ミルシィの雑貨屋さんへどうぞ!

銀蝶

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雑貨屋さん、オープンです

お勉強·····。

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「さて」

ビクビクする私を、面白そうにカイツが見てくる。

「まさか、カイツさん、私に……代わりをやれとか言わないよね?」

その、祈りの乙女とかを。

「やりたい?」

「ノーサンキューです!」

「安心していい。もう誰かを犠牲に、重責を押し付けたりはしない。先代の乙女がね、役目から解放されたいと願ったんだ。だからいまは別の方法をとっている」

それを聞いて、私はホッと胸を撫で下ろした。

「良かったぁ。だっておかしいよ。祈るなら、みんなで祈ればいいもんね」

「──そうだね」

私は、普通の人間だ。

確かに、……様に会ったけど、そんな重要な役目があるとか何にも言われてないし、無理すぎる。

窓の外は変わりがない。図書館には誰も来ないし、公園にも人影がないようだ。

絵本を元の本棚に戻し、尻尾で指示された別の本を抜き出す。

「この本は?」

「魔法の基礎教本」

うっ……勉強ぽい単語出てきた。

「これを読んだらお昼にしようか。午後は実践かな」

「え……実践?  なんの?」

「魔法」

カイツの尻尾が、ぺしんとテーブルを叩いた。








魔法の勉強は、散々でした。

水は、ジョウロからしか出せないし。

風は、髪をふわっとさせるくらい。

土は、ミミズさんがペッと吐き出し。



「……こんなに、才能がないの、逆に凄いよ。感心した」

カイツから、褒められました!

……?

褒められた、んだよねー??

なんか、公園の植え込み越しに、がっくりしてる兄妹の姿が見えたような。

あれ?

気の所為かな。

「……まぁ、気長にやろうか」

「はぁい」











「……まぁ、無害だってわかって、いいかもな……?」

「……ちゃ」
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