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15誤解と和解と
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「行ったで!レーナ!」
「ウォーターボーール!」
温泉街になったアンブシュアは、冒険者や観光に訪れる人がたちまち増えていった。
提案代金は30日に一回の支給となる為、私たちは火山まで足を運んで魔物を討伐し、チリツモでお金とレベルを稼いでいた。
今日討伐したのはサラマンダーという竜種の一つ。火を吐き尻尾で攻撃してくるトカゲの大きいバージョン。ランクはB。しっぽ以外の動きはのろい。
「マジでレーナの魔法凄いなぁ!こんなデカイウォーターボール見たことないわ!それにこんな使い方も初めて見たわ!」
ジンベイザメくらい大きいサラマンダー全部を包むウォーターボール。水で窒息というよりは、低体温にして倒した感じだ。火山に生息しているなら、水には弱いだろうなと思っていたから。
トドメの前にカサトが注意を引いてくれていたから、私はそんなに動いてない。
早速解体に取り掛かろうとしたサラマンダーを見ないように、少し離れた場所に足を進めた。
「まだ魔物おるかもしれんからあんま遠く行くなよー」
「はーい」
いい返事をしておく。
ゴツゴツした岩肌は赤黒く、マグマに近く暑すぎる為か他の冒険者はあまり見ない。
氷の魔石は服に縫い付けるとなると数十個いるので、大変高価なものらしい。それをポンッとくれるエマに気に入られて良かったと思った。
まぁ、氷の魔石は使わずバッグの中に眠っているけれど。
あの後アンブシュアで取れる炎の魔石も貰った。こちらは逆にカリフィネでは欠かせない魔石みたい。
カリフィネにも行ってみたいなぁ。
採取出来る物はあまりなく、岩塩や炎キノコぐらいしか取れない。炎キノコは辛い香辛料になる。
見つけては取りを繰り返していたら、行き止まりになったので戻ろうと踵を返す。
すると行き止まりの壁部分がキラキラと崩れて行き、洞穴が出てきた。
「わー…すごい」
奥が深く見えない。それにかなり暑そうだ。
これは、もしかしてダンジョンかな?鑑定をすると
『レーナ・ダンジョン』
『ランクB~推奨』
と、私の名前が出てきた。
「え、なんで?」
「おーい、レーナ行き過ぎやって…」
「あ!カサト!ダンジョン見つけた!」
「なんやて!?」
急いで来てくれたカサトに偶然見つけたと説明し、ダンジョン名を告げると脇に手を入れられ高い高いされた。
「でかした!流石レーナや!俺の幸運の女神ー♡」
「きゃあ!降ろして!カサト!」
どういう事?!
降ろさずそのまま腕の上に座らせると、私は落ちない様にカサトの頭を抱きしめた。
「新しいダンジョンは見つけた者の名前がダンジョンにつくんや!んで、ダンジョンが見つかったら冒険者が来る。冒険者が来たら金回りが良くなって、ギルドがデカなって警備隊やらが出来て治安もよくなる!」
「…はあ」
「ほんで見つけた者にはその土地の永住権がタダで貰えるんや!家とか市民税は払わなあかんくなるけどな」
って事は、アンブシュアで住める様になるってこと?
「早速街戻って街長に連絡や!多分泣いて喜ばれると思うで!」
そんな大袈裟な。
と思っていたら、本当に泣かれた。
両手を握られてありがとうありがとうと、温泉街になった時より喜ばれた。
「レーナ殿には頭が上がりません!!ご存知かもしれませんが、永住権も発生致します!ここを拠点にして頂こうと思っていましたから、天に声が届いたのかもしれませんな!わはははっ」
泣いているのか笑っているのか。
ただ冒険者ランクBからの火山のダンジョンだから、潜るのにはそれなりの準備が必要になると思う。
オルテュース商会にも連絡しなければ!と言う街長と別れ、私たちは冒険者ギルドへ向かった。
サラマンダーの討伐依頼の報告をする。
部位証明の確認と報酬金の準備で待ち時間ができ、掲示版で次はどれにしようかと話していたら、ギルドの職員が走ってきて掲示版に紙を貼り付けた。
『ディディ草採取』と『ギィギィ草採取』のクエストだ。今まで貼ってなかったのに。
「ダンジョンの話がギルドにもいったみたいやな。そういえば、いっぱい持っとんちゃうん、レーナ」
冒険者が増える前にポーションを用意するって事かな。
確かにここに来るまでにかなり採取している。でも私のバッグの中に入れてるから、採れたてだ。
「ギィギィ草の方を30個渡すだけでランク上がるんちゃうか。そろそろランク上げとかなレベルと比例せんから不審に思われるかもしれんで」
確かに。
現在のレベルは、さっきサラマンダーを倒してしまったから35になってしまっている。
「変に思われるかもしれんから、一旦俺のとこに入れてから持ってこよか?」
「そうだね!それがいいかも!」
報酬金を受け取り、ギルドを出て宿に戻る。
観光地になったお陰で宿は今日も大忙しだ。
「おぉ!おかえり!」
「おっちゃん、悪いけどまた部屋で食うわ!少ししたら降りてくるから用意しとって!いつものやつ!」
「いつも悪いな!了解!」
食堂も凄い人だ。入りきらなくてテラスまで出来てしまっている。
宿を取るために受付に並ぶ人たちが階段を占拠していた。階段半分を先に行くカサトの後ろ姿を見ながら手摺を持って上がっていると、
「…玲奈…?」
聞き慣れた声が後ろから聞こえた。
振り向くとそこには、緋色がいた。
「レーナ?!本当だ…!こんなところにいたのか?!」
すぐ近くにはドラコもいる。
キッキリも、ジュードも、ビーバも、ベルも。
「レーナ!どうした!?」
何で、どうしてこんなところにいるの?
息が、出来ない!
フードを脱いだ緋色が喜々とした表情で近づいてこようとする。
嫌だ。もうあんな扱いは受けたくない。
人を人とも思わない、黒髪黒目なだけで侮蔑された。一人で途方に暮れたあの孤独には戻りたくない!
「「レーナ!」」
カサトの腕が、倒れる私の身体を支えた。
ドラコの手が、私の腕を掴む。
二人を見ないようにカサトの胸当てに顔を埋めた。
「…部屋に行こう、はやく」
「…わかった」
私を横抱きにしたカサトの首に顔を埋める。
ミアムくんから鍵を受け取り、何も言わず、何も言えず私たちは部屋へ入った。
カサトは私を横抱きにしたままベッドに座り、私の背中を優しく撫でてくれる。
息が落ち着いてきた。
「…大丈夫か?」
「…う…ん」
こんなに畏怖していたとは思っていなかった。
緋色やドラコたちが、国王の手先だと思ったら。それだけであの時の孤独がフラッシュバックする。
この世に居てはいけないという咎が、私を独りにする。
「あいつが勇者か。何や金髪に赤い目って、偽りの勇者のままの格好やったな」
「…偽りの…勇者…」
「…誰にでも優しく、それなりに強い勇者を用意しました。…その勇者そっくりやわ」
絵本に書かれていた、勇者の容貌と同じ。緋色が勇者じゃないと言いたいの?
「…でも、緋色は職業を問われて勇者(聖)と答えていたわ」
「それほんまのステータスやろか?だって、レーナは途中で変わったんやろ?」
「…うん…」
「それに…レーナは大事なモノと嫌な事を一緒にしてるんちゃうか」
大事なものと、嫌な事?
「さっき見た勇者の表情は、レーナの事をほんまに心配してた顔や。あれが作りもんやったら俺、人が信じられへんくなるわ」
緋色。どんな表情をしていた?
あれから2ヶ月。顔が痩せて見えた緋色は、8の字眉に涙目で、私を真っ直ぐ見ていた。
「…ほんで、城で勇者は別れた時、どんな顔してた?」
玲奈って叫んで、泣いていた。
周りの人に押さえられながら、見えなくなるまでずっと。手を伸ばして。
「それに、もうレーナは独りじゃない。俺がおるやろ?さっき、頼ってくれて嬉しかったわ。もっと俺を頼ってや」
そうだ。私は今独りじゃない。
カサトが居てくれる。カサトが教えてくれる。私を正してくれる。
「…カサト…ありがとう」
「おう、どういたしまして。どうする?話しにいくか?」
あんな事をしてしまってすぐは、今のメンタルではまだ無理かも。
顔を横に振ると、
「そや!今日はちょっと外まで出て味噌汁作ってや!俺久々に食べたくなってきたわ!そうと決まれば善は急げや!」
そのまま立ち上がりお姫様抱っこのまま、部屋から飛び出す。
周りの目も気にせず階段を降り、おじさんにごめんと一言謝って宿を出た。
周りの人たちが私達を指差して笑うから、カサトの首に腕を回して顔を隠した。
門番にすぐ戻るからとギルドカードを見せ、すぐ側の森の中に入る。
開けた場所に降ろしてくれ、バッグからテーブルやら椅子やらを広げてくれる。
本当に食べたいんだ。
カサトのこういう明るい所に救われるなぁ。
バッグから必要な物を出し、早速調理に取り掛かった。
猪の肉が残っていたし、豚汁にしようかな。
カサトにキノコと山菜を採取してきてもらうようにお願いすると、最近はお肉ばっかりだったから一緒に肉じゃがも作る。
お米を炊き、戻ってきたカサトから具材を貰い、豚汁を作った。
「ぅわー!豚汁やん!!俺これ好きやねん!」
泣いて喜んでいる。なんでも豚汁は村でも滅多に食べられないご馳走だから、これだけでご飯5杯とか言われたので、もっとお米を炊いておく。
出来上がりよそって椅子に座ろうとしたら、
「…玲奈…」
背後から声がした。
そこには緋色がいた。
「わ、私一人、だから…その…」
毅然としていた委員長の面影はない。
オロオロして私の出方を伺っている。
さっきの事がわだかまりになっているみたいだ。
緋色は、悪くないのに。
そう。緋色は悪くないんだ。
しんと静まった森の中に、不意に緋色のお腹の虫が鳴り響いた。
「あ…!」
「…お腹空いてるの?緋色…一緒に食べる?」
椅子を創り引いて促す。
すると緋色は泣き出して、その場に座り込んでしまった。
思わず駆け寄り、緋色を抱きしめる。
「緋色…!」
「ごめ、ごめんなさい、私、何もできなくて」
「…大丈夫だよ。緋色は、最初から私を守ってくれてたじゃない」
一緒に召喚された時、私を抱きしめて守ってくれた。
小学生の頃のあの時だって、必死に助けようとしてくれていたのに。
どうして、忘れていたんだろう。
どうして、憎んでしまったんだろう。
「玲奈…!」
「…私こそ、ごめん…緋色を信じてあげられなくて」
目を合わせ笑顔を向ける。心の底から安心させてあげたいと思った。
すると突然、光が私を包んでいく。
「レーナ!?」
「玲奈!!」
温かい、光が。私に集まってくる。
「…大丈夫。これは精霊たちだよ」
精霊たちが見える。
羽の生えた小人が私の周りを飛んでいる。
《おめでとう》
《やっと僕たちが見える様になったね》
《いつでも呼んで》
《あなたの為に。僕たちはいつでも力になる》
すうっと消えていった精霊たちは、姿は見えなくてもすぐ側に感じる事ができた。
力が漲っていく。
「玲奈…」
「とりあえず、ご飯食べよう!お腹空いたでしょ?」
手を差し出して緋色を起こしてあげた。
椅子に座らせ、目の前に広がる和食を見た途端、また緋色は泣き出した。
「日本食!食べたかったの!!お城ではお肉ばっかり出るし口には合わないし!」
緋色は緋色で苦労してきたらしい。
痩せているのは食事をあまり取ってないからか。
カサトの事を紹介すると、え!結婚したの?!早くない?!と驚かれたがカサトの人となりを見て安心したみたいだ。
関西弁な事にも驚いていた。
食後、紅茶を飲みながらまっくろドラゴンの話をすると、
「実は私もお城の書庫で、黒髪黒目が忌み嫌われている原因を探ったの。そこで古い書物に暗黒龍についての記述を見たわ」
それには、暗黒龍を退治したのは勇者で、モンデセント国の初代国王だといった内容と、まっくろドラゴンと同じような記述しか見つけられなかったらしい。後は各地の図書館に足を運んで探したけれど、自由になれる時間が限られている為、思った以上の成果はなかった。
「てっきり暗黒龍と同じ色だから、忌み嫌われているのだと思ったわ。でもその話を聞くと、戦闘狂の勇者に手がつけられなかったから、コントロール出来なくなったから、幽閉して隠蔽したのかもしれないわね」
おぉ!委員長が戻ってきてる。
緋色はこうでなくっちゃね!
黙って話を聞いていたカサトが、
「…自分、長居してていいんか?お仲間心配してないか?」
と緋色に指を差して無表情で問うた。
「いけない!飛び出して来たから探してるかも!」
何と、王家御用達の印がある宿屋では、専用部屋が用意されているらしい!
いつでも入れる様に綺麗に清掃され、部屋も広く最上階だという。
そこの窓を開けて私の事を考えていたら、味噌汁の匂いがしてきたので飛び出して来たと恥ずかし気に語ってくれた。
「少しここに滞在して、レベルを上げてから出発すると思うわ。だから…また会ってくれる?」
「いいよ。ついでに日本食も食べさせてあげる」
「ありがとう!」
良い笑顔だ。手を振って街へ戻っていく。
カサトは親指を立てて緋色を指差して。
「レーナ、あの子に鑑定使ってみぃ」
「え?」
「えぇから」
不思議に思い『鑑定』を使うと、
・ヒイロ:ワタセ・人族・16歳・Lv53
・HP1800 ・MP2400
・剣士
・ATK2600 ・DEF3700
・INT880・MGR1500
職業:勇者(聖)
スキル:言語理解、身体強化、気配遮断、気配察知、威圧、一点必殺(弓のみ)
加護:創造神の加護、戦神の加護
「…だけど?」
「…じゃあ、心眼使ってみ」
心眼スキルは、隠蔽をも貫き、本当の事が見えるスキルで、失われしスキルの一つ。
言われた通り『心眼』を使うと、数値は一緒だけど、職業欄が変わっていた。
「…職業…聖騎士…」
「…やっぱりな。じゃあ、次は自分のステータス見てみぃ。俺の考えが合ってたら、」
私のステータスは、職業:勇者、精霊女王となっていた。
「…召喚された勇者はレーナの事やって、巻き込まれたのは向こう。何かの手違いで勇者の職業があっちに刷られた。んで今、二人が和解したから元に戻った」
どうしても古の勇者の黒髪黒目が引っかかっていた。
だとしても、私が勇者だと言われても。私はあの国の為に何かする気は無い。
「まぁ、聖騎士やっても魔王討伐出来るやろ。レベルの上がり方が普通じゃないから、国宝の何かに『経験値倍加』とかついてたり…」
「あ」
『スキル:経験値倍加を獲得しました。並列して経験値共有化を獲得しました』
経験値倍加とか凄いお得だな、と思ったら獲得してしまった。
私のハッとした顔に、何かを悟ったカサトははぁーとため息をついた。一応どちらもONにしておく。
「…レーナ、そういえばドラコに言い寄られてたとか言ってなかったっけ?そういえば、倒れた時も腕掴まれてたな?」
笑顔なんだけれど、怖い!糸目で首を傾げて、お茶を啜りながらいつも通りに見えていつも通りじゃない!後ろにドス黒いナニかが見える!
「いや、言い寄られたと言うか…変な夢を見たというか…」
突然お茶を吹きこぼし咽る。
背中に周り擦ってあげる。
「…悪い…」
「どうしたの?」
私の問いにバツが悪そうに目線を逸らす。
「…私何かした?」
「…いや…レーナがしたと言うより、されたって言う方が合ってるような…」
あの夢について、何か知ってるんだろうか。
「何か知ってるなら、教えて?」
次は私が作り笑いをして、カサトを脅かす。
青い顔をしたカサトはしどろもどろに口を開いた。
「あ、あいつって貴族やねんな、んであいつの血族ってもの凄い特殊で…」
身のこなしや話し方が丁寧なのは、貴族だからなんだ。
「…固有スキルって言うのを持ってる血族で、その、それが…」
凄く言いにくそうにしている。
「…夢魔…やねん」
夢魔?悪魔だったってこと?
「固有スキル、夢魔(ナイトメア)。…他者の夢の中に入ったり、望んだままの夢を見せてくれたりするんや…」
夢の中に入る?!
「…本当なの?」
「…俺一回頼んで見せて貰ったから…間違いな、」
怒りが爆発した。
多分私、凄い顔してたと思う。
カサトの顔が引きつっていたから。
「あ!ちょお!レーナ…!!」
カサトの静止も聞かぬまま、私は走り出していた。
***********
言うべきか迷ったけど、レーナに聞かれたら叶わん。あんな小首傾げて聞かれたら。
あの二人に何があったか聞きたいけど、怖い。
俺が全部初めてやったって、信じてるけど。
何かの夢を見せられたのは間違いないし、あんなに怒ってるレーナは初めてで。
レーナが見えなくなる前に、広げたテーブルや椅子をバッグに入れる。
レーナの分のバッグも持って、走って行ったレーナを必死に追いかけた。
「ウォーターボーール!」
温泉街になったアンブシュアは、冒険者や観光に訪れる人がたちまち増えていった。
提案代金は30日に一回の支給となる為、私たちは火山まで足を運んで魔物を討伐し、チリツモでお金とレベルを稼いでいた。
今日討伐したのはサラマンダーという竜種の一つ。火を吐き尻尾で攻撃してくるトカゲの大きいバージョン。ランクはB。しっぽ以外の動きはのろい。
「マジでレーナの魔法凄いなぁ!こんなデカイウォーターボール見たことないわ!それにこんな使い方も初めて見たわ!」
ジンベイザメくらい大きいサラマンダー全部を包むウォーターボール。水で窒息というよりは、低体温にして倒した感じだ。火山に生息しているなら、水には弱いだろうなと思っていたから。
トドメの前にカサトが注意を引いてくれていたから、私はそんなに動いてない。
早速解体に取り掛かろうとしたサラマンダーを見ないように、少し離れた場所に足を進めた。
「まだ魔物おるかもしれんからあんま遠く行くなよー」
「はーい」
いい返事をしておく。
ゴツゴツした岩肌は赤黒く、マグマに近く暑すぎる為か他の冒険者はあまり見ない。
氷の魔石は服に縫い付けるとなると数十個いるので、大変高価なものらしい。それをポンッとくれるエマに気に入られて良かったと思った。
まぁ、氷の魔石は使わずバッグの中に眠っているけれど。
あの後アンブシュアで取れる炎の魔石も貰った。こちらは逆にカリフィネでは欠かせない魔石みたい。
カリフィネにも行ってみたいなぁ。
採取出来る物はあまりなく、岩塩や炎キノコぐらいしか取れない。炎キノコは辛い香辛料になる。
見つけては取りを繰り返していたら、行き止まりになったので戻ろうと踵を返す。
すると行き止まりの壁部分がキラキラと崩れて行き、洞穴が出てきた。
「わー…すごい」
奥が深く見えない。それにかなり暑そうだ。
これは、もしかしてダンジョンかな?鑑定をすると
『レーナ・ダンジョン』
『ランクB~推奨』
と、私の名前が出てきた。
「え、なんで?」
「おーい、レーナ行き過ぎやって…」
「あ!カサト!ダンジョン見つけた!」
「なんやて!?」
急いで来てくれたカサトに偶然見つけたと説明し、ダンジョン名を告げると脇に手を入れられ高い高いされた。
「でかした!流石レーナや!俺の幸運の女神ー♡」
「きゃあ!降ろして!カサト!」
どういう事?!
降ろさずそのまま腕の上に座らせると、私は落ちない様にカサトの頭を抱きしめた。
「新しいダンジョンは見つけた者の名前がダンジョンにつくんや!んで、ダンジョンが見つかったら冒険者が来る。冒険者が来たら金回りが良くなって、ギルドがデカなって警備隊やらが出来て治安もよくなる!」
「…はあ」
「ほんで見つけた者にはその土地の永住権がタダで貰えるんや!家とか市民税は払わなあかんくなるけどな」
って事は、アンブシュアで住める様になるってこと?
「早速街戻って街長に連絡や!多分泣いて喜ばれると思うで!」
そんな大袈裟な。
と思っていたら、本当に泣かれた。
両手を握られてありがとうありがとうと、温泉街になった時より喜ばれた。
「レーナ殿には頭が上がりません!!ご存知かもしれませんが、永住権も発生致します!ここを拠点にして頂こうと思っていましたから、天に声が届いたのかもしれませんな!わはははっ」
泣いているのか笑っているのか。
ただ冒険者ランクBからの火山のダンジョンだから、潜るのにはそれなりの準備が必要になると思う。
オルテュース商会にも連絡しなければ!と言う街長と別れ、私たちは冒険者ギルドへ向かった。
サラマンダーの討伐依頼の報告をする。
部位証明の確認と報酬金の準備で待ち時間ができ、掲示版で次はどれにしようかと話していたら、ギルドの職員が走ってきて掲示版に紙を貼り付けた。
『ディディ草採取』と『ギィギィ草採取』のクエストだ。今まで貼ってなかったのに。
「ダンジョンの話がギルドにもいったみたいやな。そういえば、いっぱい持っとんちゃうん、レーナ」
冒険者が増える前にポーションを用意するって事かな。
確かにここに来るまでにかなり採取している。でも私のバッグの中に入れてるから、採れたてだ。
「ギィギィ草の方を30個渡すだけでランク上がるんちゃうか。そろそろランク上げとかなレベルと比例せんから不審に思われるかもしれんで」
確かに。
現在のレベルは、さっきサラマンダーを倒してしまったから35になってしまっている。
「変に思われるかもしれんから、一旦俺のとこに入れてから持ってこよか?」
「そうだね!それがいいかも!」
報酬金を受け取り、ギルドを出て宿に戻る。
観光地になったお陰で宿は今日も大忙しだ。
「おぉ!おかえり!」
「おっちゃん、悪いけどまた部屋で食うわ!少ししたら降りてくるから用意しとって!いつものやつ!」
「いつも悪いな!了解!」
食堂も凄い人だ。入りきらなくてテラスまで出来てしまっている。
宿を取るために受付に並ぶ人たちが階段を占拠していた。階段半分を先に行くカサトの後ろ姿を見ながら手摺を持って上がっていると、
「…玲奈…?」
聞き慣れた声が後ろから聞こえた。
振り向くとそこには、緋色がいた。
「レーナ?!本当だ…!こんなところにいたのか?!」
すぐ近くにはドラコもいる。
キッキリも、ジュードも、ビーバも、ベルも。
「レーナ!どうした!?」
何で、どうしてこんなところにいるの?
息が、出来ない!
フードを脱いだ緋色が喜々とした表情で近づいてこようとする。
嫌だ。もうあんな扱いは受けたくない。
人を人とも思わない、黒髪黒目なだけで侮蔑された。一人で途方に暮れたあの孤独には戻りたくない!
「「レーナ!」」
カサトの腕が、倒れる私の身体を支えた。
ドラコの手が、私の腕を掴む。
二人を見ないようにカサトの胸当てに顔を埋めた。
「…部屋に行こう、はやく」
「…わかった」
私を横抱きにしたカサトの首に顔を埋める。
ミアムくんから鍵を受け取り、何も言わず、何も言えず私たちは部屋へ入った。
カサトは私を横抱きにしたままベッドに座り、私の背中を優しく撫でてくれる。
息が落ち着いてきた。
「…大丈夫か?」
「…う…ん」
こんなに畏怖していたとは思っていなかった。
緋色やドラコたちが、国王の手先だと思ったら。それだけであの時の孤独がフラッシュバックする。
この世に居てはいけないという咎が、私を独りにする。
「あいつが勇者か。何や金髪に赤い目って、偽りの勇者のままの格好やったな」
「…偽りの…勇者…」
「…誰にでも優しく、それなりに強い勇者を用意しました。…その勇者そっくりやわ」
絵本に書かれていた、勇者の容貌と同じ。緋色が勇者じゃないと言いたいの?
「…でも、緋色は職業を問われて勇者(聖)と答えていたわ」
「それほんまのステータスやろか?だって、レーナは途中で変わったんやろ?」
「…うん…」
「それに…レーナは大事なモノと嫌な事を一緒にしてるんちゃうか」
大事なものと、嫌な事?
「さっき見た勇者の表情は、レーナの事をほんまに心配してた顔や。あれが作りもんやったら俺、人が信じられへんくなるわ」
緋色。どんな表情をしていた?
あれから2ヶ月。顔が痩せて見えた緋色は、8の字眉に涙目で、私を真っ直ぐ見ていた。
「…ほんで、城で勇者は別れた時、どんな顔してた?」
玲奈って叫んで、泣いていた。
周りの人に押さえられながら、見えなくなるまでずっと。手を伸ばして。
「それに、もうレーナは独りじゃない。俺がおるやろ?さっき、頼ってくれて嬉しかったわ。もっと俺を頼ってや」
そうだ。私は今独りじゃない。
カサトが居てくれる。カサトが教えてくれる。私を正してくれる。
「…カサト…ありがとう」
「おう、どういたしまして。どうする?話しにいくか?」
あんな事をしてしまってすぐは、今のメンタルではまだ無理かも。
顔を横に振ると、
「そや!今日はちょっと外まで出て味噌汁作ってや!俺久々に食べたくなってきたわ!そうと決まれば善は急げや!」
そのまま立ち上がりお姫様抱っこのまま、部屋から飛び出す。
周りの目も気にせず階段を降り、おじさんにごめんと一言謝って宿を出た。
周りの人たちが私達を指差して笑うから、カサトの首に腕を回して顔を隠した。
門番にすぐ戻るからとギルドカードを見せ、すぐ側の森の中に入る。
開けた場所に降ろしてくれ、バッグからテーブルやら椅子やらを広げてくれる。
本当に食べたいんだ。
カサトのこういう明るい所に救われるなぁ。
バッグから必要な物を出し、早速調理に取り掛かった。
猪の肉が残っていたし、豚汁にしようかな。
カサトにキノコと山菜を採取してきてもらうようにお願いすると、最近はお肉ばっかりだったから一緒に肉じゃがも作る。
お米を炊き、戻ってきたカサトから具材を貰い、豚汁を作った。
「ぅわー!豚汁やん!!俺これ好きやねん!」
泣いて喜んでいる。なんでも豚汁は村でも滅多に食べられないご馳走だから、これだけでご飯5杯とか言われたので、もっとお米を炊いておく。
出来上がりよそって椅子に座ろうとしたら、
「…玲奈…」
背後から声がした。
そこには緋色がいた。
「わ、私一人、だから…その…」
毅然としていた委員長の面影はない。
オロオロして私の出方を伺っている。
さっきの事がわだかまりになっているみたいだ。
緋色は、悪くないのに。
そう。緋色は悪くないんだ。
しんと静まった森の中に、不意に緋色のお腹の虫が鳴り響いた。
「あ…!」
「…お腹空いてるの?緋色…一緒に食べる?」
椅子を創り引いて促す。
すると緋色は泣き出して、その場に座り込んでしまった。
思わず駆け寄り、緋色を抱きしめる。
「緋色…!」
「ごめ、ごめんなさい、私、何もできなくて」
「…大丈夫だよ。緋色は、最初から私を守ってくれてたじゃない」
一緒に召喚された時、私を抱きしめて守ってくれた。
小学生の頃のあの時だって、必死に助けようとしてくれていたのに。
どうして、忘れていたんだろう。
どうして、憎んでしまったんだろう。
「玲奈…!」
「…私こそ、ごめん…緋色を信じてあげられなくて」
目を合わせ笑顔を向ける。心の底から安心させてあげたいと思った。
すると突然、光が私を包んでいく。
「レーナ!?」
「玲奈!!」
温かい、光が。私に集まってくる。
「…大丈夫。これは精霊たちだよ」
精霊たちが見える。
羽の生えた小人が私の周りを飛んでいる。
《おめでとう》
《やっと僕たちが見える様になったね》
《いつでも呼んで》
《あなたの為に。僕たちはいつでも力になる》
すうっと消えていった精霊たちは、姿は見えなくてもすぐ側に感じる事ができた。
力が漲っていく。
「玲奈…」
「とりあえず、ご飯食べよう!お腹空いたでしょ?」
手を差し出して緋色を起こしてあげた。
椅子に座らせ、目の前に広がる和食を見た途端、また緋色は泣き出した。
「日本食!食べたかったの!!お城ではお肉ばっかり出るし口には合わないし!」
緋色は緋色で苦労してきたらしい。
痩せているのは食事をあまり取ってないからか。
カサトの事を紹介すると、え!結婚したの?!早くない?!と驚かれたがカサトの人となりを見て安心したみたいだ。
関西弁な事にも驚いていた。
食後、紅茶を飲みながらまっくろドラゴンの話をすると、
「実は私もお城の書庫で、黒髪黒目が忌み嫌われている原因を探ったの。そこで古い書物に暗黒龍についての記述を見たわ」
それには、暗黒龍を退治したのは勇者で、モンデセント国の初代国王だといった内容と、まっくろドラゴンと同じような記述しか見つけられなかったらしい。後は各地の図書館に足を運んで探したけれど、自由になれる時間が限られている為、思った以上の成果はなかった。
「てっきり暗黒龍と同じ色だから、忌み嫌われているのだと思ったわ。でもその話を聞くと、戦闘狂の勇者に手がつけられなかったから、コントロール出来なくなったから、幽閉して隠蔽したのかもしれないわね」
おぉ!委員長が戻ってきてる。
緋色はこうでなくっちゃね!
黙って話を聞いていたカサトが、
「…自分、長居してていいんか?お仲間心配してないか?」
と緋色に指を差して無表情で問うた。
「いけない!飛び出して来たから探してるかも!」
何と、王家御用達の印がある宿屋では、専用部屋が用意されているらしい!
いつでも入れる様に綺麗に清掃され、部屋も広く最上階だという。
そこの窓を開けて私の事を考えていたら、味噌汁の匂いがしてきたので飛び出して来たと恥ずかし気に語ってくれた。
「少しここに滞在して、レベルを上げてから出発すると思うわ。だから…また会ってくれる?」
「いいよ。ついでに日本食も食べさせてあげる」
「ありがとう!」
良い笑顔だ。手を振って街へ戻っていく。
カサトは親指を立てて緋色を指差して。
「レーナ、あの子に鑑定使ってみぃ」
「え?」
「えぇから」
不思議に思い『鑑定』を使うと、
・ヒイロ:ワタセ・人族・16歳・Lv53
・HP1800 ・MP2400
・剣士
・ATK2600 ・DEF3700
・INT880・MGR1500
職業:勇者(聖)
スキル:言語理解、身体強化、気配遮断、気配察知、威圧、一点必殺(弓のみ)
加護:創造神の加護、戦神の加護
「…だけど?」
「…じゃあ、心眼使ってみ」
心眼スキルは、隠蔽をも貫き、本当の事が見えるスキルで、失われしスキルの一つ。
言われた通り『心眼』を使うと、数値は一緒だけど、職業欄が変わっていた。
「…職業…聖騎士…」
「…やっぱりな。じゃあ、次は自分のステータス見てみぃ。俺の考えが合ってたら、」
私のステータスは、職業:勇者、精霊女王となっていた。
「…召喚された勇者はレーナの事やって、巻き込まれたのは向こう。何かの手違いで勇者の職業があっちに刷られた。んで今、二人が和解したから元に戻った」
どうしても古の勇者の黒髪黒目が引っかかっていた。
だとしても、私が勇者だと言われても。私はあの国の為に何かする気は無い。
「まぁ、聖騎士やっても魔王討伐出来るやろ。レベルの上がり方が普通じゃないから、国宝の何かに『経験値倍加』とかついてたり…」
「あ」
『スキル:経験値倍加を獲得しました。並列して経験値共有化を獲得しました』
経験値倍加とか凄いお得だな、と思ったら獲得してしまった。
私のハッとした顔に、何かを悟ったカサトははぁーとため息をついた。一応どちらもONにしておく。
「…レーナ、そういえばドラコに言い寄られてたとか言ってなかったっけ?そういえば、倒れた時も腕掴まれてたな?」
笑顔なんだけれど、怖い!糸目で首を傾げて、お茶を啜りながらいつも通りに見えていつも通りじゃない!後ろにドス黒いナニかが見える!
「いや、言い寄られたと言うか…変な夢を見たというか…」
突然お茶を吹きこぼし咽る。
背中に周り擦ってあげる。
「…悪い…」
「どうしたの?」
私の問いにバツが悪そうに目線を逸らす。
「…私何かした?」
「…いや…レーナがしたと言うより、されたって言う方が合ってるような…」
あの夢について、何か知ってるんだろうか。
「何か知ってるなら、教えて?」
次は私が作り笑いをして、カサトを脅かす。
青い顔をしたカサトはしどろもどろに口を開いた。
「あ、あいつって貴族やねんな、んであいつの血族ってもの凄い特殊で…」
身のこなしや話し方が丁寧なのは、貴族だからなんだ。
「…固有スキルって言うのを持ってる血族で、その、それが…」
凄く言いにくそうにしている。
「…夢魔…やねん」
夢魔?悪魔だったってこと?
「固有スキル、夢魔(ナイトメア)。…他者の夢の中に入ったり、望んだままの夢を見せてくれたりするんや…」
夢の中に入る?!
「…本当なの?」
「…俺一回頼んで見せて貰ったから…間違いな、」
怒りが爆発した。
多分私、凄い顔してたと思う。
カサトの顔が引きつっていたから。
「あ!ちょお!レーナ…!!」
カサトの静止も聞かぬまま、私は走り出していた。
***********
言うべきか迷ったけど、レーナに聞かれたら叶わん。あんな小首傾げて聞かれたら。
あの二人に何があったか聞きたいけど、怖い。
俺が全部初めてやったって、信じてるけど。
何かの夢を見せられたのは間違いないし、あんなに怒ってるレーナは初めてで。
レーナが見えなくなる前に、広げたテーブルや椅子をバッグに入れる。
レーナの分のバッグも持って、走って行ったレーナを必死に追いかけた。
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