500年後転生、美少女としてやり直し王子に拾われる。

ポッポ

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【第72話】旅に出る

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クルミは、アリスのところに向かった。まだ部屋に引きこもってるらしい。

部屋に入ると与太郎も椅子に座っていた。

「与太郎、いつもこの部屋にいるの?」
「あぁ約束だからな。」
ドレドラスとの約束だそうだか、女の子の部屋にずっといるのはどうかと思う。

「わたしがいるから、ちょっと外に出てて!」

「しかし・・・」
「いいから!!」

しぶしぶ部屋を出る与太郎。

ベットに座り込んでいるアリスの横に座る。

「まだ元気出ない?」
アリスは頷く。精神的なショックで声が出なくなったと聞いたが最近は片言に話すことはできるようになったとのことだった。

「ドレドラスはいい奴だったね。」
「うん。」

「少し外に出ない?」
考え込むアリス。そして一言つぶやいた。
「旅に行きたい。前みたいに。」
アリスも立場をわきまえているようで、厳しいのは分かってる様子だった。

「行こうか?またメリットと3人で!」
「いいの?」
「大丈夫だよ。きっとね。」

よし、窓をこっそり開けた。メリットに妖精交信で、連絡をとって待ち合わせをすることにした。

周辺の村や街をまわってみようと思う。これには理由があった。カリディアは国として避難民が多いのだけれど高齢者や女性、子供が多い国になってしまった。周辺の村や街をまわって人材を確保しないといけない。そして出来ればアリスに様々な経験をしてもらいたいと思っていたのだった。

待ち合わせの場所についた。メリットだけでなく他にも人がいた。

「クルミさんごめんね。交信もらったときに会議中で・・・」

「クルミ様、またこっそりと出かけようとされてるようで今の立場的にはまずいと思いますよ。」
フリードが皆を代表してクルミを諌めた。

「どうしてもダメかな?」
思いっきり甘えて頑張ってみた。

「うっ」
フリードは正攻法に意外と弱い。

「おい、普通にダメだろう!」
与太郎が横から注意する。

「どうしても行くなら俺も行く。」
与太郎がさらに発言をした。

その後誰が行くのか揉めることになり、護衛も含めてあと3人は必要だとの話になってきた。

「ここはくじで決めるのはどうでしょう?」
メリットが提案してきた。

「その前に、フリードはごめんけど残って!」
クルミが、お願いをした。

「・・・・仕方ないですが、そうでしょうね。」

カリディアの実質な宰相の地位にあるフリードがこの混乱期に国を不在にすることは出来なかった。それを言うと統治者のクルミはとなるのだが、政治や経済に興味がなかった。

「ごめんね、でもあなたがいるから安心できるのよ。」

「分かりました、任せてください。
宰相としての命令です。ローマン、親衛隊はくじを引く権利はありません!」

「横暴だ!!」
ローマン、親衛隊から反対の声があがる。

「みんなもフリードを助けてあげて、困ったことがあったら頼るから!」

クルミの説得で観念したようだ。

「はい、それでは残りの3名を決めます!」

その3名が決まった。
シャオ、ライゲン将軍、鈴多の3名だった。

「シャオとは久しぶりだね!ジークの方は大丈夫なの?」

「そうですね、ジーク王子はラルセット公国に戻りカリディアの支援に向けて動いているようで、しばらくは大丈夫でしょう。王子も強さとしては問題ない強さになっておりますから。」

ジークは光の精霊によって強くなっていっているのは知っていたが、シャオが言うなら相当強くなったんだろうと思った。

隣では、ライゲン将軍が与一将軍に自慢していた。
「やはり知世様にはわたしがふさわしいようじゃな。」

「ぐぅ!お前のようなジジイが守れるか不安じゃな。」

喜介がお互いをなだめていた。

困った喜介を見て鈴多が行動に出た。

「与一様。わたしはもったいない。こちらをどうぞ!」

当りのくじを与一将軍に譲ったのだった。

「おお!! 流石は鈴多! 褒美として今わしの使っている屋敷を好きに使っていいぞ。お前も部下が増えて困ってるだろうからな!!」

「ありがとうございます!!」

鈴多は嬉しそうだった。

「ちょっとまて親父!一族のまとめを放置するのか!!」
与太郎が抗議をしてきた。

「党首は、すでにお前だぞ。今までアリス様の護衛で何もしてなかったお前をフォローしてきただろうが!」

「しかし・・・ そもそも屋敷は俺も一緒に住んでるだろうが!!」

「はは!これからは、お前の方が居候だな。しっかり守ってもらえ!」

与一将軍は、久遠の存在。鈴多の現状も把握してるようだね。
ライゲン将軍との間が心配だけれども
富士の国周辺の状況も詳しいだろうし適任か。

「鈴多!!そもそも。譲るならおれに譲れよ!!」

「申し訳ございません!!」
鈴多はしまったと思ったようだった。

「まぁまぁここで党首としての自覚、避難民の対応をしっかりしてもらわないといけないからね。」
強引にクルミが説得したのだった。

「それでは、クルミ様。こちらの馬車をお使いください。必要な物は用意しておきました。」

「へぇー反対してたんじゃないの?」
メリットが指摘してきた。

「主に意見をすることは部下として当然のことですが、主の気持ちまでも分かって忠臣ですので。」

「フリードありがとう。任せるよ。
定期的にフィ、タルタルに連絡を入れるからローマンもお願いね!」

「はっ  お気をつけて!」

みんなに見送られて、カリディアを出発した。
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