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第一部 王立宮廷大学を目指そう!
50. 謝罪の後
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「……試験から外れろと言ったはずだな」
顔を上げたパナギオティスに、団長マルキアノスが静かに言い放った。
しかしその声の奥には、明らかな怒気が押し殺され潜んでいた。
「あ、あの……」
パナギオティスはその圧力に萎縮し、言葉が続かなかった。
「……型の試験だけを外されたとも受け取れる。まあ、それは良いだろう」
「は、はいっ」
「では、盾を投げて死角を作り、足元を狙った剣、あれは何だ?」
「そ、それは命懸けの戦いを想定して……」
「それは心構えの話だ! この実技試験の目的は、受験生の技量と可能性を見極めることであって、相手を叩き伏せることではない!」
「……はい」
「次だ。お前は彼女の小手突きで一本を取られていたにも関わらず、それをごまかしたな!」
「あっ、いえ、あれは……」
「後で自白魔法により確認する。隠し通せないぞ!」
「す、すみません……負けたくなくて、つい……」
「愚か者め! 誰のための、何のための試験だと思っているのか!」
「も、申し訳ございません!」
パナギオティスは痛みに顔を歪めつつも、地に額を擦りつけて謝罪した。
「だが、何より許せぬのは、止め剣で決着がついていたにもかかわらず、不意をつき卑劣な真似に出たことだっ!」
できるだけ冷静に話そうとしていたマルキアノスだったが、先ほどの様子を思い出し、もはや胸中の怒りを抑えることができなかった。
その声に恐怖し、パナギオティスは震えたまま、顔を上げられずにいた。
「我々がこの試験を任されているのは、『剣の騎士団であれば、不正は絶対に起きないはずだから、全てを任せたい』と、国王陛下直々に、お言葉を賜ったからなのだぞ!」
その言葉が響き渡ると、周囲の騎士たちも思わず姿勢を正すのだった。
「そんな不正を重ねたにも関わらず、さらに、この惨憺たる結果だ! お前は剣の騎士団の名誉を地に落としたのだ!」
もはや怒声となった叱責に、パナギオティスは痛みも忘れ、地面に額を擦りつけ続けていた。
「お前は除名だ! 正式な処分は追って通達する。……誰か、こいつをこの場から連れ出せ!」
パナギオティスはうなだれたまま一言もしゃべらず、二人の騎士に連れられて退場していった。
「あ、あの……」
団長の激しい怒りに気圧されてしまい、カテリーナはすっかり普段の調子に戻っていた。
「お見苦しいところをお見せし申し訳ございません。私は剣の騎士団団長、マルキアノス・ファレグス子爵と申します。この実技試験の責任者を仰せつかっております」
マルキアノスは優しい笑みを浮かべ、貴族として最大限の謝意を示すかのように、胸に手を当てて礼を行った。
「いえいえ、ご丁寧にありがとうございます。私はカテリーナ・ルクサリスと申します」
カテリーナも胸に手を当て、丁寧にお辞儀を返す。
「この度は、私どもの試験官が不当な試験を行ってしまい、本当に申し訳ございません。あのような戦い方は、試験内容として相応しいものではありません」
「いえ、もう終わったことですから……」
「それにも関わらず、あなたは五本も取って勝利を収めました。実に見事でした」
「まあ! 最初の一本目も判って下さったのですね!」
一本目も見逃さずに正しく評価されていたことが嬉しくなり、カテリーナの顔がぱぁっと輝き始めた。
「もちろんです! そして、教官相手に三本以上取って勝利しましたので、評価はすべて最高とさせていただきます。つきましては……」
――さ、最高評価!? 三戦全勝扱いってことよね! やったぁ!
この団長さん、ちゃんと試合を見てくれてたんだ。よく見るとイケメンだし……
見つめて話されると、なんだか照れるわ……
カテリーナがドキドキしている間も、マルキアノスの説明は続いていた。
「……という訳なのです。そこで……」
――誠実そうな感じの騎士さまね。うーん、声も素敵だわ……
すっかり舞い上がってしまったカテリーナは、マルキアノスの言葉は完全に上の空だった。
「……それで、よろしいでしょうか?」
マルキアノスが話し終わると、皆が静まり返り周囲の空気がピンと張りつめた。
そして、視線が一斉にカテリーナに集まった。
――えっ? えっ? みんな私を見てる……は、早く返事しなきゃ!
「は、はいっ。それでお願いいたします!」
――ウォォーーーッ!
騎士たちの歓声が湧き上がった。
「あの娘、団長との一騎打ちを受けたぞ!」
「久々に双剣のマルキアノスが見られるな!」
「うわ、楽しみでたまらないぞっ!」
カテリーナは驚き、周囲をキョロキョロと見渡すのだった。
――えぇぇぇ!? 私、何の返事しちゃったの!?
今さら「話を聞いていませんでした」なんて、とても言えない雰囲気だわ!
カテリーナは動揺しつつも、慎重に言葉を選びながらマルキアノスに尋ねた。
「ね、念のための意味ですが、今の内容をもう一度確認させて下さいっ」
「承知しました。試験の規定上、どうしても三人と戦わねばなりません。そこで、対人実技試験の結果は最高評価といたしますが、騎士団の名誉回復も兼ね、私が三人目の対戦相手を務めさせていただきます」
――ひぃ! だ、団長さんと試合!? い、今からでも断らなきゃ……!
「あ、あの……」
「ご心配には及びません。私はあの男のように逃げないですし、卑怯な真似もいたしませんので」
マルキアノスは、柔らかな笑みを浮かべながら答えた。
カテリーナの緊張をほぐすため、冗談を含めて返したのだった。
――「逃げない」って言葉を使われちゃった! 騎士として後には引けなくなる言葉よね?
は、早く何とかしなきゃ!
「や、やはり団長さん自らというのは……あの……」
「遠慮はいりませんよ。私も一剣士として、あなたとの対戦が楽しみですから」
「え、いや、そういう意味ではなくて……その……」
「……ああ、大丈夫です! どのような結果であれ、試験結果が最高評価のまま変わらないことを、私マルキアノス・ファレグスが、騎士の名誉にかけて保証いたします。どうぞご安心ください」
――なんと! 「騎士の名誉」までかけられてしまったわ。も、もう完全に逃げられない……
……ああ、どうしてこうなるのっ!
結局、カテリーナは上手く断ることができず、団長マルキアノスとの対戦が決まった。
カテリーナは、舞い上がり浮かれていたことを、心から後悔するのだった。
顔を上げたパナギオティスに、団長マルキアノスが静かに言い放った。
しかしその声の奥には、明らかな怒気が押し殺され潜んでいた。
「あ、あの……」
パナギオティスはその圧力に萎縮し、言葉が続かなかった。
「……型の試験だけを外されたとも受け取れる。まあ、それは良いだろう」
「は、はいっ」
「では、盾を投げて死角を作り、足元を狙った剣、あれは何だ?」
「そ、それは命懸けの戦いを想定して……」
「それは心構えの話だ! この実技試験の目的は、受験生の技量と可能性を見極めることであって、相手を叩き伏せることではない!」
「……はい」
「次だ。お前は彼女の小手突きで一本を取られていたにも関わらず、それをごまかしたな!」
「あっ、いえ、あれは……」
「後で自白魔法により確認する。隠し通せないぞ!」
「す、すみません……負けたくなくて、つい……」
「愚か者め! 誰のための、何のための試験だと思っているのか!」
「も、申し訳ございません!」
パナギオティスは痛みに顔を歪めつつも、地に額を擦りつけて謝罪した。
「だが、何より許せぬのは、止め剣で決着がついていたにもかかわらず、不意をつき卑劣な真似に出たことだっ!」
できるだけ冷静に話そうとしていたマルキアノスだったが、先ほどの様子を思い出し、もはや胸中の怒りを抑えることができなかった。
その声に恐怖し、パナギオティスは震えたまま、顔を上げられずにいた。
「我々がこの試験を任されているのは、『剣の騎士団であれば、不正は絶対に起きないはずだから、全てを任せたい』と、国王陛下直々に、お言葉を賜ったからなのだぞ!」
その言葉が響き渡ると、周囲の騎士たちも思わず姿勢を正すのだった。
「そんな不正を重ねたにも関わらず、さらに、この惨憺たる結果だ! お前は剣の騎士団の名誉を地に落としたのだ!」
もはや怒声となった叱責に、パナギオティスは痛みも忘れ、地面に額を擦りつけ続けていた。
「お前は除名だ! 正式な処分は追って通達する。……誰か、こいつをこの場から連れ出せ!」
パナギオティスはうなだれたまま一言もしゃべらず、二人の騎士に連れられて退場していった。
「あ、あの……」
団長の激しい怒りに気圧されてしまい、カテリーナはすっかり普段の調子に戻っていた。
「お見苦しいところをお見せし申し訳ございません。私は剣の騎士団団長、マルキアノス・ファレグス子爵と申します。この実技試験の責任者を仰せつかっております」
マルキアノスは優しい笑みを浮かべ、貴族として最大限の謝意を示すかのように、胸に手を当てて礼を行った。
「いえいえ、ご丁寧にありがとうございます。私はカテリーナ・ルクサリスと申します」
カテリーナも胸に手を当て、丁寧にお辞儀を返す。
「この度は、私どもの試験官が不当な試験を行ってしまい、本当に申し訳ございません。あのような戦い方は、試験内容として相応しいものではありません」
「いえ、もう終わったことですから……」
「それにも関わらず、あなたは五本も取って勝利を収めました。実に見事でした」
「まあ! 最初の一本目も判って下さったのですね!」
一本目も見逃さずに正しく評価されていたことが嬉しくなり、カテリーナの顔がぱぁっと輝き始めた。
「もちろんです! そして、教官相手に三本以上取って勝利しましたので、評価はすべて最高とさせていただきます。つきましては……」
――さ、最高評価!? 三戦全勝扱いってことよね! やったぁ!
この団長さん、ちゃんと試合を見てくれてたんだ。よく見るとイケメンだし……
見つめて話されると、なんだか照れるわ……
カテリーナがドキドキしている間も、マルキアノスの説明は続いていた。
「……という訳なのです。そこで……」
――誠実そうな感じの騎士さまね。うーん、声も素敵だわ……
すっかり舞い上がってしまったカテリーナは、マルキアノスの言葉は完全に上の空だった。
「……それで、よろしいでしょうか?」
マルキアノスが話し終わると、皆が静まり返り周囲の空気がピンと張りつめた。
そして、視線が一斉にカテリーナに集まった。
――えっ? えっ? みんな私を見てる……は、早く返事しなきゃ!
「は、はいっ。それでお願いいたします!」
――ウォォーーーッ!
騎士たちの歓声が湧き上がった。
「あの娘、団長との一騎打ちを受けたぞ!」
「久々に双剣のマルキアノスが見られるな!」
「うわ、楽しみでたまらないぞっ!」
カテリーナは驚き、周囲をキョロキョロと見渡すのだった。
――えぇぇぇ!? 私、何の返事しちゃったの!?
今さら「話を聞いていませんでした」なんて、とても言えない雰囲気だわ!
カテリーナは動揺しつつも、慎重に言葉を選びながらマルキアノスに尋ねた。
「ね、念のための意味ですが、今の内容をもう一度確認させて下さいっ」
「承知しました。試験の規定上、どうしても三人と戦わねばなりません。そこで、対人実技試験の結果は最高評価といたしますが、騎士団の名誉回復も兼ね、私が三人目の対戦相手を務めさせていただきます」
――ひぃ! だ、団長さんと試合!? い、今からでも断らなきゃ……!
「あ、あの……」
「ご心配には及びません。私はあの男のように逃げないですし、卑怯な真似もいたしませんので」
マルキアノスは、柔らかな笑みを浮かべながら答えた。
カテリーナの緊張をほぐすため、冗談を含めて返したのだった。
――「逃げない」って言葉を使われちゃった! 騎士として後には引けなくなる言葉よね?
は、早く何とかしなきゃ!
「や、やはり団長さん自らというのは……あの……」
「遠慮はいりませんよ。私も一剣士として、あなたとの対戦が楽しみですから」
「え、いや、そういう意味ではなくて……その……」
「……ああ、大丈夫です! どのような結果であれ、試験結果が最高評価のまま変わらないことを、私マルキアノス・ファレグスが、騎士の名誉にかけて保証いたします。どうぞご安心ください」
――なんと! 「騎士の名誉」までかけられてしまったわ。も、もう完全に逃げられない……
……ああ、どうしてこうなるのっ!
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カテリーナは、舞い上がり浮かれていたことを、心から後悔するのだった。
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