その少年貴族は冒険者につき~男爵家の少年のハーレム冒険譚~

イズミント(エセフォルネウス)

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02 父からの呼び出し、その理由

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「父さんからの手紙?」

「うん、朝起きておトイレを済ませた時に玄関のドアに挟まってたのを見たよ」

「どんな内容なんだろうな?」

 翌朝、アリスからレクスに手紙が来たという報告を受けて、封筒を破りながらどんな内容かと訝しんだ。
 基本的にオルフェス家は自由な家風なので、できるだけ行動に干渉しない事にしている。
 余程の罪を犯さない限りは……だが。

「んん?」

「お兄ちゃん?」

 手紙の内容を見て、さらに表情を歪めたレクスにアリスは気になったのか、身を乗り出して聞いてみた。

「何か実家に来いと言われた」

「え!?」

「理由は書かれていない。 ただ、実家に来いとしか……」

「義父さんにしては珍しいよね。 何かあったのかな?」

「分からない。 軽い物食べてから西エリアの実家に向かおう」

「うん」

 手紙の内容に何かあるのかと考えた二人だが、実家に行って確かめる事にした。
 現在のレクスが構える別荘は町の東エリアの端にあり、領主の家となっている実家は西エリアの端にある。
 中央エリアを介するので徒歩だと1時間はかかるだろう。
 なので、レクスとアリスはパンを食べてすぐに準備して、実家に向かう事となった。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇

「相変わらず今日も人だかりが多いね。 やはり冒険者の町だからかな?」

「ああ、オルフェス家がこの町【シルトの町】を始めとした広い土地を代々治めているって父さんから聞いたしな。 辺境とまではいかないが王都からはそこそこ距離がある」

「王都までは馬車便が出てるらしいね。 私達は自前の馬車があるけど」

「まぁ、それでも数日跨ぐから、各町へ泊る事になるけどな」

「あ、そうこうしていたら実家に着いたよ、お兄ちゃん」

「アリスト話しながら一緒に行くと1時間でも早いな」

 町中を見回りながら実家のある西エリアの端までアリストレクスが手を繋ぎながら歩く。
 この町……【シルトの町】についてと王都からの距離などを話しながら歩いていると、いつの間にか実家が見えた。
 所要時間が1時間とはいえ、二人が話を盛り上げながらだと早い感覚になるようだ。

「レクス、アリスちゃん」

「フェリア姉さん」

「おはよう、フェリアお姉ちゃん」

 実家の前でレクスの姉で魔法使いのフェリア・オルフェスと出会った。
 魔女帽子とローブの下の黒のブレザー風味のブラウスとプリーツスカートを身にまとい、赤いロングヘアーをなびかせるスタイルのいい少女だ。

「姉さんもやはりあの手紙を?」

「ええ、今朝確認したの。 場所柄転移で来たけどね」

「そっか、フェリアお姉ちゃんの拠点は北の町だもんね。 確か【ノースノー】だったかな?」

「ああ、確かここからだと馬車でも2日は掛かる距離だしな」

 フェリアの活動拠点は北の【ノースノー】という名前の町。
 レクス曰く、この【シルトの町】から馬車でも2日は掛かる距離にある町らしい。
 その為、フェリアは転移魔法でこっちに来たようだ。

「後はアレフ兄さんか」

「あの人は王都での仕事があるから厳しいんじゃないかしら?」

「王宮騎士になったんだもんね。 なかなか来れないのも仕方がないよ」

「あ、門が開いたわ」

「よし、先に入ろうか」

「うん」

 そして後は長兄のアレフ・オルフェスなのだが、彼は王都で王宮騎士に抜擢されているのでおそらく来れないだろうと推測していた。
 そんな折、実家の門が開いたので三人は中に入る事にした。

「おお、待ってたぞ」

 玄関に入ったら、すぐにレクスやフェリアの父が出迎えた。
 彼がオルフェス男爵領の領主でもあり、元冒険者だ。

「父さん、アレフ兄さんはやはり」

「ああ、王宮騎士の仕事が忙しいらしく来れないようだ。 今回は第二王女様の護衛をするそうでな」

「やっぱりね」

「レクスもアリスちゃんとしっかりラブラブしてて安心したよ」

「まぁ、俺とアリスは出会ってすぐに婚約したからね。 それで、あの手紙をよこした理由は?」

「ああ、手紙に理由を書くわけにはいかなかったからな。 まず、こっちに案内しよう」

 アレフの事とか色々話をしていたが、手紙をよこした理由をレクスが問いかけると父はある場所に案内するそうだ。
 どうも手紙に理由を書かなかったのは、案内された先にあるみたいだ。

「私だ。 息子たちもいる。 入るぞ」

「どうぞ」

 案内された先のドアをノックしてからドアを開ける。

「え……!?」

「女の子……しかも二人!?」

「魔法系の冒険者っぽい感じだな。 だが、意識がなさそうだが……?」

「そうだ。 我が町の近辺に倒れていたのを巡回中の兵士が見つけてな。 即座に保護したのだよ」

「命に別状はありませんが、まだ意識は戻ってませんがね」

 父親と雇ってる医師によれば、町近辺に倒れていた所を兵士が見つけ、保護。
 命には別状はないものの、意識はまだ戻らず。
 
 それを聞いた三人は、驚きを隠せなかった。
 手紙に理由を書かなかったのは、その二人の女の子の冒険者が起因しているからだ。

 
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