たとえばこんな、御伽噺。

弥湖 夕來

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舞台裏の夜啼鳥(ナイチンゲール)

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 翌日、ヴァイオレットは下手な楽器演奏で起された。
 ベッドを降り、窓を開けるとその喧騒は更に酷くなる。
 ピアノは言うまでもなく、フルートにヴァイオリンその他もろもろ。
 それらが一斉に思い思いの曲を奏でて館の天井にこだまするものだから、思わず耳を覆いたくなるような騒ぎだった。
 おまけにその演奏のどれもが正直あまり上手とは言いがたい。
 
「なんの騒ぎ? 」
 傍らで今日のドレスを調えていてくれたメイドに訊く。
「なんでも近々、音楽会が催されるとか。
 お聞きになっていらっしゃらなかったのですか? 」
 メイドが瞼をしばたかせる。
 
「そういえば、昨日アーサー様がそんなことを仰っていたわ」
 
 痛む頭を抱えて自室に戻るとすぐにベッドに潜り込んでしまったので、その後夜会でどんな話がなされたのかはわからない。
 
「それで、お嬢様方はご自慢の腕をご披露することになったとかで、レッスンに余念がないようなんです」
「それにしても何故こんなに早朝から…… 」
 ヴァイオレットは頭を抱え込む。
 
「早朝ではございませんから」
 メイドが言う。
「もうすぐ正午になります。
 お嬢様、夕べも頭痛を訴えておいでになりましたし、少しお疲れのご様子でしたからお休みいただきました。
 今日はなんのご予定も入っておりませんでしたから」
「ああ、そう…… 
 ありがとう」
 寝乱れた黒い巻き毛をかきあげながらヴァイオレットは言う。
 
「お食事いかがいたしましょう? 
 こちらにお持ちしますか? 」
「いいわ。
 もうすぐ昼食なら、そちらへ向かってよ」
 着替えを手伝ってもらいながらメイドの問いにヴァイオレットは答える。
 
「お嬢様はいかがしますか? 
 お邸からピアノの楽譜を届けさせますが」
 部屋を出ようとするとメイドの声が追ってくる。
「結構よ。
 わたくしのピアノなんて皆さんにお聞かせできるようなものではないもの」
「では、声楽のリヴェルダン先生をお呼びしましょうか? 
 お嬢様の歌でしたら、ここにいらっしゃるどのご令嬢よりもぬきんでていますもの」
「人様の前で歌うつもりはもっとなくてよ。
 あれはお養父さまの指示で単に教養として身につけただけですもの」
「では、当日は? 」
 メイドが戸惑った視線を向ける。
「ここに何人のご令嬢が居て? 
 全員に演奏を割り当てたら合奏でもしない限り翌朝になっても終わらなくてよ」
 ヴァイオレットはメイドに笑いかけた。
 
 それにしても…… 
 
 あちこちから響く楽器の音に眉をひそめながらヴァイオレットは廊下を急ぐ。
 耳に届く演奏はそこそこのものもあるが、時折聞くに堪えないものも混じる。
 
 その音にヴァイオレットは足を止めると、笑みをこぼした。
 
 ここは…… 
 あの場所とは違う。
 
 明らかに間違えては弾きなおす音の外れた演奏は、そのことを明確に認識できてヴァイオレットを安心させてくれた。
 
 
◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆
 
「お嬢様、明日のドレスはこちらでよろしいでしょうか」
 クローゼットからチェリーレッドのローブデコルテを取り出しながらメイドは振り返る。
「お忘れですか? 明日は晩餐の後に音楽会が控えていますよ」
 メイドは返事をしないヴァイオレットの顔を覗き込んで瞼をしばたかせた。
「あ、ええ…… 
 そうね、明日だった? 」
「どうなさったんです? 
 いつもならイベントの前はお召し物の準備に余念がないお嬢様が…… 」
 メイドが不思議そうに首を傾げた。
「ちょっと、ね…… 」
 ヴァイオレットは視線を泳がせる。
 
 本当のことを言えば、音楽会など顔も出したくはない。
 
 本来ここでの催し物への出席は自由参加と言うことにはなっているのだが、王子達の出席する場所を欠席などしたら、あの養父は黙っていないだろう。
 
「先日作ったアイリスブルーのドレスがいいわ」
「あれ、ですか? 」
 メイドが眉をひそめる。
「あちらは音楽会のような照明を落とした場所では少々見劣りなさると、先日お嬢様が仰ったんですよ」
「だからよ」
「はい? ですがそれでは旦那様が…… 
 わたしは旦那様にお嬢様が会場で一番映える装いになるようにお手伝いをと、申しつかっておりますのが」
 
 養父はヴァイオレットを華やかに着飾らせることには余念がない。
 どこの会場でも嫌味なくそれでいて一番目立つようにするためだったら、惜しまず金銭を使う。
 
「いいのよ」
 ヴァイオレットは柔らかな笑みをメイドに向ける。
「今日はわたくし、主役になるつもりはなくてよ。
 人前で下手な楽器演奏を披露するなんて、たくさん。
 あまり酷い演奏をしたらお養父さまに叱られてしまうわ。
 だったら、おとなしく目立たないでいるに限るでしょう? 」
「ですから、お嬢様も少しはレッスンをなさったらと、申し上げましたのに…… 」
 メイドは眉根を寄せる。
「それでは髪飾りと髪型はいかがいたしますか? 」
 一つあからさまにため息をついた後、気を取り直したように言ってくれた。
 
 
 ぽろぽろとたどたどしいピアノの音色のこぼれる会場にヴァイオレットはゆっくりと足を踏み入れる。
 一歩足を踏み出す度に、アイリスブルーのドレスの裾に施された透き通るような闇色のレースが揺れ、そこに縫い付けられたビジューがかすかに光を放つ。
 揃いのアメジストの耳飾りが同じく頬の側で揺れて、室内に燈された僅かな蝋燭の光を反射して輝いた。
 
 それに気付いた誰かがホールの片隅でため息をこぼすのが耳に入る。
 
 これでも、この少し照明を落としたこの場所にあまり浮かない装いをしてきたつもりなのだが…… 
 いつものことと、ヴァイオレットは気が付かなかったふりをして、すでに演奏の始まっているホールの片隅に移動すると、空いている椅子に腰掛け扇を広げた。
 本人はそれなりだと思っているのだろうが、正直耳の肥えた者には耐えがたい演奏が何人か続く。
 ヴァイオレットはそれを面白おかしい思いで聴いていた。
 こういう子供の遊びみたいな音楽会なら、そんなに毛嫌いすることもなかったかと。
 
 おまけに…… 
 
 ここに集められた少女達と王子達、それ以外に居並ぶ会場に集まった人々の顔を一通り眺めてヴァイオレットは安堵の息をつく。
 今夜は養父や、養父に逐一ヴァイオレットの様子を報告する取り巻きの顔はない。
 きっと養父はヴァイオレットが音楽会なら誰を差し置いてもそつなくこなすと、たかをくくっているのだろう。
 
 演奏を終えた一人の少女が奏でていたヴァイオリンを手に下がると、入れ替わりにホールの中央に進み出た人影に居合わせた人々からどよめきが上がる。
 
「アーサー様よ。
 伴奏はサシャ様がおつとめになるのね」
 
 第五王子の座るピアノの横に、フルートを手にした第一王子の姿。
 それまで椅子に腰を降ろしていた貴族の男達が一斉に立ち上がり、少女達も座ったままではあるが居住まいを正す。
 ヴァイオレットも手にしていた扇を綴じ膝の上に降ろすと、やや斜に構えて座っていた体勢を正面に向けた。
 
 光量を落とされた照明の下でも、アーサーのその華やかな金茶の髪は己を誇示するように光を放つ。
 おまけにすらりとした長身の肢体が一分の隙もない立ち姿を見せたら、ため息をこぼさないものなど居ないだろう。
 
 かくいうヴァイオレットも思わず目を細めずには居られなかった。
 
 第一王子は芸術方面にも造詣が深く…… 
 
 演奏が始まると、いつか誰かが言っていた言葉が思い出される。
 伴奏の第五王子の演奏はお世辞にも巧いとはいえないそこそこのものだが、アーサーのフルートは先ほどまでこの場で演奏をしていた誰よりも群を抜いていた。
 
 その巧みな演奏にこぞって耳を傾ける時間はあまりにも短かった。
 一人でも多くの少女達が腕前を披露できるようにとの心遣いか、もともと短い曲を選曲し、更に短くアレンジしてある。
 
「もう終わってしまいましたの? 」
「残念ですこと…… 」
 
 演奏が終わると同時に不満げな声がそこここから上がる。
 
「今夜はわたしのリサイタルではないからね」
 苦笑いをしながらアーサーは中央を下がる。
「次は誰だい? 」
 声を掛けてくれるが誰も進み出る者がいない。
 
 あれだけの演奏をされてしまった後では、さすがに皆やりにくいのだろう。
 こぞって誰かに順番を押し付けるかのように視線を送りあう。
 
「では、レディ・ヴァイオレット。
 お願いしてもいいかな? 」
 声に気が付くと目の前に立つアーサーが促すように手を差し出している。
「わたくし? 」
 ヴァイオレットは目の前に立つ男を見上げると睫をしばたかせた。
 
「お父上から聞いているよ。
 君のアリアは絶品だと」
 ふんわりと包み込むような笑顔で笑いかけてくる。
 
 その笑顔が有無を言わせぬことはわかっているが…… 
 
 できることなら断りたい。
 
「でも、もう暫くレッスンをつけてもらっていませんのよ。
 皆さんにご満足いただけるような声が出るかどうか…… 」
 ヴァイオレットは曖昧な笑みを浮かべた。
「構うことはない。
 どうせ遊びだ」
 確かにそのとおりで、玄人はだしの演奏はほとんどない。
 
「私も、久しぶりに君の声を聞きたいな」
 
 尚も渋ろうと必至に言い訳を頭のなかで巡らせていると、背後からよく知った声が言う。
 
「セオドア、様? 」
 振り返ってヴァイオレットはその華やかな姿を目に名前を呟いた。
「君、最近はほとんど歌ってくれないからね。
 久々に聴きたいな」
「それほどの声なのか? 」
 セオドアの言葉にアーサーが目を細める。
 
 これでは逃げるに逃げられなくなってしまう…… 
 
 ヴァイオレットは居たたまれなくなり瞼をぎゅっと閉じる。
 
「リクエストしてもいいかな? 」
 そのヴァイオレットに更にセオドアが畳み掛けた。
「ロベリア作、『杜の後宮』ナイチンゲールのアリア」
 その選曲にヴァイオレット自身も息を吐くが周囲にどよめきが起きる。
「どうかな? 今日の君の装いにぴったりだと思うんだけど? 」
 僅かに赤みの掛かった紫の生地に黒のレースの重ね、縫い付けられたビジューのかすかに光るドレスは確かに夜明け直前の空を思わせる。
 意図したつもりは全くなかったが、夜啼鶯と呼ばれる鳥が囀る時間の情景そのものだ。
 
「さすがにそれは…… 
 第一伴奏ができる方がここに居るとは思えなくてよ」
 
 僅かに表情を引きつらせ、それでも心のどこかで安堵を感じながらヴァイオレットは言う。
 
 アリアとしては有名でありながら、お遊びで歌える程簡単な曲ではないことから、めったにこういった場所で歌われることのない曲だ。
 無論、お嬢さん芸の集まりのこのなかに伴奏をできる人間が居るとは思えない。
「それなら、レディ・リディア。
 お願いできるかな? 」
 アーサーがホールの隅のほうに座っていた少女に声を掛ける。
「わたしでよければ、喜んでお受けしますわ」
 ヴァイオレットよりやや年下の少女は優雅な動作で立ち上がる。
 
 いつかここで一人レッスンにいそしんでいた少女の演奏はかなりの腕だった。
 少し遅れて来たせいか、それともまだ順番が廻ってこなかったのか、ヴァイオレットが会場に入ってから演奏する姿を見ていなかったから、この娘がこの場に居ることをすっかり忘れていた。
 
 
◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆

 こうなってしまってはこれ以上頑なに断ると失礼になる。
 しかも相手は第一王子だ。
 
 ヴァイオレットは諦めて立ち上がるとホール中央に据えられたピアノの傍らに立った。
 それを待っていたように一足先にピアノの前に座していた少女がキーの音をくれる。
 
 大きく息を吸い込むとその音に合わせて軽く声を出した。
 
 音を合図にしてそれまで少しざわめいていたホールが静まり返る。
 
 ヴァイオレットが視線を送るとリディアの指が鍵盤を滑り出した。
 
 少女の紡ぎだすゆったりとたゆたうように流れる伴奏に合わせヴァイオレットは歌いだす。
 タイトルにある夜啼鳥のように低く高く時に喉を震わせ…… 
 
 オペラ『杜の後宮』はある好色な皇帝が自分の愛妾達を誰の目にも触れさせぬためにと作りあげた深い杜にある後宮が舞台の物語だ。
 類稀な美貌と歌声を持つ娘がそこに閉じ込められ、やがて自由になる日を夢見て歌うのがこのアリア。
 
 音域の幅が広く、おまけに技巧を凝らした高度なもので、プロのプリマドンナでさえ手を焼くというシロモノだ。
 
 歌声など暫く舌に乗せていない。
 そのせいかヴァイオレットの声は最初こそ伸びが悪くかすかに震える。
 然し、リディアの巧みな演奏の賜物か、その声は徐々に伸び蝋燭の炎がきらきらめく天井に届き深く広く響き渡る。
 何時しかホールの中では人いきれさえ消え去り、広がるヴァイオレットの声の後ろで伴奏のピアノの音だけがかすかに響く。
 
 最後に響いた声が消えヴァイオレットが口を閉じると、一瞬の静寂の後、部屋の中に割れるような拍手が響き渡った。
 
「相変わらず見事だな、君のアリアは…… 」
 中央を下がると、セオドアが近付き声を掛けてきた。
「恐れいりますわ」
 僅かにあがった息を整えながらヴァイオレットは顔を傾けて礼を言う。
 
「本当に…… 
 まさかこれほどとは思っていなかったよ」
 その隣に立つアーサーも満足げに目を細めてくれる。
「誰に師事したんだい? 」
「あ、えっと。
 リヴェルダン先生ですわ…… 」
 
「さすが、血は争えないってか…… 」
 アーサーの問いに答えていたヴァイオレットの耳にかすかに誰かの声が届いく。
 その言葉にヴァイオレットの全身の血が一気に引く。
「ちょっとすまない。急用を思い出した」
 セオドアがふいに言うと、ヴァイオレットの傍らを離れる。
 
「リヴェルダンって、あの? 作曲家で声楽家の? 」
 アーサーはそれを気に掛ける様子もなく、会話を続ける。
「ええ、そうですわ」
 すぐ側に立っていた二人の男に声を掛け、彼らと一緒に室内を出ていくセオドアの後ろ姿を無意識に目で追いながらヴァイオレットは答える。
「凄いな…… 
 彼はよほど才能のある人間でないと、どんなに身分が高くても弟子にしないって有名なのに」
 アーサーが息をこぼす。
「そうでしたの? 」
「知らなかったのか? 」
「ええ、子供の頃からずっと見ていただいていましたの。
 きっと先生も当時は若かったですから、父に頼まれては断ることができなかったのではないのかしら? 」
 扇を広げながらヴァイオレットは首を傾げる。
 
 自分につけられた声楽の教師が高名なうえに気難しい人物であることは知っていたが、どうせあの養父が金に物を言わせて無理やり頼みこんだのだろうくらいに思っていた。
 
「君の声、アリアだけでは勿体無いな。
 どうだろう、今度皆でオペラでもやるというのは…… 」
「まぁ、殿下。
 わたくし、あくまで教養として身につけただけですから、アリア以外は歌えませんのよ」
 ヴァイオレットはやんわりと笑みをこぼす。
「殿下、そろそろお時間です」
 
 嫌な流れに傾いたと、ヴァイオレットが思い出した時に、タイムリーにもアーサーの従者が遠慮がちに背後で囁く。
「ああ…… 
 すまないね。
 私はここで失礼するけど、最後まで楽しんでいってくれ」
 言い置いてアーサーはホールを後にする。
 
 ホールの中央に目を向けると先ほどのリディアが、プロとも思える巧みな演奏をはじめるところだった。
 
 空いた椅子へ戻りながらヴァイオレットはそっと息をつく。
 アーサーとの会話は少しも気が抜けない。
 
 それもともすれば嫌な話題に会話の内容が傾く。
 
 セオドアとなら、こんなとき肩の張らない軽い会話が楽しめるのに。
 しかもセオドアの口からヴァイオレットが無意識に眉をひそめてしまいそうな話題が出たことは一度もない。
 
 そういえば…… 
 
 ピアノの演奏を耳にヴァイオレットはホールの中を見渡す。
 セオドアは、あの後男たちを伴って出て行ったきり戻ってはいなかった。
 
 
「昨日の音楽会は大成功だったようだな」
 早朝の応接室で上機嫌の養父を前にヴァイオレットは思いっきり眉をひそめていた。
「それで、お養父さま。
 今朝はなんの御用事ですの? 」
 ヴァイオレットはその不機嫌な顔を隠そうともせずに養父に向ける。
 
「……父親が、娘の顔を見にきて何が悪い」
 その言葉に、侯爵はぞっとするような冷たい瞳を向ける。
 
 いつものことだ、何も怯える必要はない。
 
 そう思いながらもヴァイオレットの手は知らずに震える。
 
「それと、お前の働きを誉めに来ただけだ。
 やはり得意な分野では巧く勤めるものだな。
 今度は…… 
 そう、自演オペラでも進言してみるか」
「やめて! 」
 ヴァイオレットは男の声を遮るように叫んで耳を塞ぐ。
「まぁ、そうだな」
 その怯えた声を受けて男は戸惑うように言う。
「あまり踏み込みすぎて、里が知れても困る」
 しかしそれも一瞬で、次の言葉を紡ぎだす口調はいつものものに戻っていた。
 
「近々今度はハンティングの予定だそうだ。
 この季節にするものじゃないがな」
 言いながら男は腰を上げる。
「馬を届けさせる。
 邸でいつもお前が乗っている馬でいいな? 」
「でも、お養父さまあの馬は…… 」
「あれがお前を乗せた時に一番映える」
 男は改めて値踏みするようにその冷たい青い瞳をヴァイオレットに向け目を細めた。
 
 
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