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03 二人の少女
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「意識が戻らないっていうのは、どういう状態で兵士さんは見つけたの?」
一時、驚きを隠せなかった三人だが、先に我に返ったアリスが、医師やレクス達の父親に聞いてみた。
「報告を聞いて妻達と共に駆けつけた時は、あの二人の少女達の体内に毒素が入り込まれていたのだ」
「毒素!?」
「つまり、何らかの形で毒持ちの魔物に出くわし、攻撃を受けた際に毒を流し込まれたわけか」
「そうだ。 丁度医師も連れてきたのが幸いし、応急措置によって毒素は除去できた。 もう少し遅れていたら毒素が全身に侵食し、死に至っていた」
父親からの説明で、フェリアは驚き、レクスは表情を歪める。
そして、アリスはまだ意識が戻らない二人を見て悲しそうな表情をしていた。
「しかし、何故その二人はこの付近に倒れてたんだろうな」
「そこは私にもわからんさ。 彼女達の意識が戻らない限りな……」
レクスが何故、二人の少女が【シルトの町】付近に倒れてたのかと疑問を感じたが、父親曰く彼女達が目を覚まさない限り分からないだろうと言った。
それを聞いたフェリアも無言で俯いていた所だった。
「ん……」
「あっ、父さん! 一人の少女の意識が……!」
ベッドで寝かせていた二人の少女の内の一人の瞼が開いたのだ。
「こ、ここは……?」
「気が付いたかね? ここはフューリア王国オルフェス男爵領の中心の町【シルト】に構えている領主の家だ」
「領主様の……!? ううっ!」
「ダメだよ、激しく動いちゃ! 今まで毒のせいでしばらく意識がない状態だったんだから」
「ど、毒……、ココアは……!?」
「まだ目が覚めていないが、命に別状はない。 だが、君と同じく一歩遅かったら死んでいた」
「そ、そう……ですか」
目が覚めた少女は、アリスに宥められながらも領主の話を聞いて驚く。
そして、ココアと言う少女についても今はまだ目が覚めていないが命には別状はないと告げる。
助かった安堵感と一歩遅ければ死に至っていたかもしれない恐怖が少女を俯かせるには十分だった。
「自己紹介が忘れてたね。 私はエヴェル・オルフェス男爵。 領主をしているが本来は冒険者の家系でもある」
「俺はレクス・オルフェス。 エヴェル領主の息子さ。 隣の彼女は専属メイドかつ婚約者のアリス」
「アリスです。 よろしくねっ♪」
「私はフェリア・オルフェス。 オルフェス家の長女で魔法使いの冒険者でもあるわ」
「私はモニカ・ファーランド、魔法使いの冒険者です。 眠っている子はココアで、回復術士の冒険者かつ双子の妹です」
「双子さんだったんだ」
ひとまず領主であるエヴェルから自己紹介を切り出し、レクス、アリス、フェリアの順で自己紹介をした。
その後で少女の自己紹介に入ったが、少女の名前はモニカ・ファーランドといい、まだ目が覚めていない少女ココアは双子の妹のようだった。
双子を見たのが初めてだったのか、アリスは物珍しそうに二人を交互に見ていた。
「さて、君には聞きたいことがあるのだが、君の状態の快方を優先にしたい。 今の状態では流石に話せないだろうから」
「いえ、お話します。 何故、私とココアがこんな事になったのかを……」
「いいのかね?」
「はい、何とかして手を打たないと私達は……」
「何があったんだ?」
モニカの状態を考慮して事情を話すのは後回しにしようとしたエヴァンだが、モニカ自ら話を切り出した。
そこに焦りの様子を見せたモニカにレクスは気になって聞いてみた。
「まず、私達ですが……南のクレアーツィ男爵領にある【ミングス】という町を拠点にしているSランクパーティの【黒炎】から追放されたんです」
「え……、追放!?」
「本当なの!?」
「はい。 私達は使い物にならないからって無一文状態で追放、境界付近の深い森に捨てられました」
「何という事を……!」
モニカの口から発した内容にレクスとアリス、そしてフェリアは驚きの余り固まってしまう。
さらに、エヴァンはその内容に表情を歪ませていた……。
一時、驚きを隠せなかった三人だが、先に我に返ったアリスが、医師やレクス達の父親に聞いてみた。
「報告を聞いて妻達と共に駆けつけた時は、あの二人の少女達の体内に毒素が入り込まれていたのだ」
「毒素!?」
「つまり、何らかの形で毒持ちの魔物に出くわし、攻撃を受けた際に毒を流し込まれたわけか」
「そうだ。 丁度医師も連れてきたのが幸いし、応急措置によって毒素は除去できた。 もう少し遅れていたら毒素が全身に侵食し、死に至っていた」
父親からの説明で、フェリアは驚き、レクスは表情を歪める。
そして、アリスはまだ意識が戻らない二人を見て悲しそうな表情をしていた。
「しかし、何故その二人はこの付近に倒れてたんだろうな」
「そこは私にもわからんさ。 彼女達の意識が戻らない限りな……」
レクスが何故、二人の少女が【シルトの町】付近に倒れてたのかと疑問を感じたが、父親曰く彼女達が目を覚まさない限り分からないだろうと言った。
それを聞いたフェリアも無言で俯いていた所だった。
「ん……」
「あっ、父さん! 一人の少女の意識が……!」
ベッドで寝かせていた二人の少女の内の一人の瞼が開いたのだ。
「こ、ここは……?」
「気が付いたかね? ここはフューリア王国オルフェス男爵領の中心の町【シルト】に構えている領主の家だ」
「領主様の……!? ううっ!」
「ダメだよ、激しく動いちゃ! 今まで毒のせいでしばらく意識がない状態だったんだから」
「ど、毒……、ココアは……!?」
「まだ目が覚めていないが、命に別状はない。 だが、君と同じく一歩遅かったら死んでいた」
「そ、そう……ですか」
目が覚めた少女は、アリスに宥められながらも領主の話を聞いて驚く。
そして、ココアと言う少女についても今はまだ目が覚めていないが命には別状はないと告げる。
助かった安堵感と一歩遅ければ死に至っていたかもしれない恐怖が少女を俯かせるには十分だった。
「自己紹介が忘れてたね。 私はエヴェル・オルフェス男爵。 領主をしているが本来は冒険者の家系でもある」
「俺はレクス・オルフェス。 エヴェル領主の息子さ。 隣の彼女は専属メイドかつ婚約者のアリス」
「アリスです。 よろしくねっ♪」
「私はフェリア・オルフェス。 オルフェス家の長女で魔法使いの冒険者でもあるわ」
「私はモニカ・ファーランド、魔法使いの冒険者です。 眠っている子はココアで、回復術士の冒険者かつ双子の妹です」
「双子さんだったんだ」
ひとまず領主であるエヴェルから自己紹介を切り出し、レクス、アリス、フェリアの順で自己紹介をした。
その後で少女の自己紹介に入ったが、少女の名前はモニカ・ファーランドといい、まだ目が覚めていない少女ココアは双子の妹のようだった。
双子を見たのが初めてだったのか、アリスは物珍しそうに二人を交互に見ていた。
「さて、君には聞きたいことがあるのだが、君の状態の快方を優先にしたい。 今の状態では流石に話せないだろうから」
「いえ、お話します。 何故、私とココアがこんな事になったのかを……」
「いいのかね?」
「はい、何とかして手を打たないと私達は……」
「何があったんだ?」
モニカの状態を考慮して事情を話すのは後回しにしようとしたエヴァンだが、モニカ自ら話を切り出した。
そこに焦りの様子を見せたモニカにレクスは気になって聞いてみた。
「まず、私達ですが……南のクレアーツィ男爵領にある【ミングス】という町を拠点にしているSランクパーティの【黒炎】から追放されたんです」
「え……、追放!?」
「本当なの!?」
「はい。 私達は使い物にならないからって無一文状態で追放、境界付近の深い森に捨てられました」
「何という事を……!」
モニカの口から発した内容にレクスとアリス、そしてフェリアは驚きの余り固まってしまう。
さらに、エヴァンはその内容に表情を歪ませていた……。
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