8 / 15
新居に慣れよう
作ろう!
しおりを挟む
ぺち。
ぺちぺち。
やわらかい何かに顔を叩かれいてる。
「うー……?」
あたたかい太陽の光が、まぶしい。
「朝市に、行くんじゃなかったか?」
あっ!
宝石みたいな、きれいな二対の瞳が私を覗き込んでいた。
青灰色の毛並みの、美麗な子猫。
「カイツさん……おはよう……!」
可愛いなあと、つい、にっこりしてしまう。
「おはよう、レディ」
ベッドで起き上がると、窓からきれいな街並みが見えた。
お庭があって、オシャレな建物で、どのお家も優雅な別荘風。まるでおとぎ話の世界のよう。
小鳥のさえずりと、風に揺れる街路樹がキラキラして見える。
いい景色で、いつまでも眺めてられる。
トン、とベッドから床に降りて、カイツさんがするりとドアから出て行く。
私は慌ててベッドから降りて、着替えた。
朝市が町の中心通りの横道にあるらしく、昨日、見に行きたいなって話してたのだ。
昨日買っておいたパン屋さんの惣菜パンを朝ごはんに、急いで向かう。
ポシェットを肩にかけながら、ドキドキわくわくして、人が集まっている横道にたどり着いた。
まず道の脇に、制服姿の兵士さんが。あれ、昨日の門にいた人かな?
ドキドキしながら通る時、にっこり笑いかけてくれた。
「おはようございます」
「お、おはようございますっ」
ひとり、ひとりの顔を見て挨拶している。
お仕事かな? 朝から大変だなぁ。
道の左右は、露店が等間隔に並んでいた。
野菜や果物。お肉に穀物類。豆やお茶の葉。
生物は採れたてなのか、とってもみずみずしい、ピカピカしてるの。
つい、葉物野菜や果物を購入。
「おや? 見ない顔だねお嬢ちゃん」
「あっ、はい! 昨日引っ越してきました! ミルシィといいます」
「そうかい、私はね……」
人懐っこいおじいさん、おばあさん達に親しげに声をかけられた。
ちょっと緊張したけど、みんな優しくていい人達だった。ちょこちょこお土産をいただいてしまった。
ありがたやー!
むむむ……これは、何かお礼を考えないと。
雑貨屋さんは、まだ商品がないんだよね……気長に考えよう。
キョロキョロあちこち見て、お買い物して、満足いたしました。
ランプ屋さんとか、魔道具屋さんとか、洋服屋さんにアクセサリー屋さん……たくさん見たいお店もあるんだけど、先にお家を整えよう。
あっ、パン屋さんにご挨拶行かなきゃ……な、何か作ろう!
「カーテンでしょ、ポプリも作りたいし、あっ、スリッパ欲しいな……瓶とか売ってるかな? 丈夫な紙は……」
雑貨を作るにも、布だけじゃあ限界がある。プラスチック板や糸なんてないよねー。どうしよう?
必要なモノを考えていると、見ていたカイツが助け舟を出してくれた。
「白い布で、形を作ってごらん」
「布で? 」
まずは……スリッパかな?
白い布を大体の大きさに切ってー。形を整えてー。
「どんな材質にしたい? 厚みや色、特性もちゃんと与えて、決めてみるといい」
「うーんと……弾力があって丈夫で軽くて、薄めで……色はベージュかな?」
カイツに言われた通り、考えて口に出す。
するとピカッと布が光った。びくっとした。
「……ふぇえ?」
「希望通りかな?」
布が、なんか膨らんでいる。
恐る恐る突っつくと、柔らかく沈んだ。離すと戻る。
「おおー……スリッパの元!」
これで、作れる!
可愛い小花柄の自分用と、女性用、男性用をとりあえず作った。
気付いたらお昼を過ぎていた。
ぺちぺち。
やわらかい何かに顔を叩かれいてる。
「うー……?」
あたたかい太陽の光が、まぶしい。
「朝市に、行くんじゃなかったか?」
あっ!
宝石みたいな、きれいな二対の瞳が私を覗き込んでいた。
青灰色の毛並みの、美麗な子猫。
「カイツさん……おはよう……!」
可愛いなあと、つい、にっこりしてしまう。
「おはよう、レディ」
ベッドで起き上がると、窓からきれいな街並みが見えた。
お庭があって、オシャレな建物で、どのお家も優雅な別荘風。まるでおとぎ話の世界のよう。
小鳥のさえずりと、風に揺れる街路樹がキラキラして見える。
いい景色で、いつまでも眺めてられる。
トン、とベッドから床に降りて、カイツさんがするりとドアから出て行く。
私は慌ててベッドから降りて、着替えた。
朝市が町の中心通りの横道にあるらしく、昨日、見に行きたいなって話してたのだ。
昨日買っておいたパン屋さんの惣菜パンを朝ごはんに、急いで向かう。
ポシェットを肩にかけながら、ドキドキわくわくして、人が集まっている横道にたどり着いた。
まず道の脇に、制服姿の兵士さんが。あれ、昨日の門にいた人かな?
ドキドキしながら通る時、にっこり笑いかけてくれた。
「おはようございます」
「お、おはようございますっ」
ひとり、ひとりの顔を見て挨拶している。
お仕事かな? 朝から大変だなぁ。
道の左右は、露店が等間隔に並んでいた。
野菜や果物。お肉に穀物類。豆やお茶の葉。
生物は採れたてなのか、とってもみずみずしい、ピカピカしてるの。
つい、葉物野菜や果物を購入。
「おや? 見ない顔だねお嬢ちゃん」
「あっ、はい! 昨日引っ越してきました! ミルシィといいます」
「そうかい、私はね……」
人懐っこいおじいさん、おばあさん達に親しげに声をかけられた。
ちょっと緊張したけど、みんな優しくていい人達だった。ちょこちょこお土産をいただいてしまった。
ありがたやー!
むむむ……これは、何かお礼を考えないと。
雑貨屋さんは、まだ商品がないんだよね……気長に考えよう。
キョロキョロあちこち見て、お買い物して、満足いたしました。
ランプ屋さんとか、魔道具屋さんとか、洋服屋さんにアクセサリー屋さん……たくさん見たいお店もあるんだけど、先にお家を整えよう。
あっ、パン屋さんにご挨拶行かなきゃ……な、何か作ろう!
「カーテンでしょ、ポプリも作りたいし、あっ、スリッパ欲しいな……瓶とか売ってるかな? 丈夫な紙は……」
雑貨を作るにも、布だけじゃあ限界がある。プラスチック板や糸なんてないよねー。どうしよう?
必要なモノを考えていると、見ていたカイツが助け舟を出してくれた。
「白い布で、形を作ってごらん」
「布で? 」
まずは……スリッパかな?
白い布を大体の大きさに切ってー。形を整えてー。
「どんな材質にしたい? 厚みや色、特性もちゃんと与えて、決めてみるといい」
「うーんと……弾力があって丈夫で軽くて、薄めで……色はベージュかな?」
カイツに言われた通り、考えて口に出す。
するとピカッと布が光った。びくっとした。
「……ふぇえ?」
「希望通りかな?」
布が、なんか膨らんでいる。
恐る恐る突っつくと、柔らかく沈んだ。離すと戻る。
「おおー……スリッパの元!」
これで、作れる!
可愛い小花柄の自分用と、女性用、男性用をとりあえず作った。
気付いたらお昼を過ぎていた。
0
あなたにおすすめの小説
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
私と母のサバイバル
だましだまし
ファンタジー
侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。
しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。
希望を諦めず森を進もう。
そう決意するシェリーに異変が起きた。
「私、別世界の前世があるみたい」
前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
弁えすぎた令嬢
ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
元公爵令嬢のコロネ・ワッサンモフは、今は市井の食堂の2階に住む平民暮らしをしている。彼女が父親を亡くしてからの爵位は、叔父(父親の弟)が管理してくれていた。
彼女には亡き父親の決めた婚約者がいたのだが、叔父の娘が彼を好きだと言う。
彼女は思った。
(今の公爵は叔父なのだから、その娘がこの家を継ぐ方が良いのではないか)と。
今後は彼らの世話にならず、一人で生きていくことにしよう。そんな気持ちで家を出たコロネだった。
小説家になろうさん、カクヨムさんにも載せています。
無能妃候補は辞退したい
水綴(ミツヅリ)
ファンタジー
貴族の嗜み・教養がとにかく身に付かず、社交会にも出してもらえない無能侯爵令嬢メイヴィス・ラングラーは、死んだ姉の代わりに15歳で王太子妃候補として王宮へ迎え入れられる。
しかし王太子サイラスには周囲から正妃最有力候補と囁かれる公爵令嬢クリスタがおり、王太子妃候補とは名ばかりの茶番レース。
帰る場所のないメイヴィスは、サイラスとクリスタが正式に婚約を発表する3年後までひっそりと王宮で過ごすことに。
誰もが不出来な自分を見下す中、誰とも関わりたくないメイヴィスはサイラスとも他の王太子妃候補たちとも距離を取るが……。
果たしてメイヴィスは王宮を出られるのか?
誰にも愛されないひとりぼっちの無気力令嬢が愛を得るまでの話。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
『異世界に転移した限界OL、なぜか周囲が勝手に盛り上がってます』
宵森みなと
ファンタジー
ブラック気味な職場で“お局扱い”に耐えながら働いていた29歳のOL、芹澤まどか。ある日、仕事帰りに道を歩いていると突然霧に包まれ、気がつけば鬱蒼とした森の中——。そこはまさかの異世界!?日本に戻るつもりは一切なし。心機一転、静かに生きていくはずだったのに、なぜか事件とトラブルが次々舞い込む!?
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる