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五話⑤
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翌朝になり、まだまだ冒険譚が聴き足りないと言いたげなライズ卿を振り切るようにして彼の屋敷を出発した一行は、馬車の中にいた。一応ながらに遠慮はしたのだが、ライズ卿がどうしてもと手配したからだ。彼の屋敷よろしく巨大で豪勢なこの馬車は、広々として実に快適。ミオンとイールにはよくわからないながらも、とりあえず高そうだということはわかる布地で作られた座席も柔らかくて触り心地は最高・・・だというのに、馬車の中の雰囲気は暗く鬱屈としていた。
「2人とも元気がないね。そんなにライズ卿の豪邸が離れがたかったのかい?」
珍しく口数の少ないミオンとイールにグレイも苦笑している。8件目の依頼も終えて上々のはずの2人が沈んでいる理由など、グレイには知る由もないのだろう。
昨夜。
ライズ卿からグレイの目的を聞かされた2人は、部屋に戻ってからも全く冷静にはなれずにいた。特にミオンは怒りを抑えきれない様子だった。
「あいつはおれたちを騙してたんだ!!」
力任せに枕を掴み、つい先ほども高級そうなカップにヒビをやったばかりだというのに、その反省もなく枕を引きちぎってしまった。ハラハラと羽毛が飛び散る。
「落ち着けよ、ミオン。・・・」
力なく枕の残骸を拾い集めながら、イールは肩を落とした。きっとこの枕も枕カバーも目玉が飛び出るほどに高いのだろうなと思った。
「落ち着けるわけないだろ!お前はムカつかないのかよ!?」
唾が飛んできそうな程に顔を近づけて怒鳴り散らすミオン。怒鳴られるのも八つ当たりされるのもいつものことで、慣れっこだ。
「ムカつくっていうか・・・まぁ、びっくりはしたけどさ・・・」
歯切れ悪く返事する。ミオンがますます怒るのが目に見えていたが、それ以上に言いようがなかった。
「別にさ、騙してたってわけじゃねーじゃん・・・」
ミオンの鉄拳が飛んでこないかヒヤヒヤしながら呟く。
元々、グレイのような現役のNo. 1ハンターが、評定員になってくれたことが異例中の異例なのだ。イールとしてはラッキーくらいに思っていたが、コマンドになるという目的があってのことというならば納得ができる。
それに、イールにとってはコマンドという職がもはや夢物語のような存在なので、本当にあるんだなぁとか、知り合いがそれになるなんてすごいなぁとか、そんなふわふわとした感想しか湧いて来なかったりもする。
ライズ卿の言っていたように、若さも実力も十二分にあるハンターが引退するというのは勿体無いし、残念だという気持ちもあるが・・・
「オレたちがジェネラルハンター目指してるみたいに、グレイにはグレイの目標があるんだろうしさ・・・。まさかコマンドになるなんて、ケタ違いすぎてビビるけどさー」
宥めるように言って、最後はあははと明るく誤魔化す。
イールとしては、世話になったグレイを素直に応援したい、頑張って欲しいというのが結論だ。
だが、ミオンはとてもそうは思えないようで・・・
「なに能天気に笑ってんだよ!? おれたちはあいつに利用されてるんだぞ!! 」
「利用って・・・」
随分と人聞きの悪い言い方だ。反論したかったが、首のスカーフを締め上げられている所為でぐえっという変な声しか出なかった。
「現役が評定員になるなんておかしいと思ってたんだ! あいつがおれたちに協力的なのも、全部自分のためだったんだ・・・」
ミオンの力が弱まり、心なしか声が震える。
「ミオン・・・」
もしや泣き出しそうなのかと、恐る恐るその肩に触れようとするが・・・
「お前は悔しくないのかよ!?」
「んぐぐっ!!
涙を見せるようなしおらしさは微塵もなく、再び首回りを力一杯掴み上げられた。今度はさらに首が締まったので返事もできずにもがいていたら、ようやく気づいたらしく離してもらえた。ゲホゲホと暫しむせてから呼吸を整えて、改めてミオンに向き直る。
「悔しくねぇよ。グレイにどんな目的があったって、協力してくれてるのは事実で、それでオレたちがめっちゃ助かってんのも事実じゃん。グレイが助けてくれるのも優しくしてくれるのも、オレは素直に嬉しいって思うし感謝する。利用されてるとか騙されてるとか、オレはそんな風には思わない」
「羨ましいほど単純バカだな」
ミオンは吐き捨てるように言って、イールの胸元を叩いた。眉間の皺が深々と刻まれていて、せっかくの綺麗な顔が台無しだ。そんなことを言えばますます怒られて殴られるので言わないが。
「確かにオレは単純だしバカだけどさ・・・」
ボヤきながらミオンの手を掴む。そして、
「ミオンがそんなに腹が立つのは、グレイのことが好きだからだろ」
容姿のことなんかよりももっとずっと怒らせるであろう決定打をぶつけた。グレイがハンターを辞めてしまうことで、目標を失ったような気持ちになっているのに加えて、グレイの優しさが打算によりものかもしれないという考えにショックを受けているのは彼に惹かれているからだ。ミオンが怒りに任せて周りに当たり散らすほどに、グレイを好きな気持ちを吐き出させているようだとイールには感じた。
「んなわけないだろ!!! 」
「うぐっっ!!」
ミオンはカッと目を見開き、今までで一番の右ストレートをイールのボディに食らわせた。
「お前ホンットに馬鹿だな!! 馬鹿と話してると気分が悪い!! もう寝る!!」
思わず倒れ込んだイールを後目に言い捨てて、ミオンはさっさとベッドに入っていった。
ちなみに、この時のダメージは一晩明けた今も続いており、脇腹のあたりには大きな青あざができている。
「まぁ、本番までには元気を取り戻しておいてね」
グレイが苦笑しながらどこからともなく取り出した書類を2人に手渡した。毎度お馴染み、依頼内容の説明タイムだ。
「ドラゴン!? マジで!?」
一番に目に飛び込んできた文字が信じられず、イールはグレイとミオンを交互に見た。
イールはこれまで、ドラゴンという生物を書物や絵画でしか見た事がない。巨大にして獰猛、爪は鋭く火を吹いて、種類によっては魔法まで使えるというこの危険極まりないこの生物は、学生は元よりシェイムハンターの身の上では到底縁のない代物だ。子供の頃に好きだった物語によく出てきていたこともあり、イールにとってはちょっとした憧れの存在でもある。
「すっげー!! ついにドラゴンと戦うのかぁ・・・。強いんだろうなぁ。勝てっかなぁ~。なぁ、ミオン!」
興奮が抑えきれず、ついつい喧嘩(というか一方的に怒らせている)ミオンに嬉々として話しかけてしまった。ワクワクが止まらないイールとは違い、ミオンはやはり冷静だ。
「よく見ろよ、馬鹿」
ややぶっきらぼうではあるが普段通り返事をしてくれたことにこっそり安堵しつつ、ミオンが示す通りに依頼書の文字を追った。
「専門家との協働作戦による捕獲・・・えっ、戦うんじゃねーの!?」
てっきり「討伐」と書かれているのだと思い込んでいただけに、少しばかり拍子抜けした。
「ドラゴンは今や希少生物だからね。保護対象なんだ。とはいっても大人しく捕まってはくれないだろうから、殺さない程度に弱らせなきゃならないけど」
グレイがどこからか「希少種・絶滅危惧種 幻獣編」という、堅苦しそうな書物を取り出して渡してくれた。少し開いただけで文字がびっしりでイールには難しいということが分かったので、すぐにミオンにパスした。
ともかくドラゴンと戦うことはできるようなのでイールとしては問題なしだ。
「・・・専門家と協働ってのは、おれたちだけじゃ力量不足ってことかよ」
渡した本をパラパラとめくりながら、ミオンが不機嫌そうに言う。イールはドラゴンに対峙できるというだけでも大興奮なのだが、プライドの高いミオンとしてはそういうところも気になるらしい。
「知っての通り、ドラゴンは非常に危険な生物だ。力量不足という意味なら、専門家だけでは力量不足だから君たちの力を借りたい、ということだよ」
グレイがさらりと言ってのける。ものは言い様だな、とイールすら思ったのだから、ぶすくれたミオンは当然不満そうな顔をしている。
「別に、さっさとクリアできるならなんでも良いけどな」
ふんと鼻を鳴らしてグレイを睨みつけてから、また本へと視線を戻す。ミオンの不機嫌はまだまだ続きそうで、イールは思わず痛む脇腹に触れるのだった。
翌朝になり、まだまだ冒険譚が聴き足りないと言いたげなライズ卿を振り切るようにして彼の屋敷を出発した一行は、馬車の中にいた。一応ながらに遠慮はしたのだが、ライズ卿がどうしてもと手配したからだ。彼の屋敷よろしく巨大で豪勢なこの馬車は、広々として実に快適。ミオンとイールにはよくわからないながらも、とりあえず高そうだということはわかる布地で作られた座席も柔らかくて触り心地は最高・・・だというのに、馬車の中の雰囲気は暗く鬱屈としていた。
「2人とも元気がないね。そんなにライズ卿の豪邸が離れがたかったのかい?」
珍しく口数の少ないミオンとイールにグレイも苦笑している。8件目の依頼も終えて上々のはずの2人が沈んでいる理由など、グレイには知る由もないのだろう。
昨夜。
ライズ卿からグレイの目的を聞かされた2人は、部屋に戻ってからも全く冷静にはなれずにいた。特にミオンは怒りを抑えきれない様子だった。
「あいつはおれたちを騙してたんだ!!」
力任せに枕を掴み、つい先ほども高級そうなカップにヒビをやったばかりだというのに、その反省もなく枕を引きちぎってしまった。ハラハラと羽毛が飛び散る。
「落ち着けよ、ミオン。・・・」
力なく枕の残骸を拾い集めながら、イールは肩を落とした。きっとこの枕も枕カバーも目玉が飛び出るほどに高いのだろうなと思った。
「落ち着けるわけないだろ!お前はムカつかないのかよ!?」
唾が飛んできそうな程に顔を近づけて怒鳴り散らすミオン。怒鳴られるのも八つ当たりされるのもいつものことで、慣れっこだ。
「ムカつくっていうか・・・まぁ、びっくりはしたけどさ・・・」
歯切れ悪く返事する。ミオンがますます怒るのが目に見えていたが、それ以上に言いようがなかった。
「別にさ、騙してたってわけじゃねーじゃん・・・」
ミオンの鉄拳が飛んでこないかヒヤヒヤしながら呟く。
元々、グレイのような現役のNo. 1ハンターが、評定員になってくれたことが異例中の異例なのだ。イールとしてはラッキーくらいに思っていたが、コマンドになるという目的があってのことというならば納得ができる。
それに、イールにとってはコマンドという職がもはや夢物語のような存在なので、本当にあるんだなぁとか、知り合いがそれになるなんてすごいなぁとか、そんなふわふわとした感想しか湧いて来なかったりもする。
ライズ卿の言っていたように、若さも実力も十二分にあるハンターが引退するというのは勿体無いし、残念だという気持ちもあるが・・・
「オレたちがジェネラルハンター目指してるみたいに、グレイにはグレイの目標があるんだろうしさ・・・。まさかコマンドになるなんて、ケタ違いすぎてビビるけどさー」
宥めるように言って、最後はあははと明るく誤魔化す。
イールとしては、世話になったグレイを素直に応援したい、頑張って欲しいというのが結論だ。
だが、ミオンはとてもそうは思えないようで・・・
「なに能天気に笑ってんだよ!? おれたちはあいつに利用されてるんだぞ!! 」
「利用って・・・」
随分と人聞きの悪い言い方だ。反論したかったが、首のスカーフを締め上げられている所為でぐえっという変な声しか出なかった。
「現役が評定員になるなんておかしいと思ってたんだ! あいつがおれたちに協力的なのも、全部自分のためだったんだ・・・」
ミオンの力が弱まり、心なしか声が震える。
「ミオン・・・」
もしや泣き出しそうなのかと、恐る恐るその肩に触れようとするが・・・
「お前は悔しくないのかよ!?」
「んぐぐっ!!
涙を見せるようなしおらしさは微塵もなく、再び首回りを力一杯掴み上げられた。今度はさらに首が締まったので返事もできずにもがいていたら、ようやく気づいたらしく離してもらえた。ゲホゲホと暫しむせてから呼吸を整えて、改めてミオンに向き直る。
「悔しくねぇよ。グレイにどんな目的があったって、協力してくれてるのは事実で、それでオレたちがめっちゃ助かってんのも事実じゃん。グレイが助けてくれるのも優しくしてくれるのも、オレは素直に嬉しいって思うし感謝する。利用されてるとか騙されてるとか、オレはそんな風には思わない」
「羨ましいほど単純バカだな」
ミオンは吐き捨てるように言って、イールの胸元を叩いた。眉間の皺が深々と刻まれていて、せっかくの綺麗な顔が台無しだ。そんなことを言えばますます怒られて殴られるので言わないが。
「確かにオレは単純だしバカだけどさ・・・」
ボヤきながらミオンの手を掴む。そして、
「ミオンがそんなに腹が立つのは、グレイのことが好きだからだろ」
容姿のことなんかよりももっとずっと怒らせるであろう決定打をぶつけた。グレイがハンターを辞めてしまうことで、目標を失ったような気持ちになっているのに加えて、グレイの優しさが打算によりものかもしれないという考えにショックを受けているのは彼に惹かれているからだ。ミオンが怒りに任せて周りに当たり散らすほどに、グレイを好きな気持ちを吐き出させているようだとイールには感じた。
「んなわけないだろ!!! 」
「うぐっっ!!」
ミオンはカッと目を見開き、今までで一番の右ストレートをイールのボディに食らわせた。
「お前ホンットに馬鹿だな!! 馬鹿と話してると気分が悪い!! もう寝る!!」
思わず倒れ込んだイールを後目に言い捨てて、ミオンはさっさとベッドに入っていった。
ちなみに、この時のダメージは一晩明けた今も続いており、脇腹のあたりには大きな青あざができている。
「まぁ、本番までには元気を取り戻しておいてね」
グレイが苦笑しながらどこからともなく取り出した書類を2人に手渡した。毎度お馴染み、依頼内容の説明タイムだ。
「ドラゴン!? マジで!?」
一番に目に飛び込んできた文字が信じられず、イールはグレイとミオンを交互に見た。
イールはこれまで、ドラゴンという生物を書物や絵画でしか見た事がない。巨大にして獰猛、爪は鋭く火を吹いて、種類によっては魔法まで使えるというこの危険極まりないこの生物は、学生は元よりシェイムハンターの身の上では到底縁のない代物だ。子供の頃に好きだった物語によく出てきていたこともあり、イールにとってはちょっとした憧れの存在でもある。
「すっげー!! ついにドラゴンと戦うのかぁ・・・。強いんだろうなぁ。勝てっかなぁ~。なぁ、ミオン!」
興奮が抑えきれず、ついつい喧嘩(というか一方的に怒らせている)ミオンに嬉々として話しかけてしまった。ワクワクが止まらないイールとは違い、ミオンはやはり冷静だ。
「よく見ろよ、馬鹿」
ややぶっきらぼうではあるが普段通り返事をしてくれたことにこっそり安堵しつつ、ミオンが示す通りに依頼書の文字を追った。
「専門家との協働作戦による捕獲・・・えっ、戦うんじゃねーの!?」
てっきり「討伐」と書かれているのだと思い込んでいただけに、少しばかり拍子抜けした。
「ドラゴンは今や希少生物だからね。保護対象なんだ。とはいっても大人しく捕まってはくれないだろうから、殺さない程度に弱らせなきゃならないけど」
グレイがどこからか「希少種・絶滅危惧種 幻獣編」という、堅苦しそうな書物を取り出して渡してくれた。少し開いただけで文字がびっしりでイールには難しいということが分かったので、すぐにミオンにパスした。
ともかくドラゴンと戦うことはできるようなのでイールとしては問題なしだ。
「・・・専門家と協働ってのは、おれたちだけじゃ力量不足ってことかよ」
渡した本をパラパラとめくりながら、ミオンが不機嫌そうに言う。イールはドラゴンに対峙できるというだけでも大興奮なのだが、プライドの高いミオンとしてはそういうところも気になるらしい。
「知っての通り、ドラゴンは非常に危険な生物だ。力量不足という意味なら、専門家だけでは力量不足だから君たちの力を借りたい、ということだよ」
グレイがさらりと言ってのける。ものは言い様だな、とイールすら思ったのだから、ぶすくれたミオンは当然不満そうな顔をしている。
「別に、さっさとクリアできるならなんでも良いけどな」
ふんと鼻を鳴らしてグレイを睨みつけてから、また本へと視線を戻す。ミオンの不機嫌はまだまだ続きそうで、イールは思わず痛む脇腹に触れるのだった。
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