500年後転生、美少女としてやり直し王子に拾われる。

ポッポ

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【第67話】単騎突入

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「アリス、今は・・・・」
与太郎が話しかけるがアリスの反応がなかった。あまりのショックに気を失ってしまったのだった。

「くそ!」
与太郎は、自分の怪我も重症なはずだが気合を入れて自らを鼓舞した。

「覆面、意味ないぞ。お前は久遠だな?」
「あぁ」
久遠は、覆面をとる。
「鈴多が保護しているのは知っていた。親父が他には話すなとのことだったがな。」
「そうか。」
「アリスのことを頼んでもいいか?」

「分かった。お前はどうする?」
「おれはまだ動ける!」
幹部の止血を行い、立ち上がる。

「この危機を突破するまででいいか?」
「助かる。」

久遠は、ドレドラスが来た方向へ進んでいった。可能性があればそこだろうと。

「敵発見!!!」
警笛がなりジャイブ大臣の一派に見つかってしまった。
ドレドラスの爆発が目立ってしまい敵が集中してしまったようだ。

警笛を鳴らした敵を久遠が倒す。
「見つかってしまったか・・」
与太郎は覚悟を決める。

「好都合か。」
「何?」
久遠の言葉に与太郎は問いかけたが返事はなかった。

兵士達が集まってくる。しかし徴兵された兵士。久遠の敵ではなかった。
与太郎を庇いつつ、陽向を起こさないように戦った。

与太郎は信じられないものを見ているようだった。そして確かに精鋭部隊、暗殺部隊がきたらヤバかったな。
見つかったのがジャイブ大臣の兵でよかった。これだけ密集すると遠距離での攻撃も難しいしな。

最初の数人を切り倒せば、あとは遠巻きに構えるだけの兵で達だった。

その中を威嚇しながら駆け抜けていった。


その頃、ワーグル隊長は部下の報告に激怒していた。
「あれだけ、完璧な布陣だったのだぞ!富士の国の兵が邪魔でこちらが攻撃できないではないか!!まさかあの支援部隊長はここまで計算していたのか?」
考え込むワーグル、しかし当然ドレドラスはそのようなことは考えていなかった。

「仕方ない、ここまでだ。トルゴラム兵は戦場から撤退。そしてここへ集合。」
トルゴラム兵に指示を出した。

このままだと、おとりになった与一将軍の部隊との衝突になる。こちらにこれ以上の被害は無意味だ。
しかし富士の国はこれでトルゴラムの物だろう。
ワーグルは、静かに笑った。


敵の馬車を奪った久遠は、アリスを乗せる。そして与太郎を馬へと投げ飛ばす。
「おい! しかしすまん、助かった。その背中の嬢ちゃんも!」

久遠が首を振る。
「おれの背より安心な場所はこの世にない。」
「確かにそうだな。気にせず進むぜ。」
「周りは排除するから進め。」

与太郎は、馬を全速力で走らせる。
そして久遠は弓や魔法をする敵に斬撃を飛ばしていく。

あれってクルミが使ってた斬撃だよな。さすがに天才だな。

「正面から、少し多くの兵が来るな。強行突破だ。」
与太郎は、飛ばす。

「久遠、あれは味方だ。」
与一将軍、ライゲン将軍と竜神王国の支援部隊だった。

「隊長!!ご無事ですか!!」
支援部隊員が声をかけてくる。

「今は後だ。さらに撤退するぞ。」
与太郎が言葉を濁した。察してしまった支援部隊員達は素直に従った。

「おい、ここまでくれば大丈夫か?」
久遠が与太郎に声をかける。

「あぁ このままお前も来ないか?」
「嫌、おれの主を迎えに行かないとな。」
「分かった。」
「陽向を頼めるか?」
陽向を渡そうとすると陽向が泣き叫びながら意地でも久遠から離れなかった。
「好きにしろ。」
久遠は諦めてそのままにした。


久遠は馬を借りてまた戻っていった。
その姿を見送る与太郎。そこに与一将軍が話しかけてきた。

「今のは久遠か?」
「あぁ」
「まとう空気、瞳が変わった気がする。ここで死なずには惜しいな。」
「死なねぇよ。多分な。」
与太郎は、そう祈るしかなかった。


久遠は自分でも馬鹿なことをしていると分かっていた。身体も疲れて、装備もボロボロだった。
肝心な剣も折れそうになっていた。

相手は1000名はいるだろう敵に飛び込んで行くのだ。

「ふぅ 鈴多は無事だろうか。待っていろ!」

「敵が単騎でくるぞ!!あいつはやばい遠くから攻撃しろ!」

複数の魔法弾、弓を剣で叩き落としていく。
一際大きな火炎弾の連発が飛んできた。

もってくれよと久遠は願い、叩き落としていく。しかしパキンと2発目で剣が折れてしまった。

馬から飛び降りて残り2発を交わした。

そして敵に囲まれてしまった。

「油断するな!遠距離攻撃だ!」

また火炎弾が飛んでくる。これは交わすのは厳しいだろう。

敵に話しかける。
「この子は、関係ない。戦場で拾った子供だ。この子だけでも見逃してくれ。」

「もらってもいいぞ。女の子なら売れるだろうからな。」
ニヤニヤと笑いかける兵士達。戦の高揚感から残酷な気分になっていることを久遠は分かっていた。

「そうか、陽向すまない。」
陽向の手を握った。その時繋いだ手が赤く光った。その手を離すと赤い剣が現れたのだった。

「これは草薙か!!」
久遠は驚きの声を上げた。
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