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第1部 邂逅編
第13話 模擬戦(後編)
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【Side フェリア】
「ルキアさん、シミュレーターでの模擬戦とはいえ、アルム大尉をあそこまで渡り合えるなんて」
「俺もびっくりだよ。 まさかデバイスを使わせるとはな」
「確か大尉にデバイス使わせたのって、この中じゃカロン君ぐらいじゃない?」
「俺はあれを使われた後は成すすべもなかったんだよ。 ルキアさんはどうなんだろうな」
私ことフェリア・イスマイールは現在のアルム・クレスト大尉と異世界より飛ばされ、アパタイトに選ばれた影響でアルム小隊に配属になったルキア・フィーブルさんとの模擬戦の流れを見ていた。
彼女の飲み込みの早さと様々な戦いぶりを見て私は驚いていた。
ミュリアと違い、接近する時も撃ちながら近づき、距離を取る際もサーベルを投げたりライフルで足を止めておいてから距離を置いたりなど、ミュリアの後だとかなりすごい戦いを演じている。
しかも、それによってアルム大尉は背中の【マギ・デバイス】を使う事になったようで、これはカロン君以来二人目らしい。
私?
デバイスを使われる前にあっさりやられましたよ、悪いですか?
『流石のマスターでもアルムさんのデバイス攻撃には回避しきれてませんね。 4機のうち2機は躱してますがね。 それだけアルムさんのデバイスの操り方はかなりの達人クラスだと思われます』
アパ子ちゃんからそう言ったのだが、それでも2機のデバイスからは回避しているのは流石としか言いようがない。
カロン君は成すすべもなくやられたわけだから、それを何とか保たせているだけでも私達よりもすごいんじゃって思う。
後はメンタル面だと思うが、そこは戦場に出てからなのかもしれないけど。
「おい、デバイスを撃ち落としたぞ!?」
「ええっ!?」
『ライフルでデバイスを撃ち落とすとか、マスターは前の世界でどんな戦いをしてたんでしょうか……』
色々な事を考えてた私に、カロン君の言葉で我に返った。
何とアルム大尉の4機のデバイスの内の2機をライフルで撃ち落としたのだ。
目が慣れて来たのか動きに何かを掴んだのか、2機のデバイスを撃ち落とせるようになるなんて。
アパ子ちゃんも言ってたけど、前の世界ってどんな相手と戦ったのかな……?
そう思いながら、私はこの模擬戦を見届けていた。
◇◇◇◇◇◇◇◇
【Side ルキア】
(ダメだ! 目では追えても……!)
デバイスを出された当時はそう感じた。
4機のデバイスが不規則にかつ、速いスピードで動くから2機のデバイスは回避できても、いつの間にか2機のデバイスに後ろを取られて攻撃を受けるパターンを繰り返していた。
背中に伝わる振動に思わず苦痛に顔を歪める私。
それだけアルムのデバイスの操作は、達人級と呼んでもいいレベルだ。
そのため、オーブに添えている手にも、そして全身にも冷や汗が止まらなかった。
(このままじゃジリ貧だわ。 イチかバチかだけど……使い魔攻撃を対処したやり方をやってみるか)
デバイスの動きと、私のいた世界で相対した使い魔を操る相手とはスピードも違うだろう。
だが、賭けとして私は前の世界でやった魔法で使い魔を撃ち落として戦いやすくするというやり方をライフルを使う形でやってみる事にした。
デバイスの攻撃を回避し、もう一度距離を取った後にもう2機のデバイスがこちらに牙を剥く。
そこを逆に狙う。
「今ッ!!」
『何っ!?』
デバイスに向けてライフルを連射し、何とか2機のデバイスを撃ち落とした。
それを見て驚いたようなアルムの声を聴いた。
ひとまず2機減らせたが、それ以上にこっちのエネルギーがすでに半分を下回っていた。
シミュレーターの模擬戦ではこのエネルギーがなくなれば試合終了となり、負けになる。
「手は休めない! このまま仕掛ける!!」
『くっ、今度はバルカンとライフルの複合か!』
エネルギーも段々減ってきているし、まだデバイスは2機残っている。
手を休める暇はないので、私はこのまま【アイスニードルバルカン】を撃ち、さらにライフルも撃ちながら接近する。
アルムも距離を取られまいと不規則に動いているが、バルカンの攻撃とライフルの攻撃は出来るだけギリギリ掠めるかのレベルで撃っているので上手く動けないようだ。
だが、向こうもただではやられず、残りの2機のデバイスを防御に使いつつ、ライフルなどでやり返している。
なのでこっちも上手く攻めていけないのだ。
(エネルギーも少ないけど、こうなれば……)
「ブーストッ!!」
『なっ!?』
サーベルを手にし、バルカンを撃ちながらカロン軍曹から教えられたブースト機能を使い、一気に距離を詰める。
まさか1日足らずでブースト機能を使う事が出来た事に驚いたのか、アルムの動きは固まった。
「ここだぁぁぁっ!!」
サーベルに魔力を乗せ、私はコクピット部分を狙って刺突しようとする。
『なんとぉぉぉ!?』
アルムもサーベルで阻止しようと仕掛ける。
ある意味刺し違いに持っていくような形だが、エネルギーが減っている今はこれしかないのだ。
私のサーベルとアルムのサーベルは、同じタイミングで突き刺さる。
「うぐっ!?」
刺される際も振動があるため、顔を歪めた。
だが……。
「やっぱりわずかにダメだったかぁ……」
エネルギーがなくなり、模擬戦終了の文字が浮かび上がる。
対してアルムは辛うじてエネルギーが残ってたようだ。
やはりデバイスを出してきた時に避けきれなかったのが分かれ目になったのだろう。
ただ、外のフェリア軍曹たちは拍手で私を出迎えていた。
「惜しかったですけど、初めての模擬戦で大尉をあそこまで追い込むのはすごいですよ!」
「全くだ。 デバイスを撃ち落とすなんて芸当、大尉の動かし方を見たら出来るもんじゃないと思ったけど」
「うう、私も頑張らないと……」
フェリア軍曹、カロン軍曹、ミュリア軍曹がそれぞれ私にこう言ってくれた。
そういやミュリア軍曹はあっさりアルムにやられたんだっけ。
「ルキア、模擬戦とはいえここまでやれるのは流石だったぞ」
「アルム大尉」
「ここまで追い込められたのは久しぶりだったしな。 後は戦場で自信をつける事だな」
「はい!」
アルムからもこう言ってくれた私は今後につながるものだと割り切り、笑顔で応えた。
さて、水浴びでもしないと……冷や汗掻いたから服がグッショリなのよねぇ。
「ルキアさん、シミュレーターでの模擬戦とはいえ、アルム大尉をあそこまで渡り合えるなんて」
「俺もびっくりだよ。 まさかデバイスを使わせるとはな」
「確か大尉にデバイス使わせたのって、この中じゃカロン君ぐらいじゃない?」
「俺はあれを使われた後は成すすべもなかったんだよ。 ルキアさんはどうなんだろうな」
私ことフェリア・イスマイールは現在のアルム・クレスト大尉と異世界より飛ばされ、アパタイトに選ばれた影響でアルム小隊に配属になったルキア・フィーブルさんとの模擬戦の流れを見ていた。
彼女の飲み込みの早さと様々な戦いぶりを見て私は驚いていた。
ミュリアと違い、接近する時も撃ちながら近づき、距離を取る際もサーベルを投げたりライフルで足を止めておいてから距離を置いたりなど、ミュリアの後だとかなりすごい戦いを演じている。
しかも、それによってアルム大尉は背中の【マギ・デバイス】を使う事になったようで、これはカロン君以来二人目らしい。
私?
デバイスを使われる前にあっさりやられましたよ、悪いですか?
『流石のマスターでもアルムさんのデバイス攻撃には回避しきれてませんね。 4機のうち2機は躱してますがね。 それだけアルムさんのデバイスの操り方はかなりの達人クラスだと思われます』
アパ子ちゃんからそう言ったのだが、それでも2機のデバイスからは回避しているのは流石としか言いようがない。
カロン君は成すすべもなくやられたわけだから、それを何とか保たせているだけでも私達よりもすごいんじゃって思う。
後はメンタル面だと思うが、そこは戦場に出てからなのかもしれないけど。
「おい、デバイスを撃ち落としたぞ!?」
「ええっ!?」
『ライフルでデバイスを撃ち落とすとか、マスターは前の世界でどんな戦いをしてたんでしょうか……』
色々な事を考えてた私に、カロン君の言葉で我に返った。
何とアルム大尉の4機のデバイスの内の2機をライフルで撃ち落としたのだ。
目が慣れて来たのか動きに何かを掴んだのか、2機のデバイスを撃ち落とせるようになるなんて。
アパ子ちゃんも言ってたけど、前の世界ってどんな相手と戦ったのかな……?
そう思いながら、私はこの模擬戦を見届けていた。
◇◇◇◇◇◇◇◇
【Side ルキア】
(ダメだ! 目では追えても……!)
デバイスを出された当時はそう感じた。
4機のデバイスが不規則にかつ、速いスピードで動くから2機のデバイスは回避できても、いつの間にか2機のデバイスに後ろを取られて攻撃を受けるパターンを繰り返していた。
背中に伝わる振動に思わず苦痛に顔を歪める私。
それだけアルムのデバイスの操作は、達人級と呼んでもいいレベルだ。
そのため、オーブに添えている手にも、そして全身にも冷や汗が止まらなかった。
(このままじゃジリ貧だわ。 イチかバチかだけど……使い魔攻撃を対処したやり方をやってみるか)
デバイスの動きと、私のいた世界で相対した使い魔を操る相手とはスピードも違うだろう。
だが、賭けとして私は前の世界でやった魔法で使い魔を撃ち落として戦いやすくするというやり方をライフルを使う形でやってみる事にした。
デバイスの攻撃を回避し、もう一度距離を取った後にもう2機のデバイスがこちらに牙を剥く。
そこを逆に狙う。
「今ッ!!」
『何っ!?』
デバイスに向けてライフルを連射し、何とか2機のデバイスを撃ち落とした。
それを見て驚いたようなアルムの声を聴いた。
ひとまず2機減らせたが、それ以上にこっちのエネルギーがすでに半分を下回っていた。
シミュレーターの模擬戦ではこのエネルギーがなくなれば試合終了となり、負けになる。
「手は休めない! このまま仕掛ける!!」
『くっ、今度はバルカンとライフルの複合か!』
エネルギーも段々減ってきているし、まだデバイスは2機残っている。
手を休める暇はないので、私はこのまま【アイスニードルバルカン】を撃ち、さらにライフルも撃ちながら接近する。
アルムも距離を取られまいと不規則に動いているが、バルカンの攻撃とライフルの攻撃は出来るだけギリギリ掠めるかのレベルで撃っているので上手く動けないようだ。
だが、向こうもただではやられず、残りの2機のデバイスを防御に使いつつ、ライフルなどでやり返している。
なのでこっちも上手く攻めていけないのだ。
(エネルギーも少ないけど、こうなれば……)
「ブーストッ!!」
『なっ!?』
サーベルを手にし、バルカンを撃ちながらカロン軍曹から教えられたブースト機能を使い、一気に距離を詰める。
まさか1日足らずでブースト機能を使う事が出来た事に驚いたのか、アルムの動きは固まった。
「ここだぁぁぁっ!!」
サーベルに魔力を乗せ、私はコクピット部分を狙って刺突しようとする。
『なんとぉぉぉ!?』
アルムもサーベルで阻止しようと仕掛ける。
ある意味刺し違いに持っていくような形だが、エネルギーが減っている今はこれしかないのだ。
私のサーベルとアルムのサーベルは、同じタイミングで突き刺さる。
「うぐっ!?」
刺される際も振動があるため、顔を歪めた。
だが……。
「やっぱりわずかにダメだったかぁ……」
エネルギーがなくなり、模擬戦終了の文字が浮かび上がる。
対してアルムは辛うじてエネルギーが残ってたようだ。
やはりデバイスを出してきた時に避けきれなかったのが分かれ目になったのだろう。
ただ、外のフェリア軍曹たちは拍手で私を出迎えていた。
「惜しかったですけど、初めての模擬戦で大尉をあそこまで追い込むのはすごいですよ!」
「全くだ。 デバイスを撃ち落とすなんて芸当、大尉の動かし方を見たら出来るもんじゃないと思ったけど」
「うう、私も頑張らないと……」
フェリア軍曹、カロン軍曹、ミュリア軍曹がそれぞれ私にこう言ってくれた。
そういやミュリア軍曹はあっさりアルムにやられたんだっけ。
「ルキア、模擬戦とはいえここまでやれるのは流石だったぞ」
「アルム大尉」
「ここまで追い込められたのは久しぶりだったしな。 後は戦場で自信をつける事だな」
「はい!」
アルムからもこう言ってくれた私は今後につながるものだと割り切り、笑顔で応えた。
さて、水浴びでもしないと……冷や汗掻いたから服がグッショリなのよねぇ。
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