その少年貴族は冒険者につき~男爵家の少年のハーレム冒険譚~

イズミント(エセフォルネウス)

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09 冒険者パーティへの誘い

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「モニカとココア、冒険者は続けるらしいな」

「そっか。 追放のトラウマは大丈夫みたいだね」

 昨日のデートから帰った後は、お風呂と夕食の後にすぐに寝たので、翌朝に父親からの手紙の内容を見たようだ。
 ココアとモニカは冒険者活動は続けるという意思を示したらしく、アリスはトラウマを懸念していたが安心したようだ。

「それに伴って、昼頃に二人がこっちに来るらしい」

「おっと、二人がこっちに来るんだ。 なら、私達と一緒に冒険者活動出来るんじゃないかな?」

「多分、それについてだろうけど……。 どうする?」

「朝は一回だけ簡単な依頼で済ませようよ。 昼頃って書かれてても実際にいつ来るかは分からないんだし」

「そうだな。 じゃあ、採取依頼でいいか?」

「うんっ」

 ココア達が冒険者活動を続ける事に伴った形で、二人がレクスの家に来るらしい。
 時期が昼頃なので、考えた結果、採取依頼ひとつで済ませようと決めた。
 アリスとレクスは早速ギルドに行き、採取依頼を受諾した。
 そして、すぐに『黄色い薬草』の採取を終えて、報酬を貰ってすぐに四人分の昼ご飯を作ることにした。

「そろそろ来る頃か。 アリス、もう出来上がったか?」

「うん。 そこに並べるね」

「分かった。 じゃあ、トイレを済ませて二人が来るのを待とうか」

「うん、じゃあ私が先にトイレに行くね」

 四人分の昼食を用意したアリスは、モニカ達が来るまでにトイレを済ませに行ったようだ。
 その後でレクスも済ませて、二人を待とうとした所で、鐘の音が鳴った。

「あ、来たみたいだよ」

「よし、出迎えるか」

 モニカとココアが来たであろうと判断したアリスは、レクスと共に玄関へ向かう。

「あ、こんにちは」

「昨日はどうもありがとうございました」

「二人ともいらっしゃい♪」

「さ、上がってくれ」

「お邪魔します」

 エヴェルの従者と一緒に来たモニカとココアは、アリス達に促される形で家に入る。
 従者の方はすぐに領主の館に帰って行ったようだ。

「お昼ご飯も用意してるから、食べながらゆっくりお話ししようね」

「あ、はい」

「わざわざありがとうございます」

「さぁ、こっちだ」

 四人分の食事が並べられたテーブルがあるキッチンに案内し、好きな椅子に座らせる。
 そして、いただきますの挨拶をしてから昼食を摂る。

「さて、実は二人が父さんからの手紙で冒険者活動を続けるって知ったんだが」

「はい、本当です」

「今はそれしか道がないので……」

「なるほどね」

 昼食を摂りながら改めて二人が冒険者活動をするという決意を確認した。
 とはいえ、モニカとココアは何か事情があるのかは知らないが、今は冒険者活動をするしか道がないようだ。
 それでも続けていくという話は本当のようだが。

「じゃあ、私達と一緒に冒険者活動してみないかな?」

「「え……?」」

 その後で、アリスから一緒に冒険者活動をしないかと持ち掛けて来たので、モニカとココアは驚きを隠せなかったようだ。

「俺達はどっちかというと物理系だからね。 魔法はからきしなんだよ。 だから魔法系の二人がいてくれるとありがたいかな」

「でも、私達……弱いですよ?」

「なら、俺達と一緒に行動して経験を積めばいい。 失敗したっていいんだ。 それが強くなる鍵でもあるしね」

「そうそう。 細かい事は考えないで、一緒に頑張っていこうよ」

 モニカとココアは自分達が弱いと不安を漏らす。
 それでもレクスは、一緒に行動して経験を積めばいいと言い、アリスも細かい事は考えないようにと言った。
 レクス達は物理系なので、魔法系のモニカとココアがいてくれると助かるというのは本当の話だ。

「ありがとうございます。 お言葉に甘えさせていただきます」

「私も……。 よろしくお願いします」

「うん。 こちらこそよろしくね」

「よろしくな、二人とも。 さぁ、決まった所で昼食の続きといこうか」

「「はい!」」

 ようやく笑顔が戻ったモニカとココア。
 彼女達と一緒にレクスとアリスも昼食を美味しく食べたのだった。

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