勇者の恋人兼親友でしたがパーティーから追い出されてしまってなぜだか魔王を倒すこととなりました

小雪 秋桜

文字の大きさ
1 / 2

プロローグ

しおりを挟む
フォノン王国 ミサカ王国 キメノ王国三つの王国があり、フォノン王国のクルノのパーティは、通称勇者パーティーと呼ばれており、一番魔王を倒せる可能性の高いパーティーといわれている。
そこの勇者クルノは、顔も良く女にも良くモテていた。
そして、ついに先日勇者として正式に全ての国王に認められ、魔王を倒しにいこうとしていた。

パーティーで、野宿をしているとクルノに呼び出された。
パーティー仲間のルミハもいた。
「今まで黙っていたが、さすがに限界だ。ユキル…このパーティーから出ていってくれないか。」
唐突に言われた言葉にユミルは、固まっていた。
「言い方が悪かったな…邪魔なんだ。消えてくれないか」
まだ暖かみのあった言葉が、次は冷たい刃となってユミルの心を刺した。
「う、うん…分かった。じゃ、じゃぁ皆が魔王の城から出てくるのを待ってるから…」
泣きそうな気持ちを押し込めるようにユミルは言った。
「はぁ。待たなくなんていいよ。お前の元に戻る気もねぇからな。」
クルノはそう言うと、ユミルを突き飛ばした。
「イタッ。戻らないってどうして…俺ら恋人だっただろう。」
ユミルは叫ぶようにしていった。
「ハッ。そんなの遊びに決まってんだろ。女よりも、男だったら容赦なく抱けるしな。それに、おまえ重いんだよな。」
クルノはそう言うと、元いたパーティーの場所へと戻ろうとしていたが、足を止めた。
「おい。ギルドカードを寄越せ…」
放心状態だったユミルは固まったままだったが、ユミルの懐から金色に輝くギルドカードをクルノは取り出した。
「こんなもん、お前には宝の持ち腐れだろうな」
顔を歪めると、風の魔法でカードを木っ端微塵にした。
「もう、顔も見たくねぇ。」
クルノはそう言うとルミハと一緒に、今度こそパーティーの元へと戻っていった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

来世はこの人と関りたくないと思ったのに。

ありま氷炎
BL
前世の記憶を持つ、いずる。 彼は前世で主人だった三日月と、来世で関わらない事を願った。 しかし願いは叶わず、幼馴染として生まれ変わってしまった。

悪役令息の兄って需要ありますか?

焦げたせんべい
BL
今をときめく悪役による逆転劇、ザマァやらエトセトラ。 その悪役に歳の離れた兄がいても、気が強くなければ豆電球すら光らない。 これは物語の終盤にチラッと出てくる、折衷案を出す兄の話である。

契約満了につき

makase
BL
仮初めの恋人として契約を結んだ二人の、最後の夜。

どうか溺れる恋をして

ユナタカ
BL
失って、後悔して。 何度1人きりの部屋で泣いていても、もう君は帰らない。

こっそりバウムクーヘンエンド小説を投稿したら相手に見つかって押し倒されてた件

神崎 ルナ
BL
バウムクーヘンエンド――片想いの相手の結婚式に招待されて引き出物のバウムクーヘンを手に失恋に浸るという、所謂アンハッピーエンド。 僕の幼なじみは天然が入ったぽんやりしたタイプでずっと目が離せなかった。 だけどその笑顔を見ていると自然と僕も口角が上がり。 子供の頃に勢いに任せて『光くん、好きっ!!』と言ってしまったのは黒歴史だが、そのすぐ後に白詰草の指輪を持って来て『うん、およめさんになってね』と来たのは反則だろう。   ぽやぽやした光のことだから、きっとよく意味が分かってなかったに違いない。 指輪も、僕の左手の中指に収めていたし。 あれから10年近く。 ずっと仲が良い幼なじみの範疇に留まる僕たちの関係は決して崩してはならない。 だけど想いを隠すのは苦しくて――。 こっそりとある小説サイトに想いを吐露してそれで何とか未練を断ち切ろうと思った。 なのにどうして――。 『ねぇ、この小説って海斗が書いたんだよね?』 えっ!?どうしてバレたっ!?というより何故この僕が押し倒されてるんだっ!?(※注 一月十日のアルファポリス規約改定を受け、サブ垢にて公開済みの『バウムクーヘンエンド』をこちらへ移しましたm(__)m サブ垢の『バウムクーヘンエンド』はこちらへ移動が出来次第、非公開となりますm(__)m)

【完結・番外編更新】片想いの相手が「そろそろ恋愛したい」と言ったので、用済みの俺はニートになることにしました。

はぴねこ
BL
 高校生の頃、片想いの親友に告白した。  彼はノンケだったから玉砕して友人関係も終わるものだと思っていた。  もしかすると気持ち悪いと軽蔑される覚悟までしていたのに、彼は「今は恋愛をしている時間がないんだ」と自分の夢を語ってくれた。  彼は会社を興した祖父のことをとても尊敬していて、自分も起業したいと熱く語ってくれた。  そして、俺の手を握って「できれば親友のお前には俺の右腕になってほしい」と言われた。  同性愛者の俺のことを気持ち悪いと遠ざけることもせずに、親友のままでいてくれた彼に俺は感謝して、同じ大学に進学して、大学の頃に彼と一緒にゲームを作成する会社を起業した。  あれから二十年間、本当に二人三脚で駆け抜けてきた。  そして、昨年売り出したVRMMOが世界的に大ヒットし、ゲーム大賞を取ったことを祝うパーティーで親友が語った言葉に俺の覚悟も決まった。 「俺もそろそろ恋愛したい」  親友のその言葉に、俺は、長年の片想いを終わらせる覚悟をした。  不憫な拗らせアラフォーが”愛”へと踏み出すお話です。

学園の俺様と、辺境地の僕

そらうみ
BL
この国の三大貴族の一つであるルーン・ホワイトが、何故か僕に構ってくる。学園生活を平穏に過ごしたいだけなのに、ルーンのせいで僕は皆の注目の的となってしまった。卒業すれば関わることもなくなるのに、ルーンは一体…何を考えているんだ? 【全12話になります。よろしくお願いします。】

魔王を倒した勇者の凱旋に、親友の俺だけが行かなかった理由

スノウマン(ユッキー)
BL
スラム育ちの少年二人は、15歳になり神の祝福でスキルを得た事で道をたがえる。彼らはやがて青年となり、片方は魔王討伐に旅立つ勇者として華々しい活躍をし、もう片方はただ彼の帰還を待つ相変わらずスラム暮らしの存在となる。 これは何も持たない青年がただ勇者の帰りを待つ日常を描いた作品です。 無自覚両片想いの勇者×親友。 読了後、もう一度だけ読み直して頂けると何か見える世界が変わるかもしれません。

処理中です...