愛しの悪役令嬢のとりまきやってます‼️

小雪 秋桜

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幼少期

お茶会~ルルファ編~

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あの夜会で私には初めての親友ができたわ。
アキルルという女の子で、お母様の友達だという方の娘なのだそうだ。
夜会で初めてその姿を見た時、私は柄にもなく呆けてしまった。
とてもきれいな瞳だったから。
輝いており、どんな人でも引き付けるような瞳だった。
私は彼女を友達にしたいと思った。
お母様がよく
『友達とは信じあって助け合って笑い合えるような仲の人を指すのよ』
と話してくれたから。
彼女のあの瞳を見たら…彼女なら信じられると思ったわ。
だから、友達になってと話したら彼女は親友になろうといってくれたの、考えた以上に良い返事が聞けてとても嬉しかったわ。
彼女とは対等の関係でありたい、家柄など関係なく…そう思って敬語などはやめてもらったの。
反論しようとしたけれど黙らせたわ。
彼女とお茶会の約束をしたの、楽しみだわ。







お茶会の日になってじいやに頼んでおいた。
とても良い紅茶を使うことにして、お茶菓子はアキルルが作ってくれるというから、楽しみにしているの。
アキルルは、チョコのマフィンを作ってくれてそれを食べたらとっても美味しかったわ。
それからはもっと仲良くなりたいという考えで、庭を紹介したりお父様の大事にしているお花も見せた。
とても驚いていて可愛らしかったわ。
アキルルには、私の特別な場所につれていったの。
とても喜んでくれて、今まで見た景色のなかでも一番美しい景色に見えたの。






最初のお茶会から六年が経った。
あれからアキルルはとても可愛らしい女の子となった。
あれからよくお茶会をするようになって自他共に認める親友となったの。
今日もアキルルとお茶会をする約束をしていて、準備をしているとお父様とお母様が話しかけてきてくれましたわ……
「お父様、お母様どうなさいましたの。」
私がそう聞くと、お父様が重々しく口を開かれたわ。
「ルルファ…お前の第二王子スラヤ殿下との婚約が決まった。詳しいことは追々話すが、今までの生活はできないものと考えておいてくれ。」
公爵令嬢として覚悟はしていたが、実際に言われるとさすがに悲しかった。
「アキルルとは……会えなくなってしまいますのよね…」
涙ぐまない様に心がけながら聞いた。
お父様は顔色を変えずに、お母様困ったような顔をされており、二人とも沈黙されていた。
その沈黙が答えだった…
「わ…分かりましたわ……」
私はそう言うと、その場を後にした。


お茶会の準備をしなければと思い、じいやと一緒に準備を進めた。
しかし、物事はやはり上手くいかないもので頬を涙が伝った。
「お嬢様。大丈夫でございますか。」
じいやが心配してくれた、しかし涙は止まらずに頬を伝った。
「私は大丈夫ですわ。」
私は笑顔をつくって言うと、じいやはハンカチを取り出して手渡してくれた。
「お嬢様…そのような顔をされてしまっては、アキルル様が心配されてしまわれますよ。」
「そうですね。じいや…ありがとうございます。」
私は、そのハンカチで頬の涙を拭うとお茶会の準備を進めた。


「アキルル。ごきげんよう。今回はとても良い紅茶が手に入りましたのよ。」
「ごきげんよう。ルルファ…今回はアップルパイを焼いてきたのよ。結構な自信作なの。」
アキルルが来て、お茶会を始めた。
しかし、アキルルは怪訝そうな顔をしてこちらを見てきた。
「ルルファ…勘違いだったらごめんね。何か大変なことでもあったの。」
「大丈夫よ………いえ、やはり後であの場所に行きましょう。少しだけ話したいことがあるの。」
やはり、話しておこうと思っていつもの場所に行くことにした。
この景色に見惚れているであろうアキルルに抱きついた。
「えっ……ど、どど、どうしたの。ルルファ、急に」
アキルルが慌てていると、私は腕に込めるちからを強めて顔をあげた。
「ごめんね。でも、もう少しだけこうさせて欲しいわ。」
いつもでは考えられないような弱々しい声が出てしまった。
一分程そうしていたが、手を離してアキルルに笑いかけた。
「私…婚約をするのよ。第二王子のスラヤ殿下と……とても喜ばしいことだとは分かっていますし、婚約するのにがいやなのではありません。公爵家の娘として、当然の事と思っております。しかし、王族となる以上。王女となるので王宮から出られなくなりますから、アキルルとは、会えなくなってしまうのしまう……それだけは嫌なのよ。」
私は涙を流しながら言った。

私は婚約をして、王宮から出られなくなるだろう。
その事は貴族として当たり前で、とても喜ばしい事だと思う…でも、アキルルと一緒にいたいと思う気持ちは、大きくなるばかりだったわ…
アキルル言っていないことがあるの。
婚約をしたらすぐに王宮に行かなくてはいけなくて、今回のお茶会が会うのが最後になるということ…
ごめんなさい。
こんな私だけれども許してほしいわ。
アキルル大好きよ。
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