19 / 48
一章 校内魔法対抗戦
英雄サンライズ
しおりを挟む
「クハハハハッ!!! お前がやはりこの国、人類の要石か!」
「俺はただの石ころにすぎん、本当におかしいのはあいつらだ」
そう、遠い目をしながらライズはつぶやく。
そして魔法の応酬が止まったとき、先に口を開いたのは魔族のほうだった。
「俺は悪魔族、侯爵のゲルマドンだ」
魔法師の名乗りは騎士の決闘の礼儀にどこか似たものがある。
そしてこの名乗りをした戦いはどちらかが死ぬまで一対一を繰り広げる。それが習わしであり、覚悟でもある。
「俺は―――――」
だからこそ、己が誇りをかけたこの戦いに、嘘の名乗りなど許されない。これは理屈とか品格とか、そういった問題ではない。
それをライズも、魔族―――――ゲルマドンもわかっている。
さらに、ゲルマドンはライズの昔を、行いを知っている口振りを見せた。
ライズは名乗りを上げる。
「『天星教団』が一人―――――
―――――サンライズ」
ライズは――――、サンライズは大衆の前で名乗りを上げることをためらうことをやめた。
「クハハハハッ、やはりか、あのヘンテコオリジナル魔法を見たときから、そうではないかと思っていた! 貴様があの『太陽の化身』か!」
「自身でそう名乗りを上げた覚えはない」
「そうかそうか! 俺はお前とやりあえて、うれしいぞサンライズぅ!」
ゲルマドンは亜空間から取り出した槍の矛先をサンライズに向けた。
俺も棒の先端をゲルマドンに向ける。
「我は英雄と呼ばれる者―――――」
詠唱を開始した。
「本気でかかってこい! 我は悪魔族侯爵也―――」
二人の放出される魔力がぶつかり合い、爆風を生む。
しかし、どちらも詠唱をやめる気配はない。
魔力がぶつかり合い、風がうまれ、稲妻が走り出したころ。
どちらからともなく、詠唱を完了した。
「―――――『コール;ソルスハート』」
「―――――『オーバー:デモンズハート』」
爆風がやむ。
サンライズの詠唱に答えた武具が、頭に円を描き、やがて輪を作り出した。
体のあちこちから眩い閃光が噴き出していたが、それも収束した。
対してゲルマドン。
体にまとったのは赤、青、黒と混沌と入り混じるオーラ。
そして腕に大きな小手を装着していた。
「それがお前の『心象武器』か」
「お前こそ、限界を超える身体強化を施す魔法が使えるとは」
二人はここで出会うべくして出会ったかのような運命を感じていた。
そしてここでどちらも魔法を出し合い、そして片方が死ぬのだと。
死を、誇りをかけた魔法師同士の戦いが、始まった。
「俺はただの石ころにすぎん、本当におかしいのはあいつらだ」
そう、遠い目をしながらライズはつぶやく。
そして魔法の応酬が止まったとき、先に口を開いたのは魔族のほうだった。
「俺は悪魔族、侯爵のゲルマドンだ」
魔法師の名乗りは騎士の決闘の礼儀にどこか似たものがある。
そしてこの名乗りをした戦いはどちらかが死ぬまで一対一を繰り広げる。それが習わしであり、覚悟でもある。
「俺は―――――」
だからこそ、己が誇りをかけたこの戦いに、嘘の名乗りなど許されない。これは理屈とか品格とか、そういった問題ではない。
それをライズも、魔族―――――ゲルマドンもわかっている。
さらに、ゲルマドンはライズの昔を、行いを知っている口振りを見せた。
ライズは名乗りを上げる。
「『天星教団』が一人―――――
―――――サンライズ」
ライズは――――、サンライズは大衆の前で名乗りを上げることをためらうことをやめた。
「クハハハハッ、やはりか、あのヘンテコオリジナル魔法を見たときから、そうではないかと思っていた! 貴様があの『太陽の化身』か!」
「自身でそう名乗りを上げた覚えはない」
「そうかそうか! 俺はお前とやりあえて、うれしいぞサンライズぅ!」
ゲルマドンは亜空間から取り出した槍の矛先をサンライズに向けた。
俺も棒の先端をゲルマドンに向ける。
「我は英雄と呼ばれる者―――――」
詠唱を開始した。
「本気でかかってこい! 我は悪魔族侯爵也―――」
二人の放出される魔力がぶつかり合い、爆風を生む。
しかし、どちらも詠唱をやめる気配はない。
魔力がぶつかり合い、風がうまれ、稲妻が走り出したころ。
どちらからともなく、詠唱を完了した。
「―――――『コール;ソルスハート』」
「―――――『オーバー:デモンズハート』」
爆風がやむ。
サンライズの詠唱に答えた武具が、頭に円を描き、やがて輪を作り出した。
体のあちこちから眩い閃光が噴き出していたが、それも収束した。
対してゲルマドン。
体にまとったのは赤、青、黒と混沌と入り混じるオーラ。
そして腕に大きな小手を装着していた。
「それがお前の『心象武器』か」
「お前こそ、限界を超える身体強化を施す魔法が使えるとは」
二人はここで出会うべくして出会ったかのような運命を感じていた。
そしてここでどちらも魔法を出し合い、そして片方が死ぬのだと。
死を、誇りをかけた魔法師同士の戦いが、始まった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
グレート・プロデュース 〜密かに国をコントロールする最強のエージェントは、恋に落ちた王女を大帝王に即位させることができるのか?〜
青波良夜
ファンタジー
魔法と、魔導科学が進んだ強大な国、グランダメリス大帝国。
俺は、この国を陰からコントロールする秘密組織でエージェントとして働いている。
今回の任務は、豪華客船で行われる密売の現場を探ることだった。
その任務の途中、俺は第三継王家の王女『メリーナ・サンダーブロンド』と出会うことになる。
メリーナ王女は婚約しようとしていたのだが、俺の軽はずみな行動が彼女の運命を変えてしまった。
その後、なんやかんやあり、俺はメリーナ王女に惚れられることに……。
こんなことは、エージェントとしては絶対にあってはならないことだ。
というわけで、俺はメリーナ王女と別れ、二度と会わないよう工作をした。
それなのに、まさか再び出会うハメになるなんて……。
しかも次の任務は、メリーナを大帝王に即位させることだって!?
――これは最強のエージェントが、乙女の恋心に翻弄されながら、過去最難関のミッションに挑む物語である。
※『ノベルアップ+』、『ネオページ』にも投稿してます。
※『小説家になろう』『カクヨム』に投稿し、一度完結済みとなった作品です。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
巻き込まれ異世界召喚、なぜか俺だけ竜皇女の推しになった
ノラクラ
ファンタジー
俺、霧島悠斗は筋金入りの陰キャ高校生。
学校が終わったら即帰宅して、ゲームライフを満喫するのが至福の時間――のはずだった。
だがある日の帰り道、玄関前で学園トップスターたちの修羅場に遭遇してしまう。
暴君・赤城獅童、王子様系イケメン・天条院義孝、清楚系美少女・柊奏、その親友・羽里友莉。
よりによって学園の顔ぶれが勢ぞろいして大口論!?
……陰キャ代表の俺に混ざる理由なんて一ミリもない。見なかったことにしてゲームしに帰りたい!
そう願った矢先――空気が変わり、街に巨大な魔法陣が出現。
赤城たちは光に呑まれ、異世界へと召喚されてしまった。
「お~、異世界召喚ね。ラノベあるあるだな」
そう、他人事のように見送った俺だったが……。
直後、俺の足元にも魔法陣が浮かび上がる。
「ちょ、待て待て待て! 俺は陰キャだぞ!? 勇者じゃないんだぞ!?」
――かくして、ゲームライフを愛する陰キャ高校生の異世界行きが始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる