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1-4 研究熱心のライズ先生
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「これはこうじゃない! こうだ!」
「これこれ、分かんないですよ!」
あちらこちらから男どもの悲鳴が聞こえた。
そしてライズ側と言えば。
「先生、さっき武器を出したのは、この換装箱ですよね! 結構高いって聞いてたんですけど!」
「もちろん。でも、体を守るためのものだから、みんなもそこに金をかけることをためらっちゃだめだぞ!」
「「「はーい!」」」
女子生徒が集まって、ライズを囲んでいた。
ビーフ先生とライズ。片方は筋肉の塊のような体格なのに対して、ライズは細身だ。
そのうえライズは身長もそこそこあり、そのうえ黄金の高級そうな装備まで見せられた女子たちは、高位の貴族様が返送していると思って、あわよくばを狙って話しかけていく。
無論、ライズは王都の生まれで学習を受けられたとはいえ、貴族なんて大層なものでもなく、むしろ興味のあること以外には少しは金をケチる、貧乏性の一面すら持っていた。
が、それを生徒たちが知るのは、まだ先の話であった。
太陽は一番上を通り過ぎ、少し傾いたところに出ていた。
午前の授業が終了し、午後と翌日がフリーである。
ライズは、総合戦闘術が終わったその足で、自身に与えられた研究室へと向かう。
放課後に魔法理論の子たちに教えるだろうから、今少し研究を進めるか......
時計もないこの部屋で、時間に関して根拠もない自信を見せるライズは、一人研究に没頭するのであった。
「先生! いらっしゃいますか!」
その声が聞こえたのは戸の外からだった。
「どうした......おっと、もうこんな時間か」
やはり没頭していたライズ。それに対して思い出してくれたことにほっとしているのは茶髪の生徒。
「エアリ・ウィンダーです。よろしくお願いします!」
「あぁ、よろしく」
その茶髪の少女......エアリと一緒に、空き教室へと向かう。
「エアリは、どうしてこの俺が研究室にいると思ったんだ?」
「ソフィア先生に聞いたら、「あの人は研究室です! あそこ以外にいるはずがありません!」って自信満々に言うので、何か理由があるのだと思っていました」
「ソフィア先生はどうして俺の場所が分かったのかな......まさか、俺のことが気になっていて!?」
「それはないと思います」
冷たく返された。が、ライズは少し傾いた太陽が校舎を照らすこのひと時が、この会話が、いつか「楽しかった」なんて言えるようになるのだろうか、そんならしくもないことを考えていた。
「ここです」
そう連れてこられたのはいつも魔法理論で使っている教室だった。
ライズは、それではエアリにゆっくり教えよう。としたところで、ふと、気付いた。
「なぁ、エアリ。今日、何人来てる?」
「今日は.......五人くらいです」
てっきり一人だと思っていたライズ。しかし確かに一人とは一度たりとも言っていなかったと、その思い込みを反省し、教室へと入る。
「よろしく」
そう端的に言った彼女を、ライズは知っている。
「よろしく、ガイア」
「これこれ、分かんないですよ!」
あちらこちらから男どもの悲鳴が聞こえた。
そしてライズ側と言えば。
「先生、さっき武器を出したのは、この換装箱ですよね! 結構高いって聞いてたんですけど!」
「もちろん。でも、体を守るためのものだから、みんなもそこに金をかけることをためらっちゃだめだぞ!」
「「「はーい!」」」
女子生徒が集まって、ライズを囲んでいた。
ビーフ先生とライズ。片方は筋肉の塊のような体格なのに対して、ライズは細身だ。
そのうえライズは身長もそこそこあり、そのうえ黄金の高級そうな装備まで見せられた女子たちは、高位の貴族様が返送していると思って、あわよくばを狙って話しかけていく。
無論、ライズは王都の生まれで学習を受けられたとはいえ、貴族なんて大層なものでもなく、むしろ興味のあること以外には少しは金をケチる、貧乏性の一面すら持っていた。
が、それを生徒たちが知るのは、まだ先の話であった。
太陽は一番上を通り過ぎ、少し傾いたところに出ていた。
午前の授業が終了し、午後と翌日がフリーである。
ライズは、総合戦闘術が終わったその足で、自身に与えられた研究室へと向かう。
放課後に魔法理論の子たちに教えるだろうから、今少し研究を進めるか......
時計もないこの部屋で、時間に関して根拠もない自信を見せるライズは、一人研究に没頭するのであった。
「先生! いらっしゃいますか!」
その声が聞こえたのは戸の外からだった。
「どうした......おっと、もうこんな時間か」
やはり没頭していたライズ。それに対して思い出してくれたことにほっとしているのは茶髪の生徒。
「エアリ・ウィンダーです。よろしくお願いします!」
「あぁ、よろしく」
その茶髪の少女......エアリと一緒に、空き教室へと向かう。
「エアリは、どうしてこの俺が研究室にいると思ったんだ?」
「ソフィア先生に聞いたら、「あの人は研究室です! あそこ以外にいるはずがありません!」って自信満々に言うので、何か理由があるのだと思っていました」
「ソフィア先生はどうして俺の場所が分かったのかな......まさか、俺のことが気になっていて!?」
「それはないと思います」
冷たく返された。が、ライズは少し傾いた太陽が校舎を照らすこのひと時が、この会話が、いつか「楽しかった」なんて言えるようになるのだろうか、そんならしくもないことを考えていた。
「ここです」
そう連れてこられたのはいつも魔法理論で使っている教室だった。
ライズは、それではエアリにゆっくり教えよう。としたところで、ふと、気付いた。
「なぁ、エアリ。今日、何人来てる?」
「今日は.......五人くらいです」
てっきり一人だと思っていたライズ。しかし確かに一人とは一度たりとも言っていなかったと、その思い込みを反省し、教室へと入る。
「よろしく」
そう端的に言った彼女を、ライズは知っている。
「よろしく、ガイア」
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