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放課後、進路について先生に相談すると、いくつか参考になる資料をくれた。翻訳の仕事なら、年中募集があるし、私の語学の成績なら十分就職できるレベルだと言われ、私は胸を撫で下ろした。私は、図書館で先生から貰った資料を読み込み、お父様との話し合いに備えた。
(急に就職なんて言われたら、お父様、びっくりするわね。)
だが、私だって今まで進路のことを考えていなかった訳ではない。何度も何度も、お父様に縁談は無いか聞いたが、お父様の答えは煮え切らないものだった。
自分で婚約者を探したほうが良いのかと、学園の中で婚約者の決まっていない男子生徒にアタックしたこともある。相手も婚約者探しに焦っていたようで、喜んで受け入れてくれたが、お父様に伝えたら慌てて反対され、翌日登校すると彼からは距離を置かれてしまっていた。
(こんな遅い時期に、家の利になるような縁談も無いだろうし、好きなように働いて暮らしましょう。)
それは、無謀なことかもしれない。だが、大好きなラファエルを想って、短い寿命を終わらせてしまうことは、今の私には苦しすぎることだった。
そんな物思いに耽っていると、廊下の曲がり角で誰かにぶつかってしまう。
「……っ、う、すみません。」
「こちらこそ、すまない……ララ?」
相手の大きな体に、私の体は投げ出され、廊下に倒れてしまう。ぶつかった相手を見上げると、そこにはもう会いたくなかった相手、ラファエルが目を丸くして立っていた。
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