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シャーロットside
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「シャーロット様!」
無事王族への挨拶も終え、ほっと一息ついていると懐かしい声が聞こえた。振り向くと、二人の女性が近付いてきていた。
「イザベル様、エレノア様。」
「ご無沙汰しております。ずっとシャーロット様にお会いしたいと思っておりました。」
彼女達は一緒に王子妃候補として頑張ってきたお二人だ。私の数少ない友人でもある。彼女達が王子妃候補を辞退してからの五年間は会えなかったけれど、手紙でのやりとりは続いていた。二人は私とハリー様へ婚約のお祝いを伝えに来てくれたようだ。
「久しぶりに話もしたいだろう。私も仕事関係の挨拶をしてくるよ。」
とハリー様に気遣っていただいたので、私たちは座れる場所を探し、ゆっくりと話を始めた。
「シャーロット様、ハリー様ととても仲が良さそうで、こちらまで嬉しくなりましたわ。」
「私達、見てしまったんですの。先程シャーロット様が、ハリー様の汗を拭っているところを。」
きゃいきゃいと盛り上がる二人に、私は顔を赤くした。思い返すと恥ずかしいことをしてしまった。ハリー様はどう思っただろうか。笑ってくれてはいたけれど・・・。
「仲良く見えているなら嬉しいわ。」
心許せる友人を前に気が緩んでしまっていたのだろう。そんな風に話すつもりはなかったのに、思わず含みのある話し方をしてしまった。
「シャーロット様?」
ぱちくりと瞬きをした後、二人は小声で話を続けた。
「近いうちに三人でお茶会をしましょう。」
「そこでゆっくりと話を聞かせてくださいな。」
二人の気遣いに胸が熱くなる。二人なら、私が王子妃候補をクビになった経緯やエドモンド様のこともよく分かっているので話しやすいだろう。それに、こんなに久しぶりに会ったにも関わらず私を気遣ってくれる二人になら、私の不安や恐怖を話せる気がした。
「是非、お願いします。明日にでも行きたいわ。」
三人で笑い合うと、幼い頃に戻ったようで、私たちは昔話に花を咲かせながら、束の間の楽しい時間を過ごした。
◇◇◇
「シャーロット嬢、そろそろ帰ろうか。」
ハリー様が挨拶を終え、戻ってこられたので、二人と別れる。会場の出入口へと向かいながら、二人とどんな話をしていたかハリー様へも話していると、前方から見慣れない方が近づいてくるのが見えた。
「あら?ハリー様ではないですか。」
紅色のドレスを身に付けた美女が、にっこりと妖艶な笑みを浮かべていた。
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