その少年貴族は冒険者につき~男爵家の少年のハーレム冒険譚~

イズミント(エセフォルネウス)

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11 ブルホーン戦

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「モニカとココアは遠く離れてサポートを頼む。 俺とアリスで奴を仕留める」

「無理はしなくていいからね!」

「は、はい……!」

「ううぅ……!」

 レクスとアリスは武器を構えて、ココアとモニカに無理のない範囲で遠く離れてのサポートを頼んだ。
 おそらく、ブルホーンのスピードからして、二人を逃がすのは難しいと判断したのだろう。
 ブルホーンは、レクスとアリスで対処する形となった。
 モニカは何とか返事をするが、ココアはブルホーンの威圧に圧されてか、震えて動けないようだ。

「ココア! 離れるよ!!」

「う、うん!」

「よし、こっちはブルホーンに対処するよ、お兄ちゃん!」

「ああ、ヘイトを俺達に向けさせる!」

 レクスは剣を、アリスは斧を手にしてブルホーンに突撃する。
 
「どっせぇぇぇぇい!!」

 ブルホーンの目の前に到着した瞬間、アリスは斧で頭を叩き切る。
 その間に、レクスがアリスの頭上を飛び越えて、ブルホーンの背の部分を思いっきり突き刺そうとする。

「ブモァァァァァ!!」

 頭を叩き切られ、背中を刺されたブルホーンは痛みでのた打ち回る。
 だが、それでも致命的なダメージには至らないみたいだ。

「ちっ、流石はBランクの魔物。 固いな!」

「そうだね。 頭を叩き切っても、なお生きてるんだし……」

「とりあえず、手数を増やそう。 モニカとココアには狙われないようにしないと」

「うん」

 そう言いながらレクスはチラリとモニカとココアを見る。
 モニカは、へたり込んでいるココアを宥めながら、詠唱に入っている。
 ココアに至ってはブルホーンの恐怖で動けないでいる。

(無理もないか。 いきなりこんな強力な魔物と出くわしたらな……)

 レクスはもう一度ブルホーンに向ける。
 アリスも斧を構えたまま、ブルホーンを睨む。
 痛みをこらえて立ち上がるブルホーンが何か仕掛けようとした所を狙うつもりだ。

「今っ!!」

 ブルホーンが完全に立ち上がった所をアリスが斧を横一直線に振るう。
 だが、『ブームゲッター』を付けたアリスの素早い攻撃よりも先にブルホーンはアリスの頭上を飛び越えた。

「うそっ!?」

「しまった! 狙いはモニカとココアかっ!!」

「モニカちゃん! ココアちゃん!!」

 その後、猛スピードで二人に目掛けて突進するブルホーン。
 レクスとアリスが追うがなかなか追いつけない。

「ひっ!!」

 ココアがそれに気付き、恐怖に震える。

「【パラライズ】!!」

 一方で、モニカは何とか恐怖を振り切って詠唱を終えて、【パラライズ】の魔法をブルホーンに掛けた。

「ブモッ!?」

 突如の痺れで動けなくなったブルホーン。

「でぇぇぇい!!」

 その後ろからレクスが剣による横一文字斬りでブルホーンの肉を深く斬りつける。
 さらにアリスがジャンプして、ブルホーンに襲い掛かる。

「チェェェェストオォォォ!!」

 アリスの斧によるジャンプ斬りによる一撃により、ブルホーンは真っ二つになって絶命する。

「お、終わった……」

 モニカがそれを見届けると安堵したのか脱力してへたり込んだ。

(あ……)

 その瞬間、モニカのスカートの中から液体が流れて来た。
 安堵して、へたり込んだ瞬間失禁してしまったようだ。

「モニカ! ココア! 大丈夫か!!」

「あ、お兄さん……」

「兄様、ごめんなさい……。 その……」

「あ……」

 レクスが二人の元に駆け寄るが、弱弱しい二人の様子を見て察してしまったようだ。
 どうも、モニカだけでなくココアも失禁してしまったようだ。
 二人のスカートが濡れている状態を見た瞬間、申し訳なさそうにそっぽを向いて、アリスに声を掛ける。

「アリス、一応応急処置しておいてくれ」

「お兄ちゃん? あー、そういう事か。 了解したよ」

 アリスも事情を察し、ポシェットからあるモノを取り出して二人に駆け寄る。
 レクスはその二人の後始末を終えるまではずっと二人に背を向けたままだった。

 一応、採取依頼を終えたが、二人の着替えの為に一旦自宅に戻ってからギルドに報告をする事にした。

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