500年後転生、美少女としてやり直し王子に拾われる。

ポッポ

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【第43話】疾風勁草流

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祭り2日目は、アリスは与一将軍とライゲン将軍の2人の相手を頑張ったみたいだった。

ドレドラスよりも楽だったよ、と話していた。ドレドラスはどれだけ迷惑をかけてたのかと思うとアリスが可愛そうになった。

今日は、祭り3日目。
また1日目と同じように夜はお披露目会を行う予定だ。

そのためにはまず説得をしなくてはいけない人が1人いた。
ミンお姉様だ。2日目も部屋にこもりっきりだった。よほどショックだったようだ。

「入りますよ!」
クルミはノックをして、部屋に入った。

「はい・・・」
まだ落ち込んでいるようだった。

「何かよう?」
ミン宰相が問いかけてきた。

「えーと。また今日もお披露目会参加してくれないかな?」

「絶対イヤ!」

はっきりと拒絶されてしまった。

「レオパルド王も来るよ。」
「えっ!」

切り札を使うことにした。
与太郎をレオパルド王に変装させるつもりだった。

当然、本人にも許可をとっている。影武者を使って各地に回ることはよくあるので大丈夫だとのこと。

「お姉様の魅力を見せつける時ですよ!そろそろ、レオパルド王にも妃が必要なのではないでしょうか?」

見た目もよく、色気はクルミも負けを認めていた。どうしたらこの胸、女性らしい仕草ができるのか観察させてもらおうと考えて何としても参加してほしかったのだった。

レオもそろそろ妃が必要じゃないのかなとも思う。

「そうですね・・・  今回はお酒は無しで衣装は控えめでお願いしますね。」

「わかった。タマ婆に頼んでおくね。」

クルミは心の中で喜んだ。
メリットは、ミン宰相の前にしよう。前回の反省を考慮したのだった。

それから急いでタマ婆にミンシアも出演することを伝えた。

「あの方には、さらに色気を出した衣装を用意しましょう!ところでクルミ様、わたしは、いかがでしたか?」

タマ婆が聞いてきた。
「あぁ  よかったよ・・・・」

「ミンシア殿と大人の色気対決ができます!」

触れないことにした。

よし、あとは与太郎にレオパルド役をお願いしないと。クルミは与太郎のもとに向かった。

しかし、これが一番の問題になった。

「嫌だよ。他国の王とか何かあったらどうする?」

真面目に返されてしまった。
確かに全ては、ミン宰相を見て勉強したいという欲望が目的だったからだ。

「与太郎!  お願い!」
上目遣いで訴えてみた。これで、親衛隊は喜んで何でもやってくれるのだった。

「うっ!」
与太郎が顔が赤くなる。

「なら、条件がある。」

「何?」
ちょっと不機嫌になるクルミ。

与太郎は、クルミの身体を上から下まで見回した。

「えっ何?」
クルミは思わず、手で胸を押さえた。さすがに身体を許す気はなかった。

「勘違いするな!」
与太郎は、急いで否定した。
何か言いにくそうな感じがした。

「疾風勁草流を教えて欲しい。無理なお願いは承知してるが頼む!」

「いいよ!」

「えっ・・・いいのか?」

クルミは疾風勁草流について、門外不出にしたこともなかった。
前世でも教わりたい人には教えていた。しかし習得するかは別問題なのだけれど。

「別に、悪いことに使わないでしょ?」

「それはない!」
堂々と言い切った。

唯一、疾風勁草流での掟があり、もし邪な考えで流派を汚した場合は、流派を使うもの全てが始末する。これだけだった

「それなら、まだ時間はあるからちょっと移動しようか?早くがいいでしょ?」

「あぁ  助かる。」

2人は移動した。川のほとりで対峙する2人。

「まず、疾風流だっけ?それとの違いから説明するね。」

頷く与太郎。

「富士の国だから、気の使い方は理解してると思うけど、簡単に説明すると、体内の気を塗りあげてそこに魔力を合わせることによって爆発的な力を生み出してそれを剣にのせて戦うのが疾風勁草流の基礎になるよ。」

「そんな単純な・・・」
与太郎が言葉にしながら、その難しさに気づいたようだ。

「気づいたみたいだけど、気を練るだけで大抵の人は精一杯なのよね。そこに魔力操作を集中させるなんて難しいのは当然だよ。」

「わたしは、これを魔力気って呼んでる。もちろん、本人の魔力だけじゃなくて、精霊に魔力を借りることも可能になるわね。」

まずは、この魔力気に目覚めることから始めないといけない。
これが、無理で諦めてしまう人が多かった。

「ちなみに与太郎は、魔法は?」

「全然だ。」
がっかりしているようだった。

「それならまず、魔法を勉強することになるかな。」

「そうだな。」
与太郎もやる気にはなっているようだった。

「ちなみにクルミは人間だよな?」

「そうだよ。多分・・・」

これはわたしも分からなかった。
転生して、種族が変わったのかも知れないが今のところ分からなかった。

「どれだけの修練を積めばクルミの領域にいけるんだろうな。」

「まぁ頑張って!」
はぐらかすことにした。
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