【完結】王太子妃候補の悪役令嬢は、どうしても野獣辺境伯を手に入れたい

たまこ

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番外編:奥さまの日常。2

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「私の夫のことで何か?」


 エリザベスは、勝利を確信したように笑みを溢した。



「キャンベル辺境伯は、本当は、私と婚約するつもりでしたのよ。」


 私のお下がりという訳ですわね、とアレクサンドラを見下すようにフフンと笑った。



「ああ。そのことですか。存じておりますわ。政略結婚として打診したにも関わらず、ずいぶん失礼な断り方だったとか。」



 アレクサンドラは、何だそんなことか、と思いながら呆れたようにエリザベスを見た。

 アルバートの婚約者探しに奮闘している頃、アルバートの見た目の恐ろしさから令嬢達は会う前から怯えており、会うこともなく断られてばかりだったという。それだけでも十分非礼に値するが、エリザベスの家は輪を掛けて酷かった。


 アルバートよりも爵位の低い家に婚約を打診しているので、少なくともその家の当主がアルバートへ直接断りをいれるべきだ。しかし、エリザベスの家だけは手紙だけで済ませたと聞いている。






「な・・・!」


 エリザベスが言葉を失っている様子を見て、アレクサンドラはエリザベスに聞こえるように大きく溜め息をついた。




「お話はそれだけですか。それでは失礼しますね。」



「ちょっと!話はまだ終わってないわよ!」


 エリザベスは声を荒げた。アレクサンドラのうんざりした顔を気にもせず、勝ち誇ったように言葉を続けた。








「キャンベル辺境伯が、最近娼館に通われていることはご存じ無いでしょう。」


「いえ?知っておりますけど?」



 エリザベスは、目を大きく見開き、二の句が継げなくなっていた。その隙に「では失礼しますわ。」とアレクサンドラはジェニーと護衛に合図した後、優雅に馬車に乗り込み、当初の予定通りマーガレットの家に向かった。


 取り残されたエリザベスは、暫く動くことが出来なかった。


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