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シャーロットside
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「お嬢様。拗ねるのはいい加減お止めになってください。」
ソフィアは冷たく声を掛け、転がっていたソファから問答無用で起こされる。
「だって・・・。」
「だってではありません。ハリー様が他の女性と多少親しかったのかもしれません、ですが落ち込まれても仕方ないでしょう。」
「・・・ソフィアは悲しくない?ハロルドが他の女性を呼び捨てにしていたり、自分よりも親しい様子だったら。」
「お嬢様・・・。」
ソフィアは私の隣に腰掛け、手を取って話し始めた。ソフィアは厳しい侍女ではあるが、やはり私に甘い。
「もし、ハロルドがそうしたら悲しいと思います。」
「だったら・・・。」
「ですが、何か事情があるかもしれない。そう思ってハロルドに尋ねます、あの方は誰なのか、と。落ち込んだり怒ったりするのはそこからかと思いますよ。」
優しい声音で、子どもに語り掛けるように伝えるソフィアの言葉に、あの舞踏会の日から残ってしまった心の凝りが小さくなるように感じた。
「ソフィアの言っていることが正しいと思うわ。だけど、尋ねるのが怖くて・・・。」
王子妃候補だった頃、こんなに弱くはなかった。領地経営の補助を始めてからも、何かに怯えたり不安に思うようなことは無かった。王子妃教育の賜物で、心を乱されるようなことはなかった。それなのに。
「お嬢様、恋は人を臆病にさせます。」
「ソフィア・・・。」
「だからこそ、向き合う努力が必要だと思います。そうですね、何かきっかけを考えましょうか。お嬢様がハリー様に気持ちをお伝えするために、例えば、何か贈り物をするとか・・・。ハリー様も素敵なドレスを贈ってくださったのでそのお礼とすれば不自然ではないかと。」
「そういえば、舞踏会の時にイザベラ様が仰っていたのだけど、今、恋愛成就のハンカチが流行っているらしいの。」
「それでしたら私も聞いたことがあります。殿方に贈り、殿方がそれを使用してくださると恋が叶う、というものですね。」
「これだったら、一歩進めるかしら。」
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