500年後転生、美少女としてやり直し王子に拾われる。

ポッポ

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【第71話】鈴多一家結成

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クルミが鈴多に商店の物資を取られ、フリードから小言を言われているところにローマンが助け舟を出してくれた。

「まぁフリード、お前の気持ちも分かるが鈴多に支援してあげても当然なことをひたと思うぜ。」

「そうそう!」
ここぞとばかりにクルミもローマンに合わせた。

「鈴多よりも久遠にということだな。」

あっ。クルミも気づいてしまった。

「まぁクルミ様が、久遠に対してのお礼を間接的に鈴多にしたということは分かっていましたよ。久遠がしたことは本当は多大な恩賞が与えられることをしましたからね。」

それもそうだ。正当な富士の国の統治者の血を引くアリスを救ったこと、そして与太郎も救い。最大の功績は敵の大将であるジャイブ大臣をも倒してしまったのだった。

「じゃあ何で怒られてるの?」

「それは・・・・」
「こいつはクルミ様の困った顔が好きだからですよ。」
ローマンが爆弾発言をした。

「おい!ローマン!お前もだろうが!!」

「ちょっと2人、まだこりてないの?」

「いや、あの・・・」

つい先日もカリディアの国家建設、王女のことを黙っていたことについてお仕置きでボコボコにしたばかりであった。

「まぁもういいわ。それよりも鈴多、前よりも多く持っていかなかった?また誰か拾ったの?」

「そのようで、何か避難する時に仲間になった人がいるようです。」
ローマンが答えた。

「人を集める天才かもね。」


鈴多は、クルミから貰った物資を運んで与られた小さな家に戻ってきた。
久遠も後ろから押している。
志津婆さんは、いつの間にか陽向と馬車に乗っていた。

「鈴多様、今回もやりましたな。」
志津婆さんが鈴多を褒めた。

「人が増えて困ってたところ、クルミ様に助けられました!良かったです。」

鈴多の家には、避難した時に一緒だった文度とその仲間達が集まってきたのだった。久遠と同じギルド仲間が10名。そしてその家族も含める総数で30名以上になった。

鈴多は焦って、
「久遠どおしよう!」
「おれに聞かれても・・・」

今回の食事会は渡りに船だった。

鈴多は、喜介にも相談したが今は皆が苦しい状態なのであまり力になれずにすまないと謝られそれ以上はナニモ言えなかった。

「とりあえずこれをみんなで分けよう!」

到着して、みんなと相談をした。

「鈴多坊っちゃん、これで当面は乗り切るとしてその後どうしますか?」
文度が話してきた。

「まずは、家を建てる!そして食べ物を育てよう!」
鈴多は、それぐらいしか思い浮かばなかった。

「まぁそうですな。幸いおれは大工で、こいつらは農家がほとんどだ。志津婆さんは流石だな、作物のタネや苗
、道具なども確保してきてるしなんとかなるでしょう。」

「すまん、そういったことは力になれない。」
久遠が謝る。

「いえいえ久遠様は、警護をお願いしたい。泥棒や、こちらは女、子供も多い、治安が悪くなる可能性もあるので守ってもらえるのが一番助かりますぜ。」
文度は、久遠を絶対的に信頼していた。本人の性格、そしてその力を。

「分かった。それは任せろ。」

「久遠もギルドの仕事をするの?」
「そうだな、しかしあまり離れるのは今はやめたほうがいいと思う。」

鈴多は久遠の言葉に嬉しそうだった。

「そうして。その方が助かる。しばらくはみんなの護衛をお願いしたい。」

「分かった。」

鈴多も、両親を亡くして心のなかでは不安でいっぱいだった。

陽向は久遠に抱かれて眠っていた。
兄が亡くなってからは特に夜の寝る時は一緒じゃないと嫌がるようになってしまった。


翌日、久遠は早速クルミのところに訪れていた。

理由は、稽古をつけてほしいということそれと剣を用意してほしいとのことだった。

「へぇ鈴多にそんなに部下ができたんだね。」
「あぁ 今度こそ1人も亡くすことのないように守れる力がほしいからな。」
「あなたも変わったね。良い方に。」
「そうか。」

「分かった。これは貸しにしといてあげる。剣についてだけどこの店で一番の物を用意するから待ってて。」

「助かる。」

ローマンが剣をもってきて久遠に渡した。
「魔法剣でそこそこの力があります。ランクとしてはギリAランクの剣になります。」

久遠が鞘から刀を抜く。淡く赤い刀身。火の力を感じる剣だった。

「悪くない、いい剣だ。」
本当にそう思ってると言いたくなるような言い方だった。

「少し外で振ってみる?」
「あぁ。」

外に出て試し切りを行うことにした。

ローマン、そしてたまたま来ていたメリットもついてきた。

剣を抜いて振る久遠。以前より動きがなめらかになっていた。

クルミは、草薙を抜いた。
「魔力で剣を保護出来る?」
「まぁな。」

刀身をそのまま当てたら流石にすぐに壊れてしまう。自分の魔力で保護することができるのが魔力剣の特徴だった。

クルミは更に自分の気を流し込み魔力気にしている。

久遠が流し込む。
「あなたそれは魔力気じゃない?流石のセンスね。」
「お前の真似をしただけだがな。」

クルミは驚いた。前世でもここまでの才能に出合ったことがなかった。
まぁ才能ならアリスも負けてはないと思うが、それはクルミの子孫だからってこともある。

「少し打ち合ってみる?」
「頼む。」
久遠がニヤッと笑った。ちょっとクルミは怖いと思う笑い方だったが本人は喜んでるみたいだ。

お互いが打ち合う。
ローマンはつぶやいた。
「やはり恩をうって正解だったぞフリード。」
「私じゃかなわないかな。」
メリットも素直に感想をのべている。

最後に激突した。

「パキッン」
久遠の剣が折れてしまったのだった。

「えーー!ごめん!!」
クルミは謝った。

「しかたない・・・何だこの感覚は。」

折れた剣が光になり消えて、その手に草薙の剣が表れたのだった。

「どういうこと!!」
クルミは自分の手元を見た、草薙はいつもどおりあった。少し違和感を感じだが。

「草薙・・・鑑定してみるね。」
鑑定のスキルを発動した。

【草薙 炎】
草薙炎??意味がわからなかった。

「草薙の炎って表示されてるよ。」

その後4人で考えたが結論は出なかった。ほんとに不思議な剣だと思った。

「まぁおれを選んだのならこのまま使うさ。」
久遠は少し嬉しそうだった。自分の力を全力で、出せる剣。クルミには嬉しいと思う気持ちがよくわかった。
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