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一章 校内魔法対抗戦
校内魔法対抗戦 そのに
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「さて! 始まりました校内魔法対抗戦! 実況はわたくし放送部部長、ビッガーが努めます! お前ら、準備はいいかぁぁぁああああ!」
「「「うおおおおぉぉぉぉぉおおおお」」」
会場のボルテージは一気に上がる。
「すごいね」
「私は一度来た事あるから知ってる」
一度来たことのあるガイアですら、この熱気に当てられていた。
会場全体に生徒と保護者が入り、円形闘技場の全方位から熱気を立ち上げていた。
地面も揺れ、ボルテージの上昇をこの闘技場の人々が感じていた。
「それでは早速ですが、一回戦Aブロックの開始です! また、一回戦Cブロックに出場の人は、待機室に移動してください!」
アナウンスの後、選手入場が始まった。
数々の歓声を受ける中、ひときわ目立って声をかけられていた存在がいた。
「きゃー! 王子様ー!」
「頑張って、王子様ー!」
そう、この国の第二王子にしてこの学園の一年二組に所属しているアレク、アレク・フォン・キングハート。
彼の才能は魔法に関してだけで言えば第一王子をもしのぎ、真っ向から戦っても勝率四割をもぎ取る実力者。
宮廷魔法師団の教えを既に受けている、選ばれた才能。
実際に彼の属性的な才能を見ても、どの属性にも不得意がなく、そのうえ得意な雷魔法をよく伸ばせている。まず、学生のレベルではなかった。
このバトルロワイヤルにおいて、残っていた二人がトーナメント進出であるため、彼を最初に集団で叩こうとする者たちも現れるだろう。
しかし範囲攻撃で一蹴されるだろうが。
「それでは、試合開始です!」
願わくば、俺の教え子たちが王子と肩を並べてトーナメント進出をしてくれることを祈っているが......
しかし、彼らが勝ち上がるには敵が多すぎる。まずその障害をどう越えるのか。そこが俺にとっての見どころだろう。
ライズはそう分析し、入場ゲートの奥で彼らの戦いを見守る。
「それでは、試合開始です!」
その声を聞いて、皆が動き出した。
「「「うるおぉぉぉぉおおあああ!!」」」
「うるさい『雷舞』」
王子にいきなり切りかかった三人組。しかし卑怯と侮ることはない。それも立派な戦術だから。
しかし、王子のその一言の後、詠唱破棄によって繰り出された範囲攻撃で死亡判定、そのまま退場となった。
しかし戦いは止まらない。
あちこちで詠唱は繰り出され、流れ弾で死亡判定を受けることも珍しくない。
混戦模様のフィールドの中、確実に生き残る王子。
どん、どんと爆発音が響き、雷の音が轟く。
最後に残ったのは、王子と、背水の陣で生き残ったのが一人、土の壁でひたすら籠っているのが一人。
「ふん、取るに足らん」
そう言って王子は初めて詠唱を始めた。
慌てて防御を張る背水の陣をしていた男。籠っている少女は外の音が聞こえていないらしい。
「――――道をなせ 『雷虎』」
飛び出したのは二匹の雷でできた身長を超えるほどの大きな虎。
「な、なんて才能......」
男はそう漏らすも、防御が破られ、回避もできずに場外判定を受けた。
「な、なんて一方的! 決勝進出は第二王子、アレクと、防御が得意、セシリーに決定だぁ!」
最後まで耐えた籠っていた少女―――セシリー。しかしその顔には笑みなどなかった。
ただ、圧倒的な才能を目の当たりにして、今すぐにでも逃げ出したい、同列に語られるとプレッシャーで心臓が張り裂けそうになる。
「お前」
「は、はい!」
「良い防御だったぞ」
その瞬間、顔が熱くなるのを感じた。心が飛び跳ねたのを感じた。
最後まで礼儀を尽くすその姿に。その圧倒的な強さに。
セシリーの心は、初めて『恋』を知るのだった。
「「「うおおおおぉぉぉぉぉおおおお」」」
会場のボルテージは一気に上がる。
「すごいね」
「私は一度来た事あるから知ってる」
一度来たことのあるガイアですら、この熱気に当てられていた。
会場全体に生徒と保護者が入り、円形闘技場の全方位から熱気を立ち上げていた。
地面も揺れ、ボルテージの上昇をこの闘技場の人々が感じていた。
「それでは早速ですが、一回戦Aブロックの開始です! また、一回戦Cブロックに出場の人は、待機室に移動してください!」
アナウンスの後、選手入場が始まった。
数々の歓声を受ける中、ひときわ目立って声をかけられていた存在がいた。
「きゃー! 王子様ー!」
「頑張って、王子様ー!」
そう、この国の第二王子にしてこの学園の一年二組に所属しているアレク、アレク・フォン・キングハート。
彼の才能は魔法に関してだけで言えば第一王子をもしのぎ、真っ向から戦っても勝率四割をもぎ取る実力者。
宮廷魔法師団の教えを既に受けている、選ばれた才能。
実際に彼の属性的な才能を見ても、どの属性にも不得意がなく、そのうえ得意な雷魔法をよく伸ばせている。まず、学生のレベルではなかった。
このバトルロワイヤルにおいて、残っていた二人がトーナメント進出であるため、彼を最初に集団で叩こうとする者たちも現れるだろう。
しかし範囲攻撃で一蹴されるだろうが。
「それでは、試合開始です!」
願わくば、俺の教え子たちが王子と肩を並べてトーナメント進出をしてくれることを祈っているが......
しかし、彼らが勝ち上がるには敵が多すぎる。まずその障害をどう越えるのか。そこが俺にとっての見どころだろう。
ライズはそう分析し、入場ゲートの奥で彼らの戦いを見守る。
「それでは、試合開始です!」
その声を聞いて、皆が動き出した。
「「「うるおぉぉぉぉおおあああ!!」」」
「うるさい『雷舞』」
王子にいきなり切りかかった三人組。しかし卑怯と侮ることはない。それも立派な戦術だから。
しかし、王子のその一言の後、詠唱破棄によって繰り出された範囲攻撃で死亡判定、そのまま退場となった。
しかし戦いは止まらない。
あちこちで詠唱は繰り出され、流れ弾で死亡判定を受けることも珍しくない。
混戦模様のフィールドの中、確実に生き残る王子。
どん、どんと爆発音が響き、雷の音が轟く。
最後に残ったのは、王子と、背水の陣で生き残ったのが一人、土の壁でひたすら籠っているのが一人。
「ふん、取るに足らん」
そう言って王子は初めて詠唱を始めた。
慌てて防御を張る背水の陣をしていた男。籠っている少女は外の音が聞こえていないらしい。
「――――道をなせ 『雷虎』」
飛び出したのは二匹の雷でできた身長を超えるほどの大きな虎。
「な、なんて才能......」
男はそう漏らすも、防御が破られ、回避もできずに場外判定を受けた。
「な、なんて一方的! 決勝進出は第二王子、アレクと、防御が得意、セシリーに決定だぁ!」
最後まで耐えた籠っていた少女―――セシリー。しかしその顔には笑みなどなかった。
ただ、圧倒的な才能を目の当たりにして、今すぐにでも逃げ出したい、同列に語られるとプレッシャーで心臓が張り裂けそうになる。
「お前」
「は、はい!」
「良い防御だったぞ」
その瞬間、顔が熱くなるのを感じた。心が飛び跳ねたのを感じた。
最後まで礼儀を尽くすその姿に。その圧倒的な強さに。
セシリーの心は、初めて『恋』を知るのだった。
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