イケナイ恋

佐々蔵翔人

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はじめに

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「どうしたらもっと勉強が出来るようになるのだろうか……私はいつもそんなことばかり考えていた」
私はどこにでもいる普通の女子校生の勅使河原綾咲《てしがわらあやら》である。
いや普通の女子校生というとかわいくてアルバイトして、部活や趣味に没頭するのが一般的だがそれと比較すると勉強や運動が出来るわけでもなく趣味や没頭出来るものが見当たらない。要するに私は何をする訳でもなく自堕落な生活をしていて周りがいう華の女子校生とは程遠い人物だなと自負している。
小学生や中学生の時は華の女子校生を羨ましい、高校に行けば何か変わるかもしれないと思っていたが実際は小学生の時から何も変わっていない。いや、変わっている点は1つ私服で学校に登校するか制服を着て通うかどうかの違いだ。
高校は京都府の星河《ほしかわ》学園大学付属高校と一見すると女子校の様にも聞こえるが山間にある共学であり、なぜ私がこの学校に通うことになったかと言うと2つの理由がある。
1つは制服がかわいくてこの制服を着たくてわざわざ府県外から女の子が来る程多く1学年1000人、3学年で3000人とマンモス校になる。中高一貫校ならこの人数はさほど驚く人数ではないが星空学園は中学校はなく高校だけなので学校行事も短時間で数回に分けて行われる。
そしてもう1つの理由は私がとてつもなく勉強が出来なくて他に行く学校がなく、選択肢は咲星学園一択しかなかったからだ。中学時代にもっと勉強しておけばよかったな、やっておけばもう少し他の学校に行ける選択肢も増えたのになと思うかもしれないが私はそんなことを思える余裕はなかった。
小学生時代から人一倍勉強をしているがその結果は全くと言っていいほど点数という結果に伴わなく、次第に勉強をすることがイヤになりテストが近づくと勉強するぐらいになった。すると結果は一目瞭然、成績はガタ落ちになって気がついたらいつも下から数えた方が早い順位になっていた。
家族は勉強が出来ても常識がなかったら意味がない。社会に出たら大事なのは学力じゃなくて常識だと教えられてきた。それがいい意味でも悪い意味でも出てしまった形になる。
星空学園は主に3コースに分かれている。
勉学コースで毎年国公立や有名私立大学を輩出する偏差値75を誇り、週に1度コース内でのテストを行い模試の他に土日返上で勉強して夏休み、冬休みには施設を借りて1日中勉強をしている。
2つ目にスポーツ・文化コースで星空学園には野球部、サッカー部をはじめ多くの部活で全国大会出場する部活があり、特待生や推薦入学の生徒はこのコースに多く所属して偏差値は55で卒業後は強豪大学や強豪実業団チーム、稀にプロチームと契約する選手もいる。
そして3つ目に総合政策コースで生徒の自由を重んじていて普段の勉強だけでなく課外活動として歴史的文化を肌で感じ、それを生徒自身で考えることを意識するといっているが実際は勉強の出来ない生徒が通うことが多くなっている。卒業後は半分の生徒は就職をして、残りの半分は専門学校と大学進学するといった形になる。
私は星河学園総合政策コースに通うことになったがこの後どうなるのか今の私にはとても分からない。
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