46 / 103
第二章 恋に落ちた日
第二十六話
しおりを挟む
勃起した肉粒をさらにいじられながら、美美子は口を開いた。
「怖いの。『ふしだらな人だな』って思われることが……」
「なぁんだ、そんなこと」
ジュエルが明るく微笑んだ。
「美美子ちゃんが乱れるところ、私、いっぱい見たいよ? 『色っぽいなあ』と思うことはあっても、『ふしだらな人だなあ』とは思わない」
「……本当に?」
「うん。神様に誓ってもいい……って、神様は私か」
照れ笑いをひとしきり浮かべたあと、彼は言った。「心配しなくていいよ。私が美美子ちゃんを嫌いになることなんて、天地がひっくり返ってもない。そんなの絶対ありえないよ」
仰向けに寝かせられた体に、ジュエルが覆いかぶさってきた。
「私は美美子ちゃんに夢中なの」
彼は真剣な声でそう告げると、美美子の体をしっかり抱き込み、額へとくちづけた。荒っぽさのかけらもない、やはり丁寧な愛撫であった。
「優しくしたい」
「大好きな美美子ちゃんに、いっぱい気持ちよくなってもらいたい。……いい思いをさせてあげたい」
──そんな台詞が聞こえてきそうだった。
「ん……っ……、」
唇をそっと塞がれる。すべてを奪うような激しいキスでなく、唇粘膜を覆うような静かなキスだった。唾液を啜るような淫猥なくちづけでなく、うぶな姫君に施すようなソフトなくちづけであった。
ジュエルの背に腕を回す。胸と胸が密着し、両者のふくらみが重なるように触れ合った。
豊かな量感に恵まれた乳房は、間違いなく、女性特有のものだ。
しかし、腰付近を圧迫する硬い物体は、本来ならば男性しか持ちえない器官である。
(M性の体だわ……)
柔らかな肌と胸と男性器を持った、M性。肉体の九割ほどが女性でありながら、男性的な特徴も持った性。同性でありながら、異性の性器を生やしている性。
以前はM性に対して警戒心を持っていた。F性を襲うM性がこの世に多く存在しているからだ。
ジュエルには言っていないのだが、過去にM性に強姦されそうになった経験もある。
父親以外のM性の裸を間近に見たことはない。見たいとも思わない。
──けれど、ジュエルの裸には興味があった。熱く昂る性器をこの目で確かめてみたいとも思っていた。
大好きだから、全部を捧げたい。
愛しているから、なにも隠さずに全部見せてほしい。
浅ましい欲望も儚い願いや望みも、まとめて受け入れる。「神城ジュエル」というM性を構成する全要素を、喜んで受け入れる。
拒絶なんてしない。否定だってしない。そんなことできるはずがない。
真剣に愛してくれる彼の気持ちに応えたい。持てる愛情のすべてを、秘めた恋情のすべてを、彼だけに伝えたい。
好きだから。
愛しているから。
だから一緒にのぼりつめたい。……濡れた秘部に硬く屹立したペニスを埋め込み、さんざん律動を加えた末、中で果ててほしい。
絶頂を遂げ、快感のあまりに顔を歪める彼をこの目に焼きつけたい。
全身が性感帯になったような感覚に喘ぎを散らしながら、美美子は願った。
何度も願った。
【続く】
「怖いの。『ふしだらな人だな』って思われることが……」
「なぁんだ、そんなこと」
ジュエルが明るく微笑んだ。
「美美子ちゃんが乱れるところ、私、いっぱい見たいよ? 『色っぽいなあ』と思うことはあっても、『ふしだらな人だなあ』とは思わない」
「……本当に?」
「うん。神様に誓ってもいい……って、神様は私か」
照れ笑いをひとしきり浮かべたあと、彼は言った。「心配しなくていいよ。私が美美子ちゃんを嫌いになることなんて、天地がひっくり返ってもない。そんなの絶対ありえないよ」
仰向けに寝かせられた体に、ジュエルが覆いかぶさってきた。
「私は美美子ちゃんに夢中なの」
彼は真剣な声でそう告げると、美美子の体をしっかり抱き込み、額へとくちづけた。荒っぽさのかけらもない、やはり丁寧な愛撫であった。
「優しくしたい」
「大好きな美美子ちゃんに、いっぱい気持ちよくなってもらいたい。……いい思いをさせてあげたい」
──そんな台詞が聞こえてきそうだった。
「ん……っ……、」
唇をそっと塞がれる。すべてを奪うような激しいキスでなく、唇粘膜を覆うような静かなキスだった。唾液を啜るような淫猥なくちづけでなく、うぶな姫君に施すようなソフトなくちづけであった。
ジュエルの背に腕を回す。胸と胸が密着し、両者のふくらみが重なるように触れ合った。
豊かな量感に恵まれた乳房は、間違いなく、女性特有のものだ。
しかし、腰付近を圧迫する硬い物体は、本来ならば男性しか持ちえない器官である。
(M性の体だわ……)
柔らかな肌と胸と男性器を持った、M性。肉体の九割ほどが女性でありながら、男性的な特徴も持った性。同性でありながら、異性の性器を生やしている性。
以前はM性に対して警戒心を持っていた。F性を襲うM性がこの世に多く存在しているからだ。
ジュエルには言っていないのだが、過去にM性に強姦されそうになった経験もある。
父親以外のM性の裸を間近に見たことはない。見たいとも思わない。
──けれど、ジュエルの裸には興味があった。熱く昂る性器をこの目で確かめてみたいとも思っていた。
大好きだから、全部を捧げたい。
愛しているから、なにも隠さずに全部見せてほしい。
浅ましい欲望も儚い願いや望みも、まとめて受け入れる。「神城ジュエル」というM性を構成する全要素を、喜んで受け入れる。
拒絶なんてしない。否定だってしない。そんなことできるはずがない。
真剣に愛してくれる彼の気持ちに応えたい。持てる愛情のすべてを、秘めた恋情のすべてを、彼だけに伝えたい。
好きだから。
愛しているから。
だから一緒にのぼりつめたい。……濡れた秘部に硬く屹立したペニスを埋め込み、さんざん律動を加えた末、中で果ててほしい。
絶頂を遂げ、快感のあまりに顔を歪める彼をこの目に焼きつけたい。
全身が性感帯になったような感覚に喘ぎを散らしながら、美美子は願った。
何度も願った。
【続く】
0
あなたにおすすめの小説
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる