【完結】王太子妃候補の悪役令嬢は、どうしても野獣辺境伯を手に入れたい

たまこ

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番外編:奥さまの日常。3

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「アレクサンドラが部屋から出てこない?」


 アレクサンドラがエリザベスに絡まれてから二日後、辺境騎士団の遠征に同行していたアルバートが帰宅した。ジェニーは、アルバートが不在の間に起こったエリザベスとのことを報告した。



「二日前、マーガレット様宅へ向かう途中、ジャクソン伯爵家のご令嬢エリザベス様とお会いしました。その際、エリザベス様が、自分の方が先にアルバート様と婚約するつもりだったと、お話になりました。」


 王太子妃候補の上に立っていると言いたいようでした、とジェニーは付け加えた。アルバートは苛立ちを隠さず、顔をしかめた。執事のジャンも、嫌悪感を表した。



「あちらが断った話だ、何でわざわざ・・・。」


「失礼な家だと思っていましたが、ここまでだったとは。」



「はい。奥さまもそのことをお話しされていました。正直、話していた時は奥さま優位でしたし、その後マーガレット様とお会いになった時もいつも通り、楽しんでおられたのです。馬車の中でも様子は変わりませんでした。ですが、屋敷に戻ってから、ずっとお部屋に籠られているのです。」




「なぜだ・・・。」



 アルバートは頭を抱えた。ジェニーは言いづらそうに、口を開いた。




「あの、エリザベス様が、お話しされていたことがもう一つあります・・・。」



「何だ?」



「エリザベス様は、アルバート様が娼館に通われていると仰っていました。アレクサンドラ様は知っていると、一蹴されていましたが・・・。」



 アルバートとジャンは、気まずそうに顔を見合わせた。





「アレクサンドラ様の耳には、初めて入ったことではないかと。」


 こちらが籠られている原因ではないでしょうか、とジェニーは締め括った。アルバートは慌てて、アレクサンドラの自室へと向かった。
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