタシらは『冒険者』なんだし」

戦士風の男とシーフの女性、冒険者の男女が
語ると、

「ふむ?」

「と言うと?」

巨乳狐娘のパトラと黒髪黒目のメイドのコマチが、
疑問を返す。

「だって一応、死と隣り合わせっていうのが
 冒険者ですし」

「トラップ一発であの世逝きって事も
 あるのに―――
 いちいちそんな連中の脅しに屈してちゃ、
 この仕事はやってられないよ」

ブラウンの短髪の男と、赤髪の女性冒険者が
両腕を組んで説明する。

まあ確かにダンジョン行ったり、魔物や盗賊と
戦ったりと……
言葉が通じない対象も相手にしなければ
ならないんだから、裏社会の連中なんて
イージーモードか。

「お金で買収されてしまう―――
 という事は無いんでしょうか?」

そこでリナが俺の隣りで発言すると、

「無いとは言い切れないけど……
 それこそ目のくらむような金額じゃなけりゃ
 難しいと思う」

「安定して稼げる、しかも命の危険が無い
 ダンジョンを捨てて―――

 さらに他の冒険者たちから恨まれる事も
 覚悟で、ってなるとなぁ」

冒険者の男女の答えになるほど、とうなずく。
そう考えると割に合わないか。

するとサリーさんが、

「だが、ちょっかいをかけてきているのは
 確かなのだろう?

 ちょうど自分たち元騎士団がいるし……
 5人もいればこの街の裏社会くらい
 壊滅させられるが」

そう言えばそんな事言ってたっけ。
過剰戦力にもほどがある。

「国や子爵家直々の依頼ならまだしも、
 全面的に事を構える、というのはその……

 こっちには子供たちもいますので」

「むむぅ」

俺の言葉にサリーさんはうなる。

軍や子爵家の私兵が相手なら報復なんて考える
バカもいないだろうけど……
こっちもいわば非公式な存在。

そして子供たちを抱えていて、となると―――
相手次第では彼らが巻き込まれる、もしくは
人質にされる可能性も……

一時的に勝利しても、面子を潰された連中が
真っ先に子供たちを狙うというのも十分
あり得る。

サリーさんもそれがわかっているからか、
眉間にシワを寄せ、

「ではどういたしますか、ぬしよ」

「このまま何もしないのも、それはそれで
 相手がつけ上がるかも」

魔狐と銀猫、二人の魔物の言葉に俺はしばし考え、

「消極的だけど、冒険者たちを見守ってくれ。
 何かちょっかい出してくる相手がいたら、
 その都度対応って事で。

 もしそういうヤツを見つけたら、出来れば
 生かして捕まえて俺のところまで引っ張って
 きて欲しい。
 眷属にした後、手駒にするか処分するかは
 そいつら次第ってところかな」

相分あいわかった」

「りょーかーい!」

パトラさんとコマチさんが対照的な返事で
承諾すると、

「クラークさん、ミントさんも冒険者仲間を
 それとなく見ていてください。

 特に冒険者になったばかりの人を」

それを聞いて冒険者の男女はハッとなり、

「あー、そいつは考えていなかったな」

「確かに新人の坊やなら、お金や脅しに
 屈するかもね。

 わかった。
 些細ささいな事でもすぐ報告するよ」

こうして方針がまとまり……
会議はお開きとなった。

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