500年後転生、美少女としてやり直し王子に拾われる。

ポッポ

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【第60話】再開

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ジャイブ大臣は、与一族が勢力拡大をしていってる現状に苛ついていた。

与一将軍は、そのつもりはなかったのだが、アリスの存在もあり国の有力者達も寝返り与一族陣営にとの流れが加速している。 

「戦力が足りぬか、久遠は今考えると惜しかったか・・・」

「大臣、おまたせしました!」

「おお!待っていたぞ!」

「トルゴラムの精鋭を秘密裏に入国させております。まずは、その者たちに拠点を与えてもらえると助かります。」

「わかった。すぐに手配しよう。」

「最新の装備も用意しました。これで勝てるでしょう。問題は聖女かと。あれは人外の存在ですね。」 

「ちょうどいい、状況があって利用するつもりだ。」

秘密裏の打ち合わせに入っていく。



「クルミ姉ちゃん、今日は嬉しそうだね。」
アリスが言ってきた。今日は、鈴多が付き添いで来ている。

「そう!期限がいいの。」
クルミは不安もあるが、会える喜びも感じていた。

「今日は修行?」
アリスが質問してきた。

「今日は街の見回りかな。」

「買い物でしょ。」
アリスに突っ込まれた。

「ごめん。」
何故か謝るクルミ。

イサカリ商店のお店に入っていった。

「アリスも鈴多も好きなの選んでいいよ。お店からのサービスだよ。」

「ありがとう。」
「ありがとうございます。」
アリスも鈴多も嬉しそうだ。

クルミは店員に2人を任せて、置くの部屋に進んだ。

「どうなってる?」
もちろん、ジーク達の話だ。

「はい、3日後には到着予定です。明日には避難民の街によって来られるようで護衛にはシャオ殿が一緒とのことでした。」

「メリットも今はあの街よね?」
祭りの後で、治安維持の為に戻ってもらったのだった。

「はい、なので心配はないかと思いますが・・・」
フリードが答える。この部屋にはローマンもいた。

クルミも考え込む。ジャイブ大臣が恐らく仕掛けて来るとは思うが狙いをどこにするかという問題があった。

「トルゴラムから兵が分かれて入国してきているようですが、人数までわからない状況です。また新しくできたギルドにも紛れ込んでいる可能性もあります。」
ローマンが調べてくれたらしい。

「こちらの戦力をどう配置するか問題だよね。」

「その通りです。」
フリード、ローマンをそれを考えていたようだ。

「そこにきて、この手紙よね。」

シャイブ大臣からの手紙で正式にアリス知世として式典を行いたいとの内容だった。

これも3日後だった。さすがに都合がよすぎた。

「今更に情報を集めております。夕方にもう一度話し合いましょう。」

「よろしくね。」
一旦解散になった。

クルミはお店の方に戻った。アリス達はというと、そこにはドレドラスもいた。

「クルミ、アリスの為に済まんな!」珍しくドレドラスが頭を下げた。

「いいよ。アリスの為だから・・・・それは何かな?」

アリスが買い物の中に、大量のお酒、食料が入っていた。アリスは屋敷で料理が出るので必要ないはず、しかもお酒はもっと必要ない。

「ハッハッハ!細かいことは気にするな!」
ドレドラスが笑ってごまかす。少し怒りかけたクルミにアリスが話しかけた。

「ドレドラスにもお礼をしたくて、ダメだったかな?クルミお姉ちゃん。」
可愛くおねだりされて負けてしまった。

「アリスもちゃんと買ったの?」
「うん!」
「ならいいよ。」

予想以上の出費となってしまった。

「それでクルミ。ジークが向かってきているらしいな?」

話題を変えるためにドレドラスが話しかけてきた。

「そうなんだよね。」
「護衛に行かなくていいのか?」

「考え中。」

「ふん! お前にとってジークはそんなものなのだな。」

「何を!」
クルミが少し怒り見せた。

「優先順位を間違えるな!まず、大事なものから守れ。俺はアリスだ。だからアリスの守りは必要ない。」

ドレドラスの本質をとらえた考え方は尊敬する。

「ありがとう。」

「礼を言うのはこちらだからな。」

『ありがとうございます!!』
支援部隊の兵士達が感謝を伝える。

ドレドラスは、皆で呑んだり食べたりする分だったのか。なかなかいいところがあるなと思ったが、それはイサカリ商会の支給ということになるので、どうなのだとクルミは、思った。

後でフリードには、少し注意されることになるのであった。

「ありがとうございます!」
鈴多もクルミにお礼を言ってきた。
「いいよ。実家に持っていってあげて・・・・」

鈴多も大量な荷物になっていた。
鈴多より少し大きな子供が台車に乗せていた。その子供は桃介というらしい。

アリス達よりも荷物が多いような気がしたが鈴多の笑顔に負けてしまった。

あんな謙虚な親なのに子供は大胆だった。しかし荷物には、剣もあった。鈴多が使うには大きすぎる、父親も片手では振るえない両手剣だった。

クルミは気になり、アリス達を見送った後に鈴多と桃介の後をつけた。

与太郎から、屋敷の物置小屋を改装して暮らしていることを聞いていた。

そこへ向かっているようだ。

家に荷物を運び入れている。
クルミは家に近づき、妖精にお願いして中の様子を見ることにした。

「これでしばらくの食料は大丈夫です!!」

おばあさん1人、若い男1人、桃介と、小さな子供が1人いた。

いつの間に家来増えたのだと思ったが、それよりもおかしな組み合わせに驚いた。

「さすが鈴多じゃ!」
「鈴多様すごいです!聖女様から無償で支援してもらえるとは。」

「おなかすいた!!」
陽向はご機嫌斜めだった。

若い男は黙っている。

「これも貰った。使える?」
若い男に両手剣を渡した。

「両手剣か、使えないこともない。」
その男は受け取った。声を聞いてクルミは焦った。あれは髪の色は違うしフードをしているが久遠だと気づいたのだった。

「久遠も明日から、陽向と一緒にギルドの仕事頑張って!!」

鈴多も久遠と分かっているようだ。どういうことなのだとクルミ悩んだ。

このままではどうしようもないと考えたクルミは行動に出ることにした。少し殺気を発した。

久遠はこれに気づいた。おそらくクルミだとわかっただろう。

「少し、剣を振ってくる。」
「料理を作りますじゃ。」

他の人に気づかれず、久遠は家を出た。

「やはりお前か。」
「ちょっとどういうこと?」

クルミは威嚇した。
「おれにもよくわからない。あいつに拾われた。」

以前の久遠との違いにクルミは驚いた。強さを求めた戦闘狂がその面影もなかったのだ。

しばらく無言で対峙する2人。

また家のドアが開いて、小さな子供が出てきた。
「くおん、あそぼ、あそぼ。」
陽向だった。久遠によじ登ろうとしている陽向にクルミは、焦った。しかし久遠はされるがままだった。

久遠は、剣を地面に置いた。
「さすがにお前相手では、子供を抱えたままでは無理だ。少し待ってほしい、その後は好きにしろ。」

久遠は、陽向を連れて家に戻ろうとした。

「ちょっと待って!これからも鈴多達を守ってくれる?」

「他にすることがないからな。」

「それなら好きにして。」

「分かった。」
久遠はそのまま家に戻った。

「全く、心配して損した。」
人は出会いで変わるものだとクルミは考えている。うまくボタンのようにはまってくれたらなとクルミは思った。
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