【完結】ゲーセンダンジョン繁盛記 ~魔王に異世界へ誘われ王国に横取りされ、 そこで捨てられた俺は地下帝国を建設する~

アンミン

文字の大きさ
187 / 203

187・エバンス勢VSダンジョン04

しおりを挟む

「おいおい、もう2回負けちまったぞ!?」

「確か7回勝負だろ、これ?
 って事はあと2回負けたら……」

王都・ネーヴェで勝負の行方を見守っていた
住人たちは―――
いきなり二敗した事に対し、動揺の色を
隠せないでいた。

それは王宮の謁見の場に設置された、
モニターを見ていたクレイオス王国の
国王も同様で、

「先に4回敗れた方の負けなのだな?
 本当に大丈夫であろうか」

その問いに、側で控えていた女性騎士団の
現騎士団長・ルランが、

「問題ございません。

 それに次はカミュ王女様です。
 まずはここから巻き返しましょう」

「カミュ……」

国王は娘の名前を出され、引き続き
モニターに注視し始めた。



「フン。もう2勝か。
 手応えが無いな? メルダ」

「何の。まだまだこれからよ。

 しかし兄上の選んだ選手たち―――
 意外とやりよるわ」

ダンジョン:【魔王城地下】で……
魔王と呼ばれる者同士、兄と妹が語り合い、

「でも次はカミュ王女様です。
 あの方なら……!」

リナがぐっと手に力を込め、そして
エバンスとメルダもモニターに視線を移した。



『では次の試合―――

 魔族代表・クピードー選手と、
 メルダ・クレイオス王国連合代表……
 カミュ選手が戦います!!』

そこで王都の住人たちのどよめきが起こる。

「えっ?
 カ、カミュ選手って」

「カミュ・クレイオス王女様が!?」

「王家自ら……!?」

そしてモニター上に二名の女性選手が
映し出されると、

「ほ、本当だ!
 本当にカミュ様だぞ!」

「何かの儀式の時、一度だけお顔を見た事が
 あるが、間違いない!!」

「カミュ様ー!!
 次こそ勝ってくだされー!!」

と、群衆がすがりつくかのように応援に回り、
そして『パズル』対戦が開始された。



「く……っ、や、やりますわね」

「その方こそたいしたものだ。
 力押ししか知らない我が国の男どもにも
 見習わせてやりたいぞ」

パズル対戦は―――
互いにブロックとなるものを連鎖で消し合い、
その分が相手にブロックの数となって、
送り込まれるもので……

一進一退の展開を見せ、二対二のイーブンに
までもつれ込んでいた。



『クピードー選手は一気に勝負を決める
 感じですが、カミュ選手は相手の攻撃を
 的確に返していく感じですね。

 長期戦になった場合、カミュ選手が
 有利に試合を運ぶ展開が多かったですが、
 逆に言うとクピードー選手は短期決戦を
 狙っているわけで―――』

その頃、ダンジョン:【魔境の森】で、
俺は実況まがいの事までやっていた。

「マスターよ……
 この戦いでダンジョンの行方が決まると
 いうのに、よく冷静でいられますな」

「むしろ、楽しんでいるようにお見受け
 いたしますが」

そんな俺を見て獣人ビースト風狼ウィンド・ウルフたちが、
不思議そうにしていたが、

実際のところ、どうやって勝負が決まるのか、
妻であるリナとメルダから聞いており―――
事は予定通り進んでいるので、
不安や緊張は無く。

「まあ、信じているからかな」

軽く返すと、三試合目の実況を続け、

『3試合目、パズル。

 メルダ・クレイオス王国連合、カミュ選手の
 勝利です!』

俺はカミュ王女様の勝利をアナウンスし、
内心、予定通り事が進んでいるのを確認した。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~

草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。 レアらしくて、成長が異常に早いよ。 せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。 出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

剣ぺろ伝説〜悪役貴族に転生してしまったが別にどうでもいい〜

みっちゃん
ファンタジー
俺こと「天城剣介」は22歳の日に交通事故で死んでしまった。 …しかし目を覚ますと、俺は知らない女性に抱っこされていた! 「元気に育ってねぇクロウ」 (…クロウ…ってまさか!?) そうここは自分がやっていた恋愛RPGゲーム 「ラグナロク•オリジン」と言う学園と世界を舞台にした超大型シナリオゲームだ そんな世界に転生して真っ先に気がついたのは"クロウ"と言う名前、そう彼こそ主人公の攻略対象の女性を付け狙う、ゲーム史上最も嫌われている悪役貴族、それが 「クロウ•チューリア」だ ありとあらゆる人々のヘイトを貯める行動をして最後には全てに裏切られてザマァをされ、辺境に捨てられて惨めな日々を送る羽目になる、そう言う運命なのだが、彼は思う 運命を変えて仕舞えば物語は大きく変わる "バタフライ効果"と言う事を思い出し彼は誓う 「ザマァされた後にのんびりスローライフを送ろう!」と! その為に彼がまず行うのはこのゲーム唯一の「バグ技」…"剣ぺろ"だ 剣ぺろと言う「バグ技」は "剣を舐めるとステータスのどれかが1上がるバグ"だ この物語は 剣ぺろバグを使い優雅なスローライフを目指そうと奮闘する悪役貴族の物語 (自分は学園編のみ登場してそこからは全く登場しない、ならそれ以降はのんびりと暮らせば良いんだ!) しかしこれがフラグになる事を彼はまだ知らない

転生社畜、転生先でも社畜ジョブ「書記」でブラック労働し、20年。前人未到のジョブレベルカンストからの大覚醒成り上がり!

nineyu
ファンタジー
 男は絶望していた。  使い潰され、いびられ、社畜生活に疲れ、気がつけば死に場所を求めて樹海を歩いていた。  しかし、樹海の先は異世界で、転生の影響か体も若返っていた!  リスタートと思い、自由に暮らしたいと思うも、手に入れていたスキルは前世の影響らしく、気がつけば変わらない社畜生活に、、  そんな不幸な男の転機はそこから20年。  累計四十年の社畜ジョブが、遂に覚醒する!!

異世界ほのぼの牧場生活〜女神の加護でスローライフ始めました〜』

チャチャ
ファンタジー
ブラック企業で心も体もすり減らしていた青年・悠翔(はると)。 日々の疲れを癒してくれていたのは、幼い頃から大好きだったゲーム『ほのぼの牧場ライフ』だけだった。 両親を早くに亡くし、年の離れた妹・ひなのを守りながら、限界寸前の生活を続けていたある日―― 「目を覚ますと、そこは……ゲームの中そっくりの世界だった!?」 女神様いわく、「疲れ果てたあなたに、癒しの世界を贈ります」とのこと。 目の前には、自分がかつて何百時間も遊んだ“あの牧場”が広がっていた。 作物を育て、動物たちと暮らし、時には村人の悩みを解決しながら、のんびりと過ごす毎日。 けれどもこの世界には、ゲームにはなかった“出会い”があった。 ――獣人の少女、恥ずかしがり屋の魔法使い、村の頼れるお姉さん。 誰かと心を通わせるたびに、はるとの日常は少しずつ色づいていく。 そして、残された妹・ひなのにも、ある“転機”が訪れようとしていた……。 ほっこり、のんびり、時々ドキドキ。 癒しと恋と成長の、異世界牧場スローライフ、始まります!

99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える

ハーフのクロエ
ファンタジー
 夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。  主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。

セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~

空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。 もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。 【お知らせ】6/22 完結しました!

異世界転生したおっさんが普通に生きる

カジキカジキ
ファンタジー
 第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位 応援頂きありがとうございました!  異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界  主人公のゴウは異世界転生した元冒険者  引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。  知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?

処理中です...