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幼少期
第三話~お茶会その二~
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最初のお茶会から六年が経った。
あれから私とルルファは仲良くなり、自他共に認める親友になった。
今日もまたお茶会をするという約束をしている。
今回はアップルパイを持っていくという約束をした。
「ミルル。準備はできたわ。行きましょう。」
籠にアップルパイを入れて持ちミルルと一緒に日課となった馬車に乗ってファミリア邸に向かった。
ファミリア邸に着くとすでにルルファが待っていてくれた。
あれからルルファの髪はより伸びてさらに美しくなり、光りに反射してキラキラと輝いている。
顔もより整っており本当に女神の様だと思う。
「アキルル。ごきげんよう。今回はとても良い紅茶が手に入りましたのよ。」
「ごきげんよう。ルルファ…今回はアップルパイを焼いてきたのよ。結構な自信作なの。」
二人で、笑いながら話した。
しかし、何故だかルルファの表情が固く何かあったのだろうかと心配になった。
「ルルファ…勘違いだったらごめんね。何か大変なことでもあったの。」
私が、そう聞くと一瞬顔を歪ませたが次の瞬間には笑い
「大丈夫よ………いえ、やはり後であの場所に行きましょう。少しだけ話したいことがあるの。」
そう、悲しそうに言った。
あれから二時間程いつものようにお茶会をした後。
ルルファと隠れて二人の秘密の場所に行った。
いつもと変わらずに、とても美しい景色だった。
その景色に見惚れていると、ルルファが抱きついてきた。
「えっ……ど、どど、どうしたの。ルルファ、急に」
私が慌てていると、腕に込めるちからを強めて顔をあげた。
「ごめんね。でも、もう少しだけこうさせて欲しいわ。」
いつもの彼女からは考えられないような弱々しい声だった。
ルルファはそれから一分もしないうちに手を緩めて、儚い印象をあたえる笑みを浮かべた。
「私…婚約をするのよ。第二王子のスラヤ殿下と……とても喜ばしいことだとは分かっていますし、婚約するのにがいやなのではありません。公爵家の娘として、当然の事と思っております。しかし、王族となる以上。王女となるので王宮から出られなくなりますから、アキルルとは、会えなくなってしまうのしまう……それだけは嫌なのよ。」
ルルファは、涙を流しながら言った。
私は、その姿を見てとてつもない程に何かが自分の中で噛み合うような感じがした。
私は、そのとき自分がどんな顔をしていたのか分からない。
しかしこれだけは言えるだろう。
私がこの世界に来たのは、やはり気高くも儚い彼女を悲しませない…涙を流させない為なのだと。
ゲームでの物語が始まるのはこれから二年後の、春だ。
後、ルルファを泣かせた原因を作った駄王子は顔面にハバネロエキスでもぶっかけるか。(どんな理由があったにせよ泣かせたという事実に代わりはないからね。)
ほかにも、ルルファを泣かせるやつがいるのであれば、容赦なく殺ろう。(女神の幸せは私が死守する。)
あれから私とルルファは仲良くなり、自他共に認める親友になった。
今日もまたお茶会をするという約束をしている。
今回はアップルパイを持っていくという約束をした。
「ミルル。準備はできたわ。行きましょう。」
籠にアップルパイを入れて持ちミルルと一緒に日課となった馬車に乗ってファミリア邸に向かった。
ファミリア邸に着くとすでにルルファが待っていてくれた。
あれからルルファの髪はより伸びてさらに美しくなり、光りに反射してキラキラと輝いている。
顔もより整っており本当に女神の様だと思う。
「アキルル。ごきげんよう。今回はとても良い紅茶が手に入りましたのよ。」
「ごきげんよう。ルルファ…今回はアップルパイを焼いてきたのよ。結構な自信作なの。」
二人で、笑いながら話した。
しかし、何故だかルルファの表情が固く何かあったのだろうかと心配になった。
「ルルファ…勘違いだったらごめんね。何か大変なことでもあったの。」
私が、そう聞くと一瞬顔を歪ませたが次の瞬間には笑い
「大丈夫よ………いえ、やはり後であの場所に行きましょう。少しだけ話したいことがあるの。」
そう、悲しそうに言った。
あれから二時間程いつものようにお茶会をした後。
ルルファと隠れて二人の秘密の場所に行った。
いつもと変わらずに、とても美しい景色だった。
その景色に見惚れていると、ルルファが抱きついてきた。
「えっ……ど、どど、どうしたの。ルルファ、急に」
私が慌てていると、腕に込めるちからを強めて顔をあげた。
「ごめんね。でも、もう少しだけこうさせて欲しいわ。」
いつもの彼女からは考えられないような弱々しい声だった。
ルルファはそれから一分もしないうちに手を緩めて、儚い印象をあたえる笑みを浮かべた。
「私…婚約をするのよ。第二王子のスラヤ殿下と……とても喜ばしいことだとは分かっていますし、婚約するのにがいやなのではありません。公爵家の娘として、当然の事と思っております。しかし、王族となる以上。王女となるので王宮から出られなくなりますから、アキルルとは、会えなくなってしまうのしまう……それだけは嫌なのよ。」
ルルファは、涙を流しながら言った。
私は、その姿を見てとてつもない程に何かが自分の中で噛み合うような感じがした。
私は、そのとき自分がどんな顔をしていたのか分からない。
しかしこれだけは言えるだろう。
私がこの世界に来たのは、やはり気高くも儚い彼女を悲しませない…涙を流させない為なのだと。
ゲームでの物語が始まるのはこれから二年後の、春だ。
後、ルルファを泣かせた原因を作った駄王子は顔面にハバネロエキスでもぶっかけるか。(どんな理由があったにせよ泣かせたという事実に代わりはないからね。)
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