大量チートスキルをイマイチ使いこなせない勇者〜それは召喚に巻き込まれた私でした〜

MIILU

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28休憩の回

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目を覚ますと、ふかふかの布団の上だった。



「ふわぁー」

「レーナ!」

「レーナ様!」



森の中でテントは建てず、布団だけをひいている。

2人はテーブルを出してご飯を食べていた。

半身起き上がると飛び上がって近くに来た。



「おはよー」

「おはようさん」

「おはようございます」



果たしておはようが合っているのか。

昼から寝たから夜の10時くらいかな?

2人共跪いてニコニコしてるから、頭を撫でてあげる。

その間にマッピングを開いて、どこまで来たか見た。



「結構進んだね?偉い偉い」

「偉い思うんやったらレーナからキスして」

「!…私もいいでしょうか?」



ずいっと2人の顔が近づいてきて瞳を閉じる。

本当に変なとこ対抗心燃やすなぁ。



「…ありがと!ね!」



頬にキスすると、2人は頬を擦って足りないという顔をする。



「あー私もお腹空いたなぁー!」



立ち上がってテーブルの方へ歩く。

マジックバッグからおにぎりを取り出して椅子に座った。



「…あと少しで風鳴き谷ですね?」



ハルトは座っていた椅子に座る。

空いてる場所にカサトがマジックバックから椅子を出して座った。



「そやな。朝になるまで動かん方がいいやろな」

「…そうだね。2人共走りっぱなしだし、休まないとね」



森の中は真っ暗だ。

風鳴き谷がどういう場所か私たちは知らないから、明るくなってからの方が動きやすいだろう。

2人は私を見てはーっとため息をついた。

私の顔に何かついてる?



「…やっぱ2人っきりの方が良かったなぁ…」

「…それには賛同致します。目の前にいるのに触れない…」



何事かと思ったら。

3人で、とか絶対にないから。キスはまだ許せるけど、それ以上してきたらスキルで寝かせよう。そうしよう。



「2人共徹夜でしょ?食べたら寝ようね。私ももう一度魔法解除使って寝るから」

「へいへい」

「…はい」



2人きりならまだしも、カサトの前でとかハルトの前でとか。絶対にない!から!

ニッコリ笑顔を向けると、2人はガクッと項垂れた。

テントを取り出し3人分に拡張する。ハルトは長身だから、縦に横に広げて、中に敷く布団はひとつにしてキングサイズより大きくした。どうせシングルにしてもくっつけてしまうから。掛け布団は一人ずつだけど。

テントの中に入ってきたハルトは嬉々として大の字で寝転んだ。



「…何ですか、これ…!すっごいふかふか!藁じゃないんですよね?」

「川の字で寝るの子供の時以来やわー」



カサトも大の字で寝転ぶ。

真ん中で防壁をかけて、いざ寝ようと思ったら。私の寝る所がない。



「ここ、ここ」

「どうぞ」



2人の腕が交差する場所をポンポンと叩いて私を呼ぶ。

2人の間に入れと言われて、嫌な予感しかしない。

渋っているとカサトに手を引かれて寝転ばされ、無理やり2人が抱きしめてきた。



「苦し…ちょ、どこ触って…!」



ハルトは私の頭を頬擦りし、カサトは私の肩に顔を埋めた。

ハルトの腕が胸の下に置かれ、カサトの腕が腰に回った。



「お休みのちゅう」

「…っ!」



カサトの唇が、ハムハムしてくる。堪らなくなったハルトが顎を掴んで無理やり引き剥がした。

間髪入れず唇を塞がれる。



「…ふぅっ!」



それをよく思わなかったカサトが首筋にキスしてきて、耳を舐められる。



「はっ、やめて…っ!」



それを見たハルトも耳を舐めてきてぴちゃぴちゃとどっちもから聞こえてきて、どっちも胸を触ってきたから!



「『睡眠』!」

「やっ…てもた…」

「…レーナ…さま…」



調子に乗ったバツだ。重たい身体を退けて、怒りのまま『古の魔法解除』をした。







目を覚ますと空が白んでくる頃だった。

2人はまだ寝ている。ハルトはピシッと行儀良く、カサトは寝相が悪い。

カサトを踏まない様にテントから出て一伸びする。

今日で緋色たちに会えるかもしれないから、料理を多めに作っておこう。

寒い地方だから、おでんがいいかも。すじ肉なしで作ればハルトも食べれるだろうし。

大きめの鍋に具材を入れて煮込む。

出来上がるまで少し掛かるから、どうしようかと考えて。

マルセルの所に行くことにした。

また一人になってしまったから、ちゃんとご飯を食べて貰う為に見に行こう。

転移魔法でアンブシュアの家に転移する。

家の中は暗く、玄関に靴がないところを見るとマルセルはここにはいない。マッピングでも確認して、オルテュース商会の2号店、執務室へと転移すると、ソファで寝ているマルセルを見つけた。

書類が散らばり、テーブルの上にレーナ様へと書かれた手紙を見つける。



親愛なる女神様。

僕が寝ている間にも来られるかもしれないので手紙を書きます。

テーブルの横に置いてある箱の中には、HPポーションとMPポーションが入っています。

今はこれだけですがどうぞお役立てください。

足りなければまた取りに来てください。

僕はこういう事しかできませんから。

あなたの一人の…より。



最後の文字が消されていて読めなかった。

夫と書いて消したのかな?

謙虚で律儀で優しいマルセルに、保温付き小型鍋と保温付き箱におにぎりを入れ、置いておく。

ちゃんとご飯食べてね。

私はこの世界の文字が書けないから、察してくれるといいな。

マルセルの頬に口付けをして、ヒールをかける。

ポーションをバッグに入れて、代わりにディディ草とギィギィ草を箱に入れ、カサトとハルトの元へ戻った。



「…どこ行ってたん?」



カサトが起きていて、座ってお茶を飲んでいた。

ハルトはまだ寝ているみたい。



「マルセルのとこ。ちゃんとご飯食べてるか心配で。流石に寝てたけど…。2人共ぐっすりだったね?」

「誰がぐっすりにしたんかなー?」

「誰がそうさせたのかなー?」



くすくす笑い合いながら、座っているカサト足の上に跨って座る。



「自分から来るなんて珍しいやん?」

「…そだね。私…みんなを平等に愛したいの…」

「…おう、わかってるよ」

「…んっ」



久々に本気のキスを受け入れる。

カサトの頭を抱きしめると、服の上から胸を触ってきた。

優しくゆっくりと。



「…はぁっ、カサト…っ」

「…入れたい…レーナの中に入りたい…っ!」



早急な手付きになってきて、私も濡れてきてる。

久々のカサトの舌に安心する。



「…いいよ」



ギュッと抱きしめて、転移魔法でアンブシュアの家の中。私のベッドへと転移する。



「はは…っ!レーナ…愛しとる…っ!」

「ん…っあっ、カサト…っ」



服を捲くって胸を直に触る。頂きを舌で舐められ、腰がくねる。



「はぁっ、レーナも我慢できひんのか?」

「ふっ、うんっ、はぁ、カサト…っ」



ズボンと下着を脱がされ、舌で愛撫する。突起を舐められたり、割れ目に舌を入れたり。愛液を啜ったりと忙しない。

感じる事しか出来ないけど、愛してくれるカサトを全て受け入れたい。



「…はっ、はぁ…っ」



指を入れてぐちゅぐちゅと出し入れする。

そこを見つめるカサトは、何を思っているのかな。

ここに自分以外の誰かが入った事を考えているのだろうか。



「…もうえぇか…?」

「うん…っきて…っ」



奥まで突き入れられ、目の前が真っ白になるくらいイッてしまった。

中がカサトを締め付ける。苦しい顔をしたカサトが覆いかぶさってきて。



「…ごめん」



どうして謝るんだろう?何故かは、すぐにわかった。

ぐっぐっと奥を穿ち、私を強く抱きしめながらカサトは私の中に出した。

お腹の中が、熱い。中に出される感覚に身体が震えた。



「く…っは…っはぁ…っ」

「な…んで…?」



私が他の人としたから?



「…一番は俺や。このままやとエーバーハルトに先越される…っ。それだけは俺は嫌や!」



私の中に出したまま、出し入れを始める。

お尻の方に生暖かい何かが伝い落ちてきて、かき混ぜる様に、奥にいくように動きは小さい。

そんな事しなくても、私はカサトを一番に愛しているのに。



「あっあっ、あぁんっ」

「レーナ…レーナ…!ごめんなぁ…っ!」



謝るくらいなら中に出さないでよ。



「…ばか…」

「レーナ…愛しとる…」



舌を絡めるキスのお陰で、イッた時の声がくぐもる。

お腹の中に温かい物がまた広がっていく。

私はカサトを責められない。

先に裏切ったのは私だから。

ぎゅうっと力の限り抱きしめられて、濡れていく肩につられて私も涙を流した。



「…ごめん…」

「次謝ったら許さない」

「…ご…」

「許さない。…赤ちゃん出来たらカサトが面倒見るのよ?いいわね?」

「…!はい!」

「…私もカサトとの子供が、一番目に欲しかったんだよ?」

「レーナ!ありがとう!」

「…まだ出来たかわからない」



くすくすと、私は繋がったまま、カサトを押し上下逆になると自分から口付た。

私が上になる事は未だかつてない。

舌を絡めるとカサトが応えてくれる。背中に手が回った。



「…んっ、カサト…愛してる…」

「はぁ…っ俺も…レーナ…っもう一回…っ!」

「…だめ。もう戻るよ」



腰を掴んで動こうとしてきたから、身体を離して杭を抜く。



「ん…っ」

「…っすご…っ」



ボタボタと足の間から溢れてくる。カサトはそれを見てゴクリと喉を鳴らした。



「…掻き出して…いい?」

「…俺がする…っ」

「あぁ…んっ」



膝立ちになり、カサトの肩に両手を置く。カサトの長い指が中を掻き出していく。

精液から私の愛液に変わってきた所で、すかさずクリーンをかけた。



「ありがと!はい!終わり!」

「えぇー…」



起き上がり服を着始めると、カサトも渋々といった感じで服を着た。

後ろから抱きしめられて、キスしてきたのでそのまま転移魔法でテントの前へ戻った。



「…どこに行ってたのですか?」



椅子に座って頬杖をつくハルトに、ジト目で見られた。



「おう!エーバーハルト!起きたの遅かったなぁ!」

「お、おはようー…」



誰が見ても元気になりすぎてるカサトに深いため息をついて、



「…次に交わるのは私とですよ?カサト、あなたはレーナ様と交わり過ぎです」



凄く低い声で牽制した。

今からこれだったら、みんな集まったらどうなるんだろう?

怖い怖い。

下腹部を一度撫でて、朝食の準備に取り掛かった。





************





いつもより清々しく起きられた朝。

それもそのはず。

テーブルには僕が書いた手紙の代わりに鍋と箱が置いてあった。

ポーションが入った箱の中にはディディ草とギィギィ草が入っていて、寝ていた間に女神様が来たのだと悟った。

鍋の中にはお肉と野菜がたっぷり入ったお味噌汁。

箱の中には白いおにぎりがふたつ。

ちゃんと食べてちゃんと寝て、ちゃんと休憩しろという意味ですね!レーナ様!

温かいままの鍋と箱を鑑定すると、何と保温機能がついていた!

凄い!これが出回ったらいつでも温かいご飯が食べられる!!

流石僕の女神様。

きっと無事に、僕の元へ帰ってきてくださいね。

僕は僕の出来る事をここでしておきます!

朝日に、女神様の無事を祈って朝食を頂いた。
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