その少年貴族は冒険者につき~男爵家の少年のハーレム冒険譚~

イズミント(エセフォルネウス)

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18 南西のダンジョン攻略①

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「着いた。 ここだ」

「森の中にあるんですか……」

 翌朝、トイレなどの準備を済ませたレクス達は、ギルドでダンジョン攻略の手続きをしてから、町から南西のダンジョンに向かった。
 歩いて20分程に過ぎたあたりで森が見え、その中に入ってすぐに崖をくりぬいたような洞穴に着いた。
 レクス曰く、ここが今回攻略するダンジョンのようだ。

「昨日言ったようにここは階層が二つしかない小規模のダンジョンで、入門用に適しているんだよ」

「ただ、ここを含めたダンジョン全てにトイレがないから、水分は摂れないんだよ。 回復には粉末の薬で賄うしかないからね」

「それで、あの粉末用の袋を入れてたんですね」

「ポーションじゃトイレが近くなるからねぇ」

 レクスが昨日説明した事を再度簡単に説明する。
 そこにアリスもダンジョンにはトイレが無い事を再度説明する。
 ダンジョンにトイレが無いから、ポーションなどの水分を摂る薬だと利用するとトイレが近くなってしまう。
 さらに魔物が徘徊するから、何とか用を足そうにもそこで魔物に襲われる可能性が高いのだ。
 彼女が粉末の薬を持ってきたのはそんな可能性を抑えるためでもあるわけだ。

「さて、色々不安もあるけど俺とアリスがその都度フォローするからな。 じゃあ、入るぞ」

「「はいっ!!」」

 レクスの一声でモニカとココアは気合を入れ、四人一緒にダンジョンの中に入った。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

「見た目とは違って、中は石造りなんですね」

「その石の壁に付着しているヒカリゴケのおかげで松明はあまりいらないんだけどね」

「ああ、他のダンジョンでは松明か照明魔法が必須だからな。 暗闇で敵に襲われたら最悪だしな」

「なるほど……」

 石造りの構造のダンジョン内部を進んでいく四人。
 思った以上に明るい事に驚いたモニカとココアだが、この場所はヒカリゴケのおかげで明るいだけで他のダンジョンは松明を要すると説明した。
 それを聞いたモニカとココアも納得した様子だった。

「む……?」

「モニカちゃん、ココアちゃん。 準備して。 魔物が来るよ」

「は、はいっ!」

 さらに少し歩いているとレクスが魔物の気配を察した。
 アリスも察知したようで、モニカとココアに準備をするように促した。
 二人も慌てて杖を構えて準備に入る。

「前方からのみか。 でも数はそこそこか」

「後ろから来ないのが助かるね。 これはレッドウルフかな?」

 そこでレクスは前方からのみの襲撃でそこそこの数を察知、アリスはそれがレッドウルフであると判明した。

「魔物だけで言えば戦い慣れた奴だけど、ここはダンジョンでやや狭い通路での戦いだ。 なうべく味方を巻き込まないようにやっていこう。 最悪俺は巻き込んでも構わないが」

「さ、流石にお兄さんを巻き込みたくないです!」

「なので、兄様やアリス姉様を巻き込まないように頑張って戦います」

「来るよ……! レッドウルフ7匹!!」

「よし、みんな仕掛けるぞ!」

「「はい!!」」

 モニカとココアに声を掛けて、気合を入れなおす。
 それと同時に、レッドウルフが7匹姿を現した。
 モニカとココアにとっては、初めてのダンジョン内での戦闘が始まった。

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