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第6章 沈没都市 グラナドザンラ
【220話】 深層疾走
深層の古い都市をユウトお兄ちゃんと共に走る。
向かうはこの都市の中央の大きな城!あそこのてっぺんはこの階層の天井とくっついておりあそこからなら下層へ戻れそうというユウトお兄ちゃんからの提案で私も賛同した。
けれど魔獣が私達の行く手を阻むかのように現れまくる。
私達は足を止めないように前にいる魔獣を倒しては押し通っていた。
深層の魔獣と言っても深層で弱い個体なら私達の相手ではない多少数で来られてもなんとかできる。
ユウトお兄ちゃんも余裕なのか基本的に左手だけで魔獣を斬り伏せ走ってるのが見えた。
「そういえば、フレリアはなんで……」
彼が何かを思い出したかのように私へ振り返って口を開いた時だった。
前方から巨大な蛇のような魔獣がこちらへうねるように向かって来ていたのだ。
その舌先はユウトお兄ちゃんの方へと向かう、速いっ……けどこの程度、お兄ちゃんなら余裕で……
「ぐぅっ……!!」
しかしお兄ちゃんは蛇の魔獣に押されるように後ろへと下がっていった。
なんで?お兄ちゃんなら接触する前に攻撃できたはず……
「あぁぁぁぁ!!!!」
叫び声が聞こえてその次の瞬間には蛇の魔獣の体が膨らんでいき……
パァンッ!っていう気持ちのいい音じゃなかったけれど魔獣は破裂して倒された。
倒した本人はそのまま蛇の血を被る事を気にしないように真っ直ぐ突き進む。
色々とおかしくはあるが……でもお兄ちゃんが無事なら大丈夫なのかな?
と思いまた走りだした。
私達が家屋の横を通る瞬間、壁を破壊しながら少し大柄の魔獣が現れた。
全身が毛むくじゃらで腕の筋肉が発達したその魔獣はそのまま私達へと向かってくる。
「またかよ」
彼はそう呟いたと思ったら左手で剣を強く握り締めて跳躍したちまち魔獣との距離を縮める。
それを察知した魔獣は腕を振り下ろそうとしたが。
「遅え」
一筋の剣筋が走り、魔獣の首を切断して落とす。
彼はその姿を確認せずに前へ走っていく。
凄い……まるで慣れてるかのように的確に魔獣の動きを呼んで必要最低限の動きで仕留めた。
倒れていく魔獣を横目に進むが魔獣はどんどんと現れる。
目の前にまた見たことのないような魔獣が複数体現れた、牙の鋭いオオカミのような姿をしているその魔獣の牙に私は見覚えがあった。
「あれは……!!」
その牙を武器として使ってる人を知っていた、あの魔獣はガイル……その牙で獲物を仕留めている、そしてあの牙には……
「ユウトお兄ちゃん!!」
私がそう叫ぶ間にも魔獣達とユウトお兄ちゃんは交戦を始める、危険を伝えようとする前……あの魔獣の牙には……
「ぐっ!」
交戦を始めようとしたユウトお兄ちゃんに異変が起こる、いきなり動きがぎごちなくなったのだ。
そしてその隙をつかれ魔獣は口を開き……彼の腕に思いっきり噛みついた。
あの魔獣の牙には毒があった……
その毒に侵された者は即死するほどの猛毒、それを彼は受けてしまったのだ。
「お兄ちゃん!!」
「ぐっ!あぁぁぁ!!!!」
しかし彼は死ぬどころか噛みついて来た魔獣を短刀で返り討ちにした。
毒を喰らってもなお彼は死ななかったのだ、だってあの毒は魔法でも回復することはないし毒に耐性があっても死ぬほどに強力……
毒を完全に無効化出来ない限りは死ぬはずなのに彼は生き延びたのだ。
私がその様子を驚きながら見てる間にも彼は残っているガイルを斬り捨てていた。
彼は……いったい何者なの?
向かうはこの都市の中央の大きな城!あそこのてっぺんはこの階層の天井とくっついておりあそこからなら下層へ戻れそうというユウトお兄ちゃんからの提案で私も賛同した。
けれど魔獣が私達の行く手を阻むかのように現れまくる。
私達は足を止めないように前にいる魔獣を倒しては押し通っていた。
深層の魔獣と言っても深層で弱い個体なら私達の相手ではない多少数で来られてもなんとかできる。
ユウトお兄ちゃんも余裕なのか基本的に左手だけで魔獣を斬り伏せ走ってるのが見えた。
「そういえば、フレリアはなんで……」
彼が何かを思い出したかのように私へ振り返って口を開いた時だった。
前方から巨大な蛇のような魔獣がこちらへうねるように向かって来ていたのだ。
その舌先はユウトお兄ちゃんの方へと向かう、速いっ……けどこの程度、お兄ちゃんなら余裕で……
「ぐぅっ……!!」
しかしお兄ちゃんは蛇の魔獣に押されるように後ろへと下がっていった。
なんで?お兄ちゃんなら接触する前に攻撃できたはず……
「あぁぁぁぁ!!!!」
叫び声が聞こえてその次の瞬間には蛇の魔獣の体が膨らんでいき……
パァンッ!っていう気持ちのいい音じゃなかったけれど魔獣は破裂して倒された。
倒した本人はそのまま蛇の血を被る事を気にしないように真っ直ぐ突き進む。
色々とおかしくはあるが……でもお兄ちゃんが無事なら大丈夫なのかな?
と思いまた走りだした。
私達が家屋の横を通る瞬間、壁を破壊しながら少し大柄の魔獣が現れた。
全身が毛むくじゃらで腕の筋肉が発達したその魔獣はそのまま私達へと向かってくる。
「またかよ」
彼はそう呟いたと思ったら左手で剣を強く握り締めて跳躍したちまち魔獣との距離を縮める。
それを察知した魔獣は腕を振り下ろそうとしたが。
「遅え」
一筋の剣筋が走り、魔獣の首を切断して落とす。
彼はその姿を確認せずに前へ走っていく。
凄い……まるで慣れてるかのように的確に魔獣の動きを呼んで必要最低限の動きで仕留めた。
倒れていく魔獣を横目に進むが魔獣はどんどんと現れる。
目の前にまた見たことのないような魔獣が複数体現れた、牙の鋭いオオカミのような姿をしているその魔獣の牙に私は見覚えがあった。
「あれは……!!」
その牙を武器として使ってる人を知っていた、あの魔獣はガイル……その牙で獲物を仕留めている、そしてあの牙には……
「ユウトお兄ちゃん!!」
私がそう叫ぶ間にも魔獣達とユウトお兄ちゃんは交戦を始める、危険を伝えようとする前……あの魔獣の牙には……
「ぐっ!」
交戦を始めようとしたユウトお兄ちゃんに異変が起こる、いきなり動きがぎごちなくなったのだ。
そしてその隙をつかれ魔獣は口を開き……彼の腕に思いっきり噛みついた。
あの魔獣の牙には毒があった……
その毒に侵された者は即死するほどの猛毒、それを彼は受けてしまったのだ。
「お兄ちゃん!!」
「ぐっ!あぁぁぁ!!!!」
しかし彼は死ぬどころか噛みついて来た魔獣を短刀で返り討ちにした。
毒を喰らってもなお彼は死ななかったのだ、だってあの毒は魔法でも回復することはないし毒に耐性があっても死ぬほどに強力……
毒を完全に無効化出来ない限りは死ぬはずなのに彼は生き延びたのだ。
私がその様子を驚きながら見てる間にも彼は残っているガイルを斬り捨てていた。
彼は……いったい何者なの?
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