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10 パーティでの依頼とアクシデント
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「では、モニカさんとココアさんをレクス君のパーティに加入するという事でよろしいいですか?」
「はい」
昼食を食べ終えたレクスとアリスは、モニカとココアを連れてギルドに向かい、パーティ加入登録を行う。
二人については、『追放』という被害を受けた事で脱退のペナルティは課されないので、パーティ登録はすんなり出来た。
本来は、脱退から2日間はパーティに加入できない決まりがあり、その間はソロで活動する事を余儀なくされる。
「では、四人パーティになったのでパーティ名を決めていただけますか?」
「あー、パーティ名か」
「そうだねー……。 『ワンダーランド』っていうのはどうかな?」
「それでいいか。 モニカとココアもいいかな?」
「私はそれでいいですよ」
「私もです」
モニカとココアを加えた二人は、四人パーティになったのでパーティ名を付ける事になったのだが、アリスの発案で『ワンダーランド』という名前に決まった。
「では、『ワンダーランド』という名前でパーティ登録もしますね」
それを受付嬢に伝え、パーティ登録も完了した。
ランクはレクスとアリスのランクが適用される。
ちなみにレクスとアリスは、CランクなのでパーティランクもCとなる。
「じゃあ、早速だけどパーティでの初依頼として何がいいかな?」
「私は……お兄さん達にお任せします」
「私も兄様とアリス姉様にお任せします」
「うーん、お兄ちゃん。 リーダーとしてどうする?」
まだ色々あるのか、モニカとココアは遠慮がちだ。
なので、アリスはレクスに話を振ってくる。
「俺がリーダーなのは確定かよ……。 まぁ、ひとまず採取依頼で行こうか。 丁度、ここより南東に生えている緑の薬草の採取依頼があるし」
「うん、分かった。 二人もそれでいい?」
「はい、それでいいです」
「私もそれに従います」
ひとまずレクスは、この町から南東に生えているという『緑の薬草』の採取依頼があったようなので、それにすることにした。
モニカとココアもそれでいいようなので、四人は南東へ向かう事にした。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「お兄ちゃん、これはどうかな?」
「うん、これなら大丈夫だ。 葉っぱも痛んでないし」
「意外と難しいですね、採取依頼も」
「鮮度がいいものって、意外と見つからないですね」
「まぁ、あと一房あればギルドに持って帰って渡せるし、頑張ろう」
レクス達『ワンダーランド』が引き受けた依頼は、緑の薬草の採取だが、ある程度鮮度がいいものに限られる。
それを5房、採取してギルドに持ってくることが依頼の内容だった。
四人ともそれに苦戦はしたものの、ようやくあと一房に差し掛かったところだ。
「あ、これはどうですか?」
「あっ、これかなりいい鮮度だよ!」
「よく見つけたな。 すごいな、ココア」
「えへへ……♪」
ココアがかなり鮮度のいい緑の薬草を採って来たので、レクスはココアを労う。
褒められたことが嬉しいのか、ココアは照れくさそうながら嬉しそうな笑顔を見せていた。
「よし、これでいいな。 さぁ、ギルドに帰るぞ」
「あ、待ってお兄ちゃん! 何か気配が……! しかもこっちに来る……!!」
「何!? これは……!?」
規定数の『緑の薬草』を採取し終えたレクス達はギルドに帰ろうとした。
しかし、アリスが気配を感じたようだ。
その気配はすぐにこちらに接近しているようだ。
「危ないっ!!」
「きゃあっ!?」
その気配の正体が見えた瞬間、レクスはココアを抱え、アリスはモニカを抱えながら散開する。
直後、突撃してきたその存在は猛スピードですれ違ったと思えば、ブレーキを掛けてこっちに向き直した。
「お兄ちゃん、あれは……!」
「間違いない、ブルホーンだ……! だが、Bランクの魔物が何でここに……!?」
Bランクの魔物『ブルホーン』に遭遇したレクスとアリスは咄嗟に武器を構える。
後ろでモニカとココアは怯えながらも武器を構えようとしていた。
採取依頼の帰りで、まさかのアクシデントに遭遇するとは夢にも思わなかったようだ。
「はい」
昼食を食べ終えたレクスとアリスは、モニカとココアを連れてギルドに向かい、パーティ加入登録を行う。
二人については、『追放』という被害を受けた事で脱退のペナルティは課されないので、パーティ登録はすんなり出来た。
本来は、脱退から2日間はパーティに加入できない決まりがあり、その間はソロで活動する事を余儀なくされる。
「では、四人パーティになったのでパーティ名を決めていただけますか?」
「あー、パーティ名か」
「そうだねー……。 『ワンダーランド』っていうのはどうかな?」
「それでいいか。 モニカとココアもいいかな?」
「私はそれでいいですよ」
「私もです」
モニカとココアを加えた二人は、四人パーティになったのでパーティ名を付ける事になったのだが、アリスの発案で『ワンダーランド』という名前に決まった。
「では、『ワンダーランド』という名前でパーティ登録もしますね」
それを受付嬢に伝え、パーティ登録も完了した。
ランクはレクスとアリスのランクが適用される。
ちなみにレクスとアリスは、CランクなのでパーティランクもCとなる。
「じゃあ、早速だけどパーティでの初依頼として何がいいかな?」
「私は……お兄さん達にお任せします」
「私も兄様とアリス姉様にお任せします」
「うーん、お兄ちゃん。 リーダーとしてどうする?」
まだ色々あるのか、モニカとココアは遠慮がちだ。
なので、アリスはレクスに話を振ってくる。
「俺がリーダーなのは確定かよ……。 まぁ、ひとまず採取依頼で行こうか。 丁度、ここより南東に生えている緑の薬草の採取依頼があるし」
「うん、分かった。 二人もそれでいい?」
「はい、それでいいです」
「私もそれに従います」
ひとまずレクスは、この町から南東に生えているという『緑の薬草』の採取依頼があったようなので、それにすることにした。
モニカとココアもそれでいいようなので、四人は南東へ向かう事にした。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「お兄ちゃん、これはどうかな?」
「うん、これなら大丈夫だ。 葉っぱも痛んでないし」
「意外と難しいですね、採取依頼も」
「鮮度がいいものって、意外と見つからないですね」
「まぁ、あと一房あればギルドに持って帰って渡せるし、頑張ろう」
レクス達『ワンダーランド』が引き受けた依頼は、緑の薬草の採取だが、ある程度鮮度がいいものに限られる。
それを5房、採取してギルドに持ってくることが依頼の内容だった。
四人ともそれに苦戦はしたものの、ようやくあと一房に差し掛かったところだ。
「あ、これはどうですか?」
「あっ、これかなりいい鮮度だよ!」
「よく見つけたな。 すごいな、ココア」
「えへへ……♪」
ココアがかなり鮮度のいい緑の薬草を採って来たので、レクスはココアを労う。
褒められたことが嬉しいのか、ココアは照れくさそうながら嬉しそうな笑顔を見せていた。
「よし、これでいいな。 さぁ、ギルドに帰るぞ」
「あ、待ってお兄ちゃん! 何か気配が……! しかもこっちに来る……!!」
「何!? これは……!?」
規定数の『緑の薬草』を採取し終えたレクス達はギルドに帰ろうとした。
しかし、アリスが気配を感じたようだ。
その気配はすぐにこちらに接近しているようだ。
「危ないっ!!」
「きゃあっ!?」
その気配の正体が見えた瞬間、レクスはココアを抱え、アリスはモニカを抱えながら散開する。
直後、突撃してきたその存在は猛スピードですれ違ったと思えば、ブレーキを掛けてこっちに向き直した。
「お兄ちゃん、あれは……!」
「間違いない、ブルホーンだ……! だが、Bランクの魔物が何でここに……!?」
Bランクの魔物『ブルホーン』に遭遇したレクスとアリスは咄嗟に武器を構える。
後ろでモニカとココアは怯えながらも武器を構えようとしていた。
採取依頼の帰りで、まさかのアクシデントに遭遇するとは夢にも思わなかったようだ。
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