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本当の自分⑤
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きっと違和感を感じているのだろうと思いながらも、繋がった状態のまま彼女の下肢に手を伸ばし、さっき散々舐めた場所に指先を添えて優しく転がすと、咲良さんの愛らしい果実みたいな唇からはただ喘ぎ声だけが溢れた。
更に激しさを増していく、律動。
それに伴い、彼女の中にわずかに残されていた理性だとか、思考力だとかも融かされ、乱されていくのを感じた。
そして彼女がもう何度達したか、分からなくなった頃。
俺は咲良さんの体を強く抱き締め、震える声で告げた。
「......俺ももう、限界かも。
咲良さん、大好き」
嘘にまみれた俺だけれど、これは本心だった。
それを聞き、ふわりと微笑む咲良さん。
ほんの少しの罪悪感を覚えながらも、同時に感じるかつてないほどの幸福感。
少し汗ばむ俺の体を、彼女も抱き締め返してくれて。
......そのまま二人、ほぼ同時に果てたのを感じた。
彼女の髪に優しく触れながら耳元で、格好悪いぐらい弱々しい声で囁いた。
「大好きです、咲良さん。
......ずるい男で、ごめんなさい」
するともう一度汗ばむ俺の体に腕を伸ばし、彼女はそっと抱き寄せてくれた。
心地よい倦怠感と、暖かな彼女の体温。
「大好きです、咲良さん。
......きっともう俺は、あなたの事を手離してあげられない」
意識が朦朧としているような様子の咲良さんを抱き締めたまま、大きな溜め息を吐き出した。
そして俺は覚悟を決め、あの牛乳瓶の底みたいに分厚いレンズをした眼鏡をわざと外し、そっと目を閉じた。
......そして、その結果。
翌朝俺は、俺の正体に気付いた彼女の、ホラー映画のヒロインさながらな悲鳴で目を覚ます事となる。
更に激しさを増していく、律動。
それに伴い、彼女の中にわずかに残されていた理性だとか、思考力だとかも融かされ、乱されていくのを感じた。
そして彼女がもう何度達したか、分からなくなった頃。
俺は咲良さんの体を強く抱き締め、震える声で告げた。
「......俺ももう、限界かも。
咲良さん、大好き」
嘘にまみれた俺だけれど、これは本心だった。
それを聞き、ふわりと微笑む咲良さん。
ほんの少しの罪悪感を覚えながらも、同時に感じるかつてないほどの幸福感。
少し汗ばむ俺の体を、彼女も抱き締め返してくれて。
......そのまま二人、ほぼ同時に果てたのを感じた。
彼女の髪に優しく触れながら耳元で、格好悪いぐらい弱々しい声で囁いた。
「大好きです、咲良さん。
......ずるい男で、ごめんなさい」
するともう一度汗ばむ俺の体に腕を伸ばし、彼女はそっと抱き寄せてくれた。
心地よい倦怠感と、暖かな彼女の体温。
「大好きです、咲良さん。
......きっともう俺は、あなたの事を手離してあげられない」
意識が朦朧としているような様子の咲良さんを抱き締めたまま、大きな溜め息を吐き出した。
そして俺は覚悟を決め、あの牛乳瓶の底みたいに分厚いレンズをした眼鏡をわざと外し、そっと目を閉じた。
......そして、その結果。
翌朝俺は、俺の正体に気付いた彼女の、ホラー映画のヒロインさながらな悲鳴で目を覚ます事となる。
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