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【第93話】カリディア異変
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それから、兵士の育成、新たな兵士の確保に向けて武術大会を開催することにした。
今回はルールを決めた。
1、参加者をいくつかの部隊を割り振り戦う。
2、木剣を使用。先端に色を付けてその色が身体に当たれば死亡扱いになる。
3、負けた部隊は勝った部隊の戦力になる。
この3つに分けた。これもフリードが考えた案だった。
今の戦力を知りたいのと、新たな人材の発見。そしていつ攻められるのかわからない状況だから戦力低下につながることはできないということでのルール2の設定だった。
久遠はルール2について複雑な表情をしていた。草薙の炎を使えないからだと思った。
「草薙は反則でしょ。個人戦じゃないことも注意してね。」
「あぁ。わかった。」
渋々久遠が納得したようだ。そもそも連携や協力して戦うことはできるのかと心配するクルミだった。
そして兵の募集も含めて、ナオルグ国に大々的に案内を開始した。
科学の国トルゴラム。トルゴラム帝国というのが正式名称。
ラムリス皇帝は、集まってくる報告書に頭を抱えていた。
・富士の国を支配したのに、食料生産量が増えない。
・魔物の国ナオルグの兵士募集。
・トルゴラムの景気の悪化。
富士の国での食料生産について奴隷の調達もうまくいかず、富士の国の民は新興国のカリディアに亡命するものが増加。
それについて、移住するものを募集するも今の生活を壊したくないのか移住するものなど皆無だった。
「はぁ~。次回の会議もあれるだろう。」
富士の国を制圧して国民から人気が高いワーグル隊長を雇っている軍務大臣。
富士の国の利益が出ないと嘆く貴族達。
トルゴラム帝国の国民は仕事を奴隷任せで頼りきっている国民が多かった。
奴隷に隷属の首輪を付けて逆らえなくしている。
今は奴隷の確保も難しくなってきている。
「あまり考えすぎませんように。」
ラムリス皇帝の前に立っている、皇帝の影、マルキースが声をかけてきた。
「戻ったか、それで例の聖女クルミとやらはどのような人物だったか?」
「はっ。私が直接確認できればよかったのですが、一度近くまで行ったのですが恐らく気づかれました。」
「なんと、それで?」
「それからは商人や村の人に聞き込みをするのを部下に任せております。」
「私としては、聖女クルミは気をつけたほうがよいかと。」
「帝国の精鋭でも無理か?」
「はい、恐らく勝てないでしょう。私でも厳しいかと。」
「それでは敵対するのはやめたがよいな、もうしばらく情報収集を続けてくれ。」
「科学兵器でも勝てないとなると、相当の魔道士だな。それを大臣達がわかってくれればいいが、無理だろうな。」
「戦いになると?」
「恐らく、今はこのいびつな平和を維持したいというのが国民、貴族達の本音だろう。働きたくないから奴隷がいなくなったら困ると。」
「・・・・」
「愚かなことだ。」
ラムリス皇帝は、国の崩壊を感じていた。
その頃、新興国のカリディアは、人口も増えて破竹の勢いだった。
この国の最大派閥は、与一族でその中でも鈴多一家が影響力を強めていた。
しかし鈴多は変わらず与太郎についてまわることを優先した。
新興国のカリディアは、アリス智世姫を中心に女性が強い国家となった。
これは男性が戦いや奴隷としていなくなり女性が多く残ったからだった。
与太郎の家来である喜介の提案もありカリディアは一夫多妻制になっている。
「与太郎様、はやく結婚相手を決めてください。」
「・・・・まだ一人がいい。」
喜介の追求をかわす与太郎。
「そうですよ、与太郎様にはアリス様がいるではないですか?」
「えっ!」
顔を見合わせる、与太郎と喜介。
「違うのですか?」
鈴多はなぜという顔をしている。鈴多は与太郎がアリスのそばにいていつも守っているのを知っていた。
またアリスも与太郎を信頼しているように思えた。
「ドレドラスの遺言だからな。」
与太郎はそれだけボソッとつぶやいた。
「そのアリス様はいまどちらへ?」
「訓練所だよ。」
アリスは訓練所で、兵士達の訓練をしていた。兵士と言っても女性ばかりで、夫を亡くしたり、子供を亡くしたり家族を亡くしたり、辛い思いをした女性達で同じ苦しみを知っているアリスは強くなりたいと言ってきた女性達を鍛えていたのだった。
「今日は、このくらいにしようか?」
「はい!アリス様。ありがとうございました。」
全員がクタクタになりながらも挨拶をした。
そこへ連絡の兵士が走ってきた。
「正体はわかりませんが、カリディアへと進軍してくる兵があります。」
ざわつく人々。
「どのくらい?」
「確認できる数で五千~一万くらいだと思われます。」
「今すぐ軍議を行います。与太郎達にも連絡を!」
アリスの指示に伝令の兵士達が走り去る。
「アリス様。」
不安がる女性兵達。
「落ち着いて、その程度の数ではなんともないから。」
仮に数が一万としても今のカリディアは負けることはないとアリスは考えていた。犠牲を考えなければの話だけれど。
今回はルールを決めた。
1、参加者をいくつかの部隊を割り振り戦う。
2、木剣を使用。先端に色を付けてその色が身体に当たれば死亡扱いになる。
3、負けた部隊は勝った部隊の戦力になる。
この3つに分けた。これもフリードが考えた案だった。
今の戦力を知りたいのと、新たな人材の発見。そしていつ攻められるのかわからない状況だから戦力低下につながることはできないということでのルール2の設定だった。
久遠はルール2について複雑な表情をしていた。草薙の炎を使えないからだと思った。
「草薙は反則でしょ。個人戦じゃないことも注意してね。」
「あぁ。わかった。」
渋々久遠が納得したようだ。そもそも連携や協力して戦うことはできるのかと心配するクルミだった。
そして兵の募集も含めて、ナオルグ国に大々的に案内を開始した。
科学の国トルゴラム。トルゴラム帝国というのが正式名称。
ラムリス皇帝は、集まってくる報告書に頭を抱えていた。
・富士の国を支配したのに、食料生産量が増えない。
・魔物の国ナオルグの兵士募集。
・トルゴラムの景気の悪化。
富士の国での食料生産について奴隷の調達もうまくいかず、富士の国の民は新興国のカリディアに亡命するものが増加。
それについて、移住するものを募集するも今の生活を壊したくないのか移住するものなど皆無だった。
「はぁ~。次回の会議もあれるだろう。」
富士の国を制圧して国民から人気が高いワーグル隊長を雇っている軍務大臣。
富士の国の利益が出ないと嘆く貴族達。
トルゴラム帝国の国民は仕事を奴隷任せで頼りきっている国民が多かった。
奴隷に隷属の首輪を付けて逆らえなくしている。
今は奴隷の確保も難しくなってきている。
「あまり考えすぎませんように。」
ラムリス皇帝の前に立っている、皇帝の影、マルキースが声をかけてきた。
「戻ったか、それで例の聖女クルミとやらはどのような人物だったか?」
「はっ。私が直接確認できればよかったのですが、一度近くまで行ったのですが恐らく気づかれました。」
「なんと、それで?」
「それからは商人や村の人に聞き込みをするのを部下に任せております。」
「私としては、聖女クルミは気をつけたほうがよいかと。」
「帝国の精鋭でも無理か?」
「はい、恐らく勝てないでしょう。私でも厳しいかと。」
「それでは敵対するのはやめたがよいな、もうしばらく情報収集を続けてくれ。」
「科学兵器でも勝てないとなると、相当の魔道士だな。それを大臣達がわかってくれればいいが、無理だろうな。」
「戦いになると?」
「恐らく、今はこのいびつな平和を維持したいというのが国民、貴族達の本音だろう。働きたくないから奴隷がいなくなったら困ると。」
「・・・・」
「愚かなことだ。」
ラムリス皇帝は、国の崩壊を感じていた。
その頃、新興国のカリディアは、人口も増えて破竹の勢いだった。
この国の最大派閥は、与一族でその中でも鈴多一家が影響力を強めていた。
しかし鈴多は変わらず与太郎についてまわることを優先した。
新興国のカリディアは、アリス智世姫を中心に女性が強い国家となった。
これは男性が戦いや奴隷としていなくなり女性が多く残ったからだった。
与太郎の家来である喜介の提案もありカリディアは一夫多妻制になっている。
「与太郎様、はやく結婚相手を決めてください。」
「・・・・まだ一人がいい。」
喜介の追求をかわす与太郎。
「そうですよ、与太郎様にはアリス様がいるではないですか?」
「えっ!」
顔を見合わせる、与太郎と喜介。
「違うのですか?」
鈴多はなぜという顔をしている。鈴多は与太郎がアリスのそばにいていつも守っているのを知っていた。
またアリスも与太郎を信頼しているように思えた。
「ドレドラスの遺言だからな。」
与太郎はそれだけボソッとつぶやいた。
「そのアリス様はいまどちらへ?」
「訓練所だよ。」
アリスは訓練所で、兵士達の訓練をしていた。兵士と言っても女性ばかりで、夫を亡くしたり、子供を亡くしたり家族を亡くしたり、辛い思いをした女性達で同じ苦しみを知っているアリスは強くなりたいと言ってきた女性達を鍛えていたのだった。
「今日は、このくらいにしようか?」
「はい!アリス様。ありがとうございました。」
全員がクタクタになりながらも挨拶をした。
そこへ連絡の兵士が走ってきた。
「正体はわかりませんが、カリディアへと進軍してくる兵があります。」
ざわつく人々。
「どのくらい?」
「確認できる数で五千~一万くらいだと思われます。」
「今すぐ軍議を行います。与太郎達にも連絡を!」
アリスの指示に伝令の兵士達が走り去る。
「アリス様。」
不安がる女性兵達。
「落ち着いて、その程度の数ではなんともないから。」
仮に数が一万としても今のカリディアは負けることはないとアリスは考えていた。犠牲を考えなければの話だけれど。
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