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第一部 王立宮廷大学を目指そう!
49. 圧倒的な差
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カテリーナは左に崩れたように見えた。
だが天性の柔軟性を活かし、身体を倒さず反り返りながら、彼女の指を狙ったパナギオティスの腕に、正確なカウンターの小手を突き込んでいた。
……しかし、「一本」の声は上がらなかった。
左利きの彼女が外側から突いたため、ちょうど審判の位置から死角になっていたのだった。
「ん? 決まったんじゃないのか?」
観戦していた騎士たちがざわめく。
審判も一瞬、決まったと感じたが、不自然な体勢からの突きに確信が持てず、判定に迷っていた。
「あっぶねぇ……危うく小手で一本を取られるところだったぜ。惜しかったな!」
パナギオティスの言葉を聞いた審判は「浅い」と声を上げ、無効を示す旗を振った。
「!!!」
明らかな一本を見逃され、カテリーナは驚きと不満で息を呑んだ。
しかしすぐに、兄アレクシオスからの言われていたことが頭をよぎっていた。
「試合では何が起こるかわからない。誤審もあるかもしれない。それに……」
「……それに?」
「相手はプライドの高い騎士たちだ。考えたくはないが、こちらの攻撃が見逃される恐れもある。『一本』の声がかかるまで、試合が続いていることだけは絶対に忘れないように!」
もしこの言葉がなければ、平常心を失って敗れていたかもしれなかった。
カテリーナは気持ちを切り替え、「ふぅ」と息を吐き、再び試合に集中した。
――これで少しは警戒したはず。どう動く?
カテリーナの予想通りだった。
パナギオティスは先ほどとは打って変わって、彼女を警戒していた。
より半身に構えて隙を少なくし、牽制の突きや小さな振りを交えながら、慎重な攻撃に切り替えてきたのだ。
しかしこれは悪手だった。
より軽装でスピードも柔軟性もあり、何より突きのみを極めてきたカテリーナにとって、相手の慎重さはむしろ好機だった。
パナギオティスの僅かな隙を、正確にかつ圧倒的なスピードで突き始める。
――シュッ、シュッ、シュッ!
矢継ぎ早の攻撃に、パナギオティスは防戦一方となり、後退を余儀なくされる。
「こ、この女ッ!」
騎士たちからは驚嘆の声があがった。
「すごい突きだぞ……!」
「あの動き、本当に学生か!?」
隙や急所を狙うカテリーナの突きは、正確無比だった。
少しでも崩れたら、すぐにでも一本決まりそうな雰囲気が漂い始めていた。
――くっ、ダメだ! 防ぎきれねぇ。このままじゃ負けちまう!
追い詰められたパナギオティスはある秘策に出た。
起死回生を狙い、一歩踏み込んで剣を振った。
だがカテリーナはそれを軽やかに躱すと、踏み込んできた彼の喉元に剣をピタリと止める。
一本が決まったと思われた、その瞬間――。
パナギオティスは止めの剣を無視し、低く潜って体当たりを仕掛けたのだ。
不意を突かれたカテリーナは背中から倒され、苦痛の声を漏らす。
会場は凍りつき、すぐに怒号が響いた。
「きっさまぁ!」
「卑怯者!」
「それでも名誉ある騎士かっ!」
パナギオティスは立ち上がり、大声で叫んだ!
「聞けぇぇーーーっ! 団長が言ったんだろうが。こっちは命懸けの心構えでやってるんだ。止め剣なんか無効だろうが!」
確かに戦場ではそうかもしれない。
しかし、ここは試験場であり、ましてや若くて経験の浅い受験生に対し、許される行為ではなかった。
副団長が激高して声を上げた。
「あの野郎! あいつを引きずり下ろしてきます!」
「……待て、あの娘が何か言いたいようだ」
カテリーナも立ち上がっていた。
しかし、その目は受験生のものではなく、命懸けで戦う者の目……相手と命の奪い合いをする覚悟を決めた目をしていた。
そのようなカテリーナの覚悟を感じとり、マルキアノスは副団長を静止させたのだった。
「止め剣は無効で構いません。しかし、試合の決着はまだついていません!」
「こんな形になったんだ、もう試合は無効だ! きちんと最高評価をつけてやるから安心しろっ!」
「……逃げるのですか?」
「なっ……!」
カテリーナは騎士に対し、侮辱とも取れるを言ってしまった。
その言葉に、周囲の騎士たちも硬直した。
騎士の名誉がかかってしまったため、もはや仲裁の言葉などではこの場を収めることが不可能になったからだった。
「命懸けの戦いであるべきにもかかわらず、止め剣は失礼な行為でした。あなたがどんなにボロボロになろうとも、今度は容赦をしません!」
この言葉で、完全に戦いは避けられなくなった。
もし、ここまで言われて戦いを避けたのなら、パナギオティスは騎士として認められなくなってしまうだろう。
彼も覚悟を決め、無言のまま剣を構えた。
もはやこれは試験ではなく、大けがや死ぬ可能性すらある騎士の名誉をかけた決闘になってしまった。
しかし、逆に全ての力を惜しみなく出し切れる戦いにへと昇華していた。
審判は戸惑ったが、団長マルキアノスの無言の頷きを見て、試合再開を決めた。
「中断していた試合を再開する! 始めっ!」
その瞬間だった。
極限まで集中力を高めていたカテリーナは、相手の目を見て「先の先」の剣を解き放った。
そしてそれは、パナギオティスの予備動作よりも早く、鋭い突きが彼の右肘を正確に捉えていた。
「うがぁっ!」
革の小手の隙間を正確に貫き、関節に激痛が走る。
パナギオティスは思わず左手で右肘を抱え込んだが、カテリーナの攻撃は止まらなかった。
腕をかばって姿勢が崩れているパナギオティスの胴に、鋭い突きを打ち込む。
「うぐぅ!」
胴を突かれ、少し前屈みになったところに、さらに今度は左脇の鎧の間にできた僅かな隙間を全力で突く。
「ぎゃぁぁぁ!」
左鎖骨が砕かれ、耐えがたい激痛がパナギオティスを襲う。
もはや耐え切れず、パナギオティス剣を落とし、完全に倒れこんだ。
――シュッ!
そして、カテリーナは、倒れこんだパナギオティスの喉元に、剣をピタリと止めた。
「これでもまだ、命懸けの戦いを続けますか? 刃引きの剣とはいえ、本気で突けばあなたを殺せますよ」
パナギオティスはカテリーナの顔を見て、戦慄した。
その眼差しが、命を奪ったことのある者だけが持つ、本気の目だったからだ。
「……ま、まいった」
彼がうなだれた瞬間、審判が叫んだ。
「いっぽ……いや、受験生の勝利!」
――ワァァァァッ!
大勢の騎士たちが大歓声を上げ、飛び出してきた。
試験中にも関わらず、天幕にいた騎士たち全員が、試合の様子を固唾を呑んで見守っていたのだ。
「見事な勝利だ! 素晴らしい、おめでとう!」
「凄い突きだった! 君の剣は本当に凄いっ!」
「おい、心配の方が先だろ! 君、背中は大丈夫か?」
試験官役とはいえ、心はやはり騎士そのものだった。
名誉をかけた戦いで、正当な結果を出した者を賞賛せずにはいられなかったのだ。
次々に賛辞が送られる一方で、パナギオティスに対しては容赦のない罵声が浴びせられた。
「お前は剣の騎士団の名誉に泥を塗ったんだぞ!」
「受験生に、それも若い娘相手にあんな戦い方をして、恥ずかしくないのか!」
「そこまでやって完敗なら、お前は本当に救いようがないカスだ!」
皆の厳しい視線に耐えきれず、地面の一点を見つめていた彼の前に、人影が差し掛かった。
顔を見上げると、そこには彼がよく知る男が立っていた。
「だ、団長……」
しかし、その表情は、黙っていても怒りを押し殺していることがすぐに分かる、非常に厳しいものだった。
だが天性の柔軟性を活かし、身体を倒さず反り返りながら、彼女の指を狙ったパナギオティスの腕に、正確なカウンターの小手を突き込んでいた。
……しかし、「一本」の声は上がらなかった。
左利きの彼女が外側から突いたため、ちょうど審判の位置から死角になっていたのだった。
「ん? 決まったんじゃないのか?」
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審判も一瞬、決まったと感じたが、不自然な体勢からの突きに確信が持てず、判定に迷っていた。
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「!!!」
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しかしすぐに、兄アレクシオスからの言われていたことが頭をよぎっていた。
「試合では何が起こるかわからない。誤審もあるかもしれない。それに……」
「……それに?」
「相手はプライドの高い騎士たちだ。考えたくはないが、こちらの攻撃が見逃される恐れもある。『一本』の声がかかるまで、試合が続いていることだけは絶対に忘れないように!」
もしこの言葉がなければ、平常心を失って敗れていたかもしれなかった。
カテリーナは気持ちを切り替え、「ふぅ」と息を吐き、再び試合に集中した。
――これで少しは警戒したはず。どう動く?
カテリーナの予想通りだった。
パナギオティスは先ほどとは打って変わって、彼女を警戒していた。
より半身に構えて隙を少なくし、牽制の突きや小さな振りを交えながら、慎重な攻撃に切り替えてきたのだ。
しかしこれは悪手だった。
より軽装でスピードも柔軟性もあり、何より突きのみを極めてきたカテリーナにとって、相手の慎重さはむしろ好機だった。
パナギオティスの僅かな隙を、正確にかつ圧倒的なスピードで突き始める。
――シュッ、シュッ、シュッ!
矢継ぎ早の攻撃に、パナギオティスは防戦一方となり、後退を余儀なくされる。
「こ、この女ッ!」
騎士たちからは驚嘆の声があがった。
「すごい突きだぞ……!」
「あの動き、本当に学生か!?」
隙や急所を狙うカテリーナの突きは、正確無比だった。
少しでも崩れたら、すぐにでも一本決まりそうな雰囲気が漂い始めていた。
――くっ、ダメだ! 防ぎきれねぇ。このままじゃ負けちまう!
追い詰められたパナギオティスはある秘策に出た。
起死回生を狙い、一歩踏み込んで剣を振った。
だがカテリーナはそれを軽やかに躱すと、踏み込んできた彼の喉元に剣をピタリと止める。
一本が決まったと思われた、その瞬間――。
パナギオティスは止めの剣を無視し、低く潜って体当たりを仕掛けたのだ。
不意を突かれたカテリーナは背中から倒され、苦痛の声を漏らす。
会場は凍りつき、すぐに怒号が響いた。
「きっさまぁ!」
「卑怯者!」
「それでも名誉ある騎士かっ!」
パナギオティスは立ち上がり、大声で叫んだ!
「聞けぇぇーーーっ! 団長が言ったんだろうが。こっちは命懸けの心構えでやってるんだ。止め剣なんか無効だろうが!」
確かに戦場ではそうかもしれない。
しかし、ここは試験場であり、ましてや若くて経験の浅い受験生に対し、許される行為ではなかった。
副団長が激高して声を上げた。
「あの野郎! あいつを引きずり下ろしてきます!」
「……待て、あの娘が何か言いたいようだ」
カテリーナも立ち上がっていた。
しかし、その目は受験生のものではなく、命懸けで戦う者の目……相手と命の奪い合いをする覚悟を決めた目をしていた。
そのようなカテリーナの覚悟を感じとり、マルキアノスは副団長を静止させたのだった。
「止め剣は無効で構いません。しかし、試合の決着はまだついていません!」
「こんな形になったんだ、もう試合は無効だ! きちんと最高評価をつけてやるから安心しろっ!」
「……逃げるのですか?」
「なっ……!」
カテリーナは騎士に対し、侮辱とも取れるを言ってしまった。
その言葉に、周囲の騎士たちも硬直した。
騎士の名誉がかかってしまったため、もはや仲裁の言葉などではこの場を収めることが不可能になったからだった。
「命懸けの戦いであるべきにもかかわらず、止め剣は失礼な行為でした。あなたがどんなにボロボロになろうとも、今度は容赦をしません!」
この言葉で、完全に戦いは避けられなくなった。
もし、ここまで言われて戦いを避けたのなら、パナギオティスは騎士として認められなくなってしまうだろう。
彼も覚悟を決め、無言のまま剣を構えた。
もはやこれは試験ではなく、大けがや死ぬ可能性すらある騎士の名誉をかけた決闘になってしまった。
しかし、逆に全ての力を惜しみなく出し切れる戦いにへと昇華していた。
審判は戸惑ったが、団長マルキアノスの無言の頷きを見て、試合再開を決めた。
「中断していた試合を再開する! 始めっ!」
その瞬間だった。
極限まで集中力を高めていたカテリーナは、相手の目を見て「先の先」の剣を解き放った。
そしてそれは、パナギオティスの予備動作よりも早く、鋭い突きが彼の右肘を正確に捉えていた。
「うがぁっ!」
革の小手の隙間を正確に貫き、関節に激痛が走る。
パナギオティスは思わず左手で右肘を抱え込んだが、カテリーナの攻撃は止まらなかった。
腕をかばって姿勢が崩れているパナギオティスの胴に、鋭い突きを打ち込む。
「うぐぅ!」
胴を突かれ、少し前屈みになったところに、さらに今度は左脇の鎧の間にできた僅かな隙間を全力で突く。
「ぎゃぁぁぁ!」
左鎖骨が砕かれ、耐えがたい激痛がパナギオティスを襲う。
もはや耐え切れず、パナギオティス剣を落とし、完全に倒れこんだ。
――シュッ!
そして、カテリーナは、倒れこんだパナギオティスの喉元に、剣をピタリと止めた。
「これでもまだ、命懸けの戦いを続けますか? 刃引きの剣とはいえ、本気で突けばあなたを殺せますよ」
パナギオティスはカテリーナの顔を見て、戦慄した。
その眼差しが、命を奪ったことのある者だけが持つ、本気の目だったからだ。
「……ま、まいった」
彼がうなだれた瞬間、審判が叫んだ。
「いっぽ……いや、受験生の勝利!」
――ワァァァァッ!
大勢の騎士たちが大歓声を上げ、飛び出してきた。
試験中にも関わらず、天幕にいた騎士たち全員が、試合の様子を固唾を呑んで見守っていたのだ。
「見事な勝利だ! 素晴らしい、おめでとう!」
「凄い突きだった! 君の剣は本当に凄いっ!」
「おい、心配の方が先だろ! 君、背中は大丈夫か?」
試験官役とはいえ、心はやはり騎士そのものだった。
名誉をかけた戦いで、正当な結果を出した者を賞賛せずにはいられなかったのだ。
次々に賛辞が送られる一方で、パナギオティスに対しては容赦のない罵声が浴びせられた。
「お前は剣の騎士団の名誉に泥を塗ったんだぞ!」
「受験生に、それも若い娘相手にあんな戦い方をして、恥ずかしくないのか!」
「そこまでやって完敗なら、お前は本当に救いようがないカスだ!」
皆の厳しい視線に耐えきれず、地面の一点を見つめていた彼の前に、人影が差し掛かった。
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