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2代目剣バカと辺境伯領
7話
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ニィに着いてすぐ俺達は宿をとった。
マクベスさんお墨付きの宿は『花鳥の宿木』という中ランク帯の宿で
食事提供もするので衛生面に気を使ってる綺麗な宿だった。
素泊まりが基本の宿は余り綺麗じゃないし客を取る為、安さを売りにしているので泊まるにはよろしくないらしい。
ただ寝るだけだからと掃除にも気を使ってないらしい。
勉強になった、それと良い宿とヤバい宿の見極め方を習う。
それにしてもダルゾン王国はいったいどうしたのだろうか?
武器屋が全て魔道武器になっていて普通の武器が無い。
全ての武器を魔道具化する為の技師が必要になる武器を作るとなると
武器の整備と魔道具部分の整備のお金を天秤にかけたら
駆け出しの冒険者達は生きていけないのではないか? と思ってしまった。
そしてニィの街でもマクベスさんは有名らしくお店や街の人から声をかけられていた。
その時、数人の人が目を細めていたからじいちゃん関連の人かもしれないなぁ。
村に居る使者? って言う人や情報屋って人達と同じ感じがした。
その場に居るのに会話をしても顔では一喜一憂の様な感情豊かな表情をしているのに
気配では1つも感情は動いてない人達なんだよね。
俺はマクベスさんに断りを入れて街を歩いているとふと気になって、宿がある通りを2、3本裏に入ると華美な生活とは全く違った街並みが見えてきた。
この街はお客さんが通る主要道以外は急に質が悪くなったね。
それにしても……この裏通りに居る人達強いね。サンに居た冒険者達よりもね。
「兄ちゃん強ぇな? 腕試しかい? それとも迷子か?」
俺が立ち止まり気配を感じて強さを測ってとある一点を見つめていると諦めた様に2人の男性が話しかけながら路地裏から出て来た。
「んー……村から出て来たばっかりで街の表と裏を見ようと思ったんだ。
ここら辺の人はサンに居た冒険者達より強そうで驚いてた感じだよ」
俺がそう言うと2人はキョトンとした上でケラケラ笑っていた。
「そりゃそうだわな! サンは剣の達人の村に護られまともな魔物も出ない所でな?
くすぶり、腐りきってる連中よか俺達の方が強ぇわな?
俺達が警戒してるのは兄ちゃんが強ぇのは立ち姿や動きの一挙一動でわかるんだがな?
気配が無さすぎて上手く測れねぇんだわ。
それ止めてくれるか?」
俺は首を横に振る。
「違うんだよ。これ抑えてるんだ。気配を隠すことを抑えないと大き過ぎて
下手したら貴方達のことを心配してるかなり強そうな気配の人がすっ飛んで来る位にはね?」
これは本当だったりする。じいちゃんとの修行を続けて行った結果。
ある時、魔物が一切寄り付かなくなって困り果ててたら気配を感じ隠すことが修行になった。
じいちゃんが気配を隠す理由の理解する為にとお手本に、気配を隠すのを止めた途端
威圧をする訳でもなくてただそこに居るだけなのに当時の俺は腰が抜けるほどの強大な力を晒したのだった。
あれでも家の周りにしか行かないようにコントロールしてたって言うんだからかなわないよね。
「それにその気配がちょこちょこ少しずつ近寄って来てるんだけど大丈夫?」
2人は顔を見合わせると1人が慌てて走っていってしまった。
遠くで『お嬢! 1人で出歩くなって言ってるでしょうが!』と叱る声が聞こえた。
「おぉ、じいちゃんの一般常識集に載ってたぞ! 街の裏路地やスラムと言った場所でお嬢とか兄貴って呼ばれてる人はあれでしょ?
街の中のもう1つ街みたいな所があってそこのトップの人の関係者ってことでしょ!?」
残ってた男性は俺のことを口をあんぐり開けて驚き
「少しは当たってるけど全く違うわっ! お前の爺さん少しズレてるぞ!」
何か違ったらしい。まぁ大まか合ってればそのうち分かるでしょ。
そう会話をしていると先程の男性が10~12歳位の少女と戻って来たと思ったら
少女は俺を見ると急に棒で襲ってきた……いやこれは杖術って奴だな?
突き、払い、薙ぎと連続して行われる技を観察しながら思うのはこの少女のことだ。
多分、彼女も昔の俺と同じで努力して強くなった結果気配だけ大きくなっちゃった感じだ。
でもこの街の中に入れば基本的に狩りに出る必要がないから気配の抑え方を学ばせて無いんだね?
「ふむふむ、突く時はもう少し力を抜いて息を止めて放つより相手にぶつかる瞬間に止めた方が有効的だよ?
棒がもう少し柔軟だとしなりで相手の視覚を惑わせたり誘導出来るから親御さんに頼んでみたら?」
俺はニコニコで指導を始める。
ここ最近はマクベスさん以外にここまで技を昇華している武器術使いを見てなかった。
「それに今は筋力の無さで突きの攻撃力が足りない! 相手を倒せないと焦る必要は無いよ。
武器術の力の一端を特別に見せてあげよう」
そう言うと少女の後ろに居た男性2人は警戒を示したが手で制した。
俺はその場で気で脚を強化してジャンプする。
更にジャンプ中、3m位の所で気の強化の凄さを見せるべく何もない所を蹴り上げ空中を移動する。
じいちゃんが大量に集めた古書の中にある天歩や空歩と呼ばれる瞬動術の1つだ。
着地すると3人ともポカンとしていた。
俺は大事なことを伝え忘れていたと思い収納指輪から旗を出す。
「あ、数日後には一応この街を出てチャレ帝国に向かうけど名前言ってなかったけど。
2代目剣バカ、スレッドです!」
「ほぇ~! 私はカミラだ!兄ちゃん強ぇぇ」
「お嬢! 後で親父さんに説教されますよ!あ、僕はタイで隣は弟のイシだ」
そう名乗ってくれたがこの2人気配を感じることは得意でも感情の振れ幅の気配の感知は苦手っぽいな……
それと小さな気配は一切感じてない。
「カミラはタイとイシの2人と行動してるのか?」
カミラの目線に合わせて屈んで質問すると頷くので
「あの2人から隠れて行動できるように鍛えた方がいいぞ?
かくれんぼって言って鬼を1人決めて隠れて鬼が隠れている人を探すって言う遊びだ」
慌ててタイが俺に近寄る。
俺は立ち上がってタイの方を見て真剣に忠告する。
「カミラの感情によって気配が大きくなった時に地下に居る小動物が慌てて逃げて行った。
権力者や実力者達に変に勘繰られて勘違いされて攻撃されてからでは遅いよ?
そう親父さんに伝えると良いよ? それとカミラは女の子だからしなやかな動きが特徴の武術の師匠に師事する方が良いね」
慌てた様子のタイはイシに視線を送るとそのまま奥に消えて行った。
今の話を鮮度そのままに伝えるのだろう。
「カミラ。本当に困ったら料理人が沢山集まる村に行って2代目剣バカスレッドの名前を出せば助けてくれる人が居るから頼ると良いよ」
俺はまだまだ未熟で人に物を教える様な立場では無いからね。
気の修練を行う……というより発現させるならじいちゃんがやはり一流だと言わざるを得ないし。
「うん!わかった!」
そう笑顔を見せたので俺はカミラを撫でてタイに
「じゃあこれ以上中に入ると混乱させるみたいだから帰るね。
カミラも気配を感じれるなら自分の気配も感じるのが最初の宿題だよ? じゃあね!」
俺は天歩を使いジャンプすると更に奥の路地でこちらを見つつ気配を隠し僅かな殺気を放っていた奴目掛けて空中で本気の空歩を行う。
「ねぇお兄さん。俺、多少仲良く話せる様になった子には優しいんだ。 何故殺気を放ってるの?」
そう話、肩を掴み気配を軽く解放しその場に留める。
今、このお兄さんは振り返りたいけど振り返ったら死ぬと分かっててパニックになりそのせいで呼吸が出来ずに苦しんでる。
数分もすると気配の圧に負けて気絶した。
俺はこいつが持っていた武器を取り上げる。
「うわぁ……即効性の毒は無いけれど遅効性の痺れ毒ばかりだね。没収。それに暗器ばかりだなぁ。
えぇ……この人アサシンみたいな武器や格好して武器術取ってないのバカじゃん!」
そして依頼書の紙を見つけると呆れたのがこいつ人攫いの依頼を受けていた。
なので俺は収納指輪から縄を取り出してこいつを縛り頭の額に依頼書を貼って失敗と書いてあげた。
こういった組織が横行してるのは大体街の権力者の中にも協力者が居るから捕まえても意味なし!
捕まえたいなら権力者の味方を探すか自分がなるかを選べってじいちゃんの教えにも書いてあった。
それに裏には裏のルールがある。なので表で活動する奴が裏と関わったら
裏のルールに裁かれる様に誘導するのも1つの手だって狩の罠にもよくあるし。
檻の罠の中に狙いの獲物と同じ種類の奴を捕まえて入れて餌を定期的に渡してやるとそのうち不思議と仲間意識の強いタイプだと
他の仲間も美味しそうに食べてるエサを羨ましいと罠にかかってくれるというのと同じだ。
だからこいつをエサに他の組織を見つけるのは俺でなくて裏の人達だし関わる必要はないね。
俺はそのまま街の商店街を歩き野菜を中心に買い溜めした。
宿に戻るとマクベスさんがソワソワしていたので先程のカミラの気配かな? と思い話してみるとやはりそうだった。
じいちゃんの料理人のお弟子さん達の最初の修行がネズミや虫の気配を感じ
厨房から追い出すことから始まるから特に小動物系の大移動は気になっちゃうんだろうね。
じいちゃんの古書ではそれ気配感知の極意って書いてあったけど気にしたら負けだと思った。
さぁーて早く冒険者になりたいなぁ。
村人Aから新人冒険者Aになりたいんだよなぁ。
そんなことを感じながらもマクベスさん達に作ってもらった食事を食べて寝るのであった。
マクベスさんお墨付きの宿は『花鳥の宿木』という中ランク帯の宿で
食事提供もするので衛生面に気を使ってる綺麗な宿だった。
素泊まりが基本の宿は余り綺麗じゃないし客を取る為、安さを売りにしているので泊まるにはよろしくないらしい。
ただ寝るだけだからと掃除にも気を使ってないらしい。
勉強になった、それと良い宿とヤバい宿の見極め方を習う。
それにしてもダルゾン王国はいったいどうしたのだろうか?
武器屋が全て魔道武器になっていて普通の武器が無い。
全ての武器を魔道具化する為の技師が必要になる武器を作るとなると
武器の整備と魔道具部分の整備のお金を天秤にかけたら
駆け出しの冒険者達は生きていけないのではないか? と思ってしまった。
そしてニィの街でもマクベスさんは有名らしくお店や街の人から声をかけられていた。
その時、数人の人が目を細めていたからじいちゃん関連の人かもしれないなぁ。
村に居る使者? って言う人や情報屋って人達と同じ感じがした。
その場に居るのに会話をしても顔では一喜一憂の様な感情豊かな表情をしているのに
気配では1つも感情は動いてない人達なんだよね。
俺はマクベスさんに断りを入れて街を歩いているとふと気になって、宿がある通りを2、3本裏に入ると華美な生活とは全く違った街並みが見えてきた。
この街はお客さんが通る主要道以外は急に質が悪くなったね。
それにしても……この裏通りに居る人達強いね。サンに居た冒険者達よりもね。
「兄ちゃん強ぇな? 腕試しかい? それとも迷子か?」
俺が立ち止まり気配を感じて強さを測ってとある一点を見つめていると諦めた様に2人の男性が話しかけながら路地裏から出て来た。
「んー……村から出て来たばっかりで街の表と裏を見ようと思ったんだ。
ここら辺の人はサンに居た冒険者達より強そうで驚いてた感じだよ」
俺がそう言うと2人はキョトンとした上でケラケラ笑っていた。
「そりゃそうだわな! サンは剣の達人の村に護られまともな魔物も出ない所でな?
くすぶり、腐りきってる連中よか俺達の方が強ぇわな?
俺達が警戒してるのは兄ちゃんが強ぇのは立ち姿や動きの一挙一動でわかるんだがな?
気配が無さすぎて上手く測れねぇんだわ。
それ止めてくれるか?」
俺は首を横に振る。
「違うんだよ。これ抑えてるんだ。気配を隠すことを抑えないと大き過ぎて
下手したら貴方達のことを心配してるかなり強そうな気配の人がすっ飛んで来る位にはね?」
これは本当だったりする。じいちゃんとの修行を続けて行った結果。
ある時、魔物が一切寄り付かなくなって困り果ててたら気配を感じ隠すことが修行になった。
じいちゃんが気配を隠す理由の理解する為にとお手本に、気配を隠すのを止めた途端
威圧をする訳でもなくてただそこに居るだけなのに当時の俺は腰が抜けるほどの強大な力を晒したのだった。
あれでも家の周りにしか行かないようにコントロールしてたって言うんだからかなわないよね。
「それにその気配がちょこちょこ少しずつ近寄って来てるんだけど大丈夫?」
2人は顔を見合わせると1人が慌てて走っていってしまった。
遠くで『お嬢! 1人で出歩くなって言ってるでしょうが!』と叱る声が聞こえた。
「おぉ、じいちゃんの一般常識集に載ってたぞ! 街の裏路地やスラムと言った場所でお嬢とか兄貴って呼ばれてる人はあれでしょ?
街の中のもう1つ街みたいな所があってそこのトップの人の関係者ってことでしょ!?」
残ってた男性は俺のことを口をあんぐり開けて驚き
「少しは当たってるけど全く違うわっ! お前の爺さん少しズレてるぞ!」
何か違ったらしい。まぁ大まか合ってればそのうち分かるでしょ。
そう会話をしていると先程の男性が10~12歳位の少女と戻って来たと思ったら
少女は俺を見ると急に棒で襲ってきた……いやこれは杖術って奴だな?
突き、払い、薙ぎと連続して行われる技を観察しながら思うのはこの少女のことだ。
多分、彼女も昔の俺と同じで努力して強くなった結果気配だけ大きくなっちゃった感じだ。
でもこの街の中に入れば基本的に狩りに出る必要がないから気配の抑え方を学ばせて無いんだね?
「ふむふむ、突く時はもう少し力を抜いて息を止めて放つより相手にぶつかる瞬間に止めた方が有効的だよ?
棒がもう少し柔軟だとしなりで相手の視覚を惑わせたり誘導出来るから親御さんに頼んでみたら?」
俺はニコニコで指導を始める。
ここ最近はマクベスさん以外にここまで技を昇華している武器術使いを見てなかった。
「それに今は筋力の無さで突きの攻撃力が足りない! 相手を倒せないと焦る必要は無いよ。
武器術の力の一端を特別に見せてあげよう」
そう言うと少女の後ろに居た男性2人は警戒を示したが手で制した。
俺はその場で気で脚を強化してジャンプする。
更にジャンプ中、3m位の所で気の強化の凄さを見せるべく何もない所を蹴り上げ空中を移動する。
じいちゃんが大量に集めた古書の中にある天歩や空歩と呼ばれる瞬動術の1つだ。
着地すると3人ともポカンとしていた。
俺は大事なことを伝え忘れていたと思い収納指輪から旗を出す。
「あ、数日後には一応この街を出てチャレ帝国に向かうけど名前言ってなかったけど。
2代目剣バカ、スレッドです!」
「ほぇ~! 私はカミラだ!兄ちゃん強ぇぇ」
「お嬢! 後で親父さんに説教されますよ!あ、僕はタイで隣は弟のイシだ」
そう名乗ってくれたがこの2人気配を感じることは得意でも感情の振れ幅の気配の感知は苦手っぽいな……
それと小さな気配は一切感じてない。
「カミラはタイとイシの2人と行動してるのか?」
カミラの目線に合わせて屈んで質問すると頷くので
「あの2人から隠れて行動できるように鍛えた方がいいぞ?
かくれんぼって言って鬼を1人決めて隠れて鬼が隠れている人を探すって言う遊びだ」
慌ててタイが俺に近寄る。
俺は立ち上がってタイの方を見て真剣に忠告する。
「カミラの感情によって気配が大きくなった時に地下に居る小動物が慌てて逃げて行った。
権力者や実力者達に変に勘繰られて勘違いされて攻撃されてからでは遅いよ?
そう親父さんに伝えると良いよ? それとカミラは女の子だからしなやかな動きが特徴の武術の師匠に師事する方が良いね」
慌てた様子のタイはイシに視線を送るとそのまま奥に消えて行った。
今の話を鮮度そのままに伝えるのだろう。
「カミラ。本当に困ったら料理人が沢山集まる村に行って2代目剣バカスレッドの名前を出せば助けてくれる人が居るから頼ると良いよ」
俺はまだまだ未熟で人に物を教える様な立場では無いからね。
気の修練を行う……というより発現させるならじいちゃんがやはり一流だと言わざるを得ないし。
「うん!わかった!」
そう笑顔を見せたので俺はカミラを撫でてタイに
「じゃあこれ以上中に入ると混乱させるみたいだから帰るね。
カミラも気配を感じれるなら自分の気配も感じるのが最初の宿題だよ? じゃあね!」
俺は天歩を使いジャンプすると更に奥の路地でこちらを見つつ気配を隠し僅かな殺気を放っていた奴目掛けて空中で本気の空歩を行う。
「ねぇお兄さん。俺、多少仲良く話せる様になった子には優しいんだ。 何故殺気を放ってるの?」
そう話、肩を掴み気配を軽く解放しその場に留める。
今、このお兄さんは振り返りたいけど振り返ったら死ぬと分かっててパニックになりそのせいで呼吸が出来ずに苦しんでる。
数分もすると気配の圧に負けて気絶した。
俺はこいつが持っていた武器を取り上げる。
「うわぁ……即効性の毒は無いけれど遅効性の痺れ毒ばかりだね。没収。それに暗器ばかりだなぁ。
えぇ……この人アサシンみたいな武器や格好して武器術取ってないのバカじゃん!」
そして依頼書の紙を見つけると呆れたのがこいつ人攫いの依頼を受けていた。
なので俺は収納指輪から縄を取り出してこいつを縛り頭の額に依頼書を貼って失敗と書いてあげた。
こういった組織が横行してるのは大体街の権力者の中にも協力者が居るから捕まえても意味なし!
捕まえたいなら権力者の味方を探すか自分がなるかを選べってじいちゃんの教えにも書いてあった。
それに裏には裏のルールがある。なので表で活動する奴が裏と関わったら
裏のルールに裁かれる様に誘導するのも1つの手だって狩の罠にもよくあるし。
檻の罠の中に狙いの獲物と同じ種類の奴を捕まえて入れて餌を定期的に渡してやるとそのうち不思議と仲間意識の強いタイプだと
他の仲間も美味しそうに食べてるエサを羨ましいと罠にかかってくれるというのと同じだ。
だからこいつをエサに他の組織を見つけるのは俺でなくて裏の人達だし関わる必要はないね。
俺はそのまま街の商店街を歩き野菜を中心に買い溜めした。
宿に戻るとマクベスさんがソワソワしていたので先程のカミラの気配かな? と思い話してみるとやはりそうだった。
じいちゃんの料理人のお弟子さん達の最初の修行がネズミや虫の気配を感じ
厨房から追い出すことから始まるから特に小動物系の大移動は気になっちゃうんだろうね。
じいちゃんの古書ではそれ気配感知の極意って書いてあったけど気にしたら負けだと思った。
さぁーて早く冒険者になりたいなぁ。
村人Aから新人冒険者Aになりたいんだよなぁ。
そんなことを感じながらもマクベスさん達に作ってもらった食事を食べて寝るのであった。
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