かけがえのない君に告ぐ

春原しずく

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第二章 恋に落ちた日

第二十七話

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繰り返し刺激を受けた肌は微量びりょうの汗にまみれ、すっかり過敏かびんになっていた。少し舌で舐められただけで身悶えしてしまうほど、美美子は感じた。
丁寧ながらも強引な愛撫によって、眠っていた雌の悦びが覚醒した。愛するジュエルの手によって、隠し持っていた本性が目覚めた。
「はぁ……、ぁ……」
乳首に柔く噛まれると、電流のような快感が背筋を駆け上がった。
背をしならせ、腰を震わせ、続けざまに襲い来る性感せいかん感受かんじゅする。生娘きむすめならではのつたない喘ぎをそこかしこに振りまきながらも、覆いかぶさるジュエルに抱きつき、愛の言葉をささやいた。
波に揺られる難破船なんぱせんのような、あるいは風に遊ばれるの葉のような心許こころもとなさを実感した。けれど、胸に恐れはなかった。相手は、無二むにの存在たるジュエルなのだ──恐れる必要はない。彼の愛撫に全部を任せて、ひたすら乱れてやればいい。
「あ、…………っ……」
乳房と乳首をさんざんこねまわした手が、汗と体液で濡れた太ももを撫でさする。そのかすかな触感しょっかんですら、性欲を高めるスパイスになりえた。
美美子は喘いだ。親のいない、家族もいない家の中、年下のM性に抱かれながら幾度いくども喘いだ。足を開かれても相手を拒まず、ただただ嬌声をまき散らした。
ジュエルのすることならなんでも許すつもりでいた。好きだから、どうしようもないぐらい愛しているから、なにも拒まず、必死なまでに愛撫に応えた。
濡れた下着が股間に貼りつく。大量の愛液にまみれた場所がいやらしい熱に煽られ、さらなる体液を分泌ぶんぴつしている。
ぐっ……と、足を開かれた。それから淀みのない動作で、濡れみの付いた下着を脱がされる。
ひんやりした空気を両股の間に感じて、美美子は、「あ……、っ……」と腰を浮かせた。
「大丈夫だよ」ジュエルが笑いかけてくる。
「美美子ちゃんの気持ちいいとこ、いっぱい見つけてあげるから。……だから、なにも心配しないで。いっぱいいやらしいとこ見せて」
「私だけに見せてね」と付け加え、ジュエルが右太ももにキスをする。
たったそれだけの刺激にも美美子は喘ぎ、けもののように強くいた。情感じょうかんのこもった愛撫に乱され、すっかり余裕をなくしてしまう。
年下の恋人に狂わされていく悦びは、果汁のいっぱい滴る白桃はくとうのように甘くて魅力あるものだった。優しいキスを与えられるたびに、乳房を揉みしだかれるたびに、太ももを撫で上げられるたびに、美美子は啼いた。発情期の雌猫みたいに、声を張り上げた。
「ふぁ……、……あ……」
濡れそぼった割れ目を指でなぶられる。繊細ながらも遠慮のない手つきで、幾度いくども幾度も愛される。
「あっ、ん……、」
細い指先が潤ったその部分を何度も往復し、性に目覚めたばかりの女の急所をさらに湿らせた。それから一秒のを置いて、先端が入ってくる。
「あ、ぁ…………!」
指が中を上下し、あふれる蜜を丹念に掻き出していく。濡れに濡れた女性器を犯すその動きは、細くて硬いペニスのように卑猥なものだった。
ぐにぐにと中をいじられ、突き上げられ、美美子はうめいた。快感に胸をらしては、潤沢じゅんたくに濡れていく自分の性器を強く意識した。

指は動いた。
派手な汁音しるおとをさかんに響かせながら、美美子の奥を暴いていった。

【続く】
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