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青年期
2章16話
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コーヒーを飲んでまったりしてると
「おっ!何だその飲み物。良い香りするな?」
とシルムが部屋に入ってきたと同時に俺とカルナが飲んでいるコップを見て質問してきた。
「これはコーヒーって言う飲み物だシルムも飲むか?
あ、後ここを引き払うから部屋を掃除しといてくれよ?」
そう言うとシルムは
「おお、頼むわ、俺は顔を洗ってくるわ」
と軽い感じで返事して、裏手の井戸に向かっていった。
暫くしてシルムは戻って来て俺からコーヒーを受け取ると徐ろに口を開いた。
「おお、悪いな。そういえばアロウはパーティーを組まないのか?」
そんな事を聞いて来る。
「んー今まで1人でやって来たからな。
それと昔の事があってあんまり気乗りはしないな……」
そう、本来であればそろそろ役割分担をして、ダンジョンに挑むのが正解なんだろう。
しかし、前世や今世で人の裏の悪意を見過ぎて俺は人を信じて命や背中を任せるという事が難しいと感じていた。
するとカルナは
「人を信じるのが怖いのですね?
アロウ様怖さを克服しないと成長出来ませんよ?」
ドキッとした。
心臓が跳ね上がりその言葉を聞く。
数千年は生きているだろうカルナからの言葉は俺の核心を着いていた。
やはり裏切られて信じてまた結局裏切られるって事を繰り返して俺は疲れていた。
しかもこの世界では命懸けの仕事をしてるのだ。
裏切られたら死ぬ可能性が高いのだ慎重になるのも咎められないだろう。
そんな会話をしていたら、モジモジしていたヤミが口を開いた。
「ねぇもし良かったらアロウ君、私達とパーティー組んで欲しかったんだけど……」
そう言うとリールも
「私もアロウと冒険したい」
2人の言葉を聞いて俺は悩み始めた。
するとシルムがニヤニヤしながら茶化し始める。
「良いじゃねぇか。嬢ちゃん達が勇気出したんだからアロウお前もしっかり答えてやれよ?
最初はお試しで失敗しても良いじゃねえか。
失敗する事も経験だぞ?」
なんて言ってくるので。
「シルムに聞きたいんだがランクが違う同士のパーティーってどうなるんだ?」
今までソロでやって来た俺はパーティーについて全く知らなかったのでシルムに聞くことにした。
「それは、1番ランクが高い奴のランクになるんだが……
Cランク以上になるとダンジョンの難易度が跳ね上がるからギルドマスターの許可が必要だがリールの嬢ちゃんが居れば確実に通るだろうな」
そう言われて納得した。
まぁ、リールは確実に俺より剣に関して上だ。
既にBランクの実力はある。
俺は悩んでいる。
2人は良い奴だ、信頼も置けると思う……
でも女の子と深く関わった事が前世を含めて既に精神年齢は40歳近い状態になる俺には距離感が上手く掴めてないのだ。
分からなくなり仕方ないので直接2人に聞いた。
「2人は、本当に俺とで良いのか?
ギルドの中でも評判もあまり良くないぞ?」
と言うと、2人は
「ううん。アロウ君が良いんだよ!」
「周りは、関係無い」
と言ってくれた。
素直に嬉しくて口角が上がりそうになるのを必死に抑えた。
チョロい奴だとからかわれても仕方なしと思いつつも俺は結論を出した。
「なら、俺の方からも頼もうかな?
是非俺とパーティーを組んで貰えないかな?」
そう言うと2人は同時に返答してくれた。
「「もちろん!」」
そして俺達3人はパーティーを組むことになった。
その後は、カルナを含めた5人で屋敷を隅々まで掃除して戸締りをして鍵をしめた。
俺達3人は冒険者ギルドに行き、ギルドマスターに鍵を返却とパーティー結成の報告をする為に向かおうとすると
「アロウ様、私はエルフの里の帰りますね。また何か欲しい物や何かあれば連絡を下さいね」
と言うと足元に魔術陣が現れ、カルナは手を振りながら転移してしまった。
神出鬼没な自由人だなぁと思っていると
「あれが噂の転移魔術か。ダンジョンの外で使えるとはエルフの魔術は物凄い進化してるな」
とシルムが言うので俺は訂正した。
「あれが使えるのはカルナだけらしいぞ?
実質世界でただ1人の魔術だろうな」
「ははっ、すげぇ人と縁を持てたもんだ。
じゃあ俺は行くぜ。またなんかあればよろしくな」
とシルムは手を振りながら去って行った。
「じゃあ俺達も行こうか」
◇
俺達はギルドに着き、受付嬢のランさんに声を掛けてパーティー結成の報告と屋敷の鍵の返却に立ち寄った事を伝え
ギルドマスターに取り次いで欲しいとお願いした。
3人でギルドマスターの執務室に行きパーティーをこの3人で組むと伝えると
「おう、良いぞBランクパーティーとして認める。それと鍵は受け取った」
とギルドマスターからは、パーティーランクは即答でBランクの許可が出た。
やはりリールと直接対峙した事があるだけにすぐに許可が出た上に俺がパーティーを組んだ事に喜んでいた。
そんなに心配されていた事に恥ずかしさを覚えたのでさっさと執務室から退却した。
俺達はまだ拠点が無いので、フェニックスの宿り木に泊まる為に向かう事にした。
宿に着くと受付にメイさんが居たので空き部屋を確認する。
2部屋しか空いてなかったが、2人部屋が2部屋だったのでそれでお願いする。
お金を払い荷物を置き俺達は食堂に向かう事した。
俺達はパーティー結成のお祝いをする為に食堂に向かうと…
「うみゃーこんにゃ美味いのがあったのかにゃ!」
と聞いた事がある声が聞こえてきた。
俺はその知ってる声の主の元へ歩いて行く。
「こっちに帰ってきてたんだなネロ」
そう言うと黒髪の猫の獣人の商人のネロが居た。
「あ!アロウにゃ!」
ネロはハンバーグを食べて、感動していた様だ。
俺はカルナへの連絡する依頼の後払い報酬を払い別の席へと行く。
タケシさんに注文をする為に呼ぶ。
「おう!久しぶりだな。今日は何にする?
最近はハンバーグがかなり人気になってな、お前さんには感謝してもしきれねぇよ」
なんて言ってくるので。
「はは、レシピを教えてもタケシさんはしっかりアレンジしてたじゃないか。
だからタケシさんの力だよ、ハンバーグ3つとサラダとチーズを頂戴。
それとあと度数の低い酒を頼める?」
タケシさんは、笑いながらドンっと胸を叩き
「任せとけ!」
と厨房に向かった。
俺はヤミに
「タケシさんは名前でわかると思うけど、ヒノ村の出身でね?ここの料理は美味しいから俺は常宿にしてたんだ。少し高いけどな」
なんて言うと。
「ランクが低いうちの収入じゃ無理だね」
とヤミが言う。
「俺やリールの様なアタッカータイプの奴なら根こそぎ魔石やドロップ品を売ればそれなりに暮らせるさ。
でもここは食堂としても人気だから飯食べるだけなら結構安いぞ?」
と俺はヤミの意見に対して泊まるのでは無く自分へのご褒美として食堂として利用するのはアリだと思うと伝えた。
するとヤミの隣に居るリールが……
「私は算術が出来ないからよく分かんない」
と身も蓋もない意見を言う、それは報酬が誤魔化されても分からないと発表したと同意なのでは?
少しリールの私生活が心配になって来た……
「じゃあ、パーティーを組んで正解かもな。苦手な部分を俺とヤミが補えば良いからな。それと少しずつで良いから勉強しような?」
俺はリールを諭す様にそれとなく伝えてみたが
「よろしく。算術は嫌」
剣は天才的だが算術は嫌らしい。
その後、俺達3人は談笑をしていた。
しばらくすると注文した料理が来た。
タケシさんは何も言わなくても米を付けてくれるのは本当に助かる。
「それでチーズはなんの為に付けたんだ?」
キラキラした目でタケシさんが見てくる、この目は早く教えろと言ってるな。
「ああ、これはね。熱々のハンバーグに乗せて食べるんだよ。
ハンバーグの種肉の中に包んで焼いたりするのも美味しいよ」
俺がそう言うと思いっきりメモを取っていた。
ヤミとリールも俺に倣ってチーズを乗せて溶かしている。
そして、俺達3人はこの世界には未成年という言葉は無いのでお酒で乾杯をする。
お金さえ払えば酒は飲めるが急性アルコール中毒が起こる可能性もあるのでかなり弱いお酒だ。
「んじゃ、食べようか。パーティー結成を祝って乾杯!」
「「乾杯!」」
俺達3人は楽しく美味しく夕食を堪能した。
その後は俺の部屋に集まり、ちゃんとした自己紹介をした事がなかったのでこれからパーティーを組むのでする事にしたのだ。
「まずは俺からだな。職業は中級双剣士と上級魔術師雷・闇だな。
今は上級無属性の探知も使える。
スキルは【心力】で攻撃スキルは獄炎と零氷という攻撃が出来る。
後は相手の感情を何となく色で見える心情っていうスキルが使える」
そう言うと、ヤミが。
「え?上級魔術複数使えるの?
はぁ~すんごいね。えっと次は私だね!
私は職業呪術師で魔術も闇属性が上級まで使えるよ!スキルは【心闇】で妨害系が多いかな?職業はかなり珍しいらしくて階級は無いよ!」
俺はそれを聞いてふむふむと頷きつつ完全なる後衛職だなと答えを出した。
リールが最後に話し始める。
「最後は私、職業中級剣士。
スキルは【心剣】スキルで剣を生み出せる。斬撃を飛ばせる、カウンター返し技が得意」
うん、中々バランスが良いと思う。
リールは近接、俺は近接と中衛遊撃、ヤミが支援系と後衛と尖ってる部分は有るがそこを俺がカバー出来ると思った。
「次は、装備と消耗品を確認と資産を確認しよう。
お金が無いともしもの時が大変だからな」
俺は先程のリールの算術が出来ないという言葉を聞いたので2人にそれを聞いた。
ヤミが我先にと話し始めた。
「んー、魔力回復薬と中級ポーションを3本ずつとお金は金貨1枚分位しかないよ!」
まぁ、Cランクなりたてならこれ位だよなぁと思い聞いていた。
魔力回復薬はマナポーションと違い液体ではなくて丸薬だ。
魔力を回復を一気に促すのではなく。
通常の自然魔力回復を早くする効果が有り、長く戦える様になる為魔術師や呪術師の完全後衛タイプには人気だ。
他には道具を沢山使う錬金術師にも人気の商品だ。
「んー私はアロウから貰った紅桜だけ」
リールはそう端的に答えた後俺達を見た。
俺達2人は固まった。え?お金は?この子どうやって暮らしてたの?
そんな疑問がふつふつと湧いてきて
「リールは今までどうやって暮らしてたんだ?」
俺は戦々恐々としながら質問をする。
「ん?、ご飯と宿だけ」
あっけらかんとした態度でリールは答えた。
まじか。と頭を抱えた。
「2人共貯金は無しと、まぁ低ランク冒険者の内は仕方ないか。
それと収納袋は持ってないよな……あれは高いからな手が出ないしタイミングも重要だからな」
俺はたまたま市場で入荷した事を教えて貰って買った。
偶にしか入荷しないので出来れば欲しいな。
そして結論が出た。
「今度からパーティーの金銭管理は俺がしよう。
不当なお金の管理はするつもりは無いから安心してくれ。
あと、リールに関しては……個人報酬の半分は今度からギルドカードに貯金をしようか。
将来が心配過ぎる」
意味が理解出来てるか怪しいがリールは納得して頷き
「うん、わかった。まぁよくわかんないからアロウに任せる」
やっぱり理解してなかった……
俺達はその後も話し合い、明日は拠点を探そうという話になったのであった。
リールの将来は俺が一緒にいる間は守ろうと誓った日でもあった。
「おっ!何だその飲み物。良い香りするな?」
とシルムが部屋に入ってきたと同時に俺とカルナが飲んでいるコップを見て質問してきた。
「これはコーヒーって言う飲み物だシルムも飲むか?
あ、後ここを引き払うから部屋を掃除しといてくれよ?」
そう言うとシルムは
「おお、頼むわ、俺は顔を洗ってくるわ」
と軽い感じで返事して、裏手の井戸に向かっていった。
暫くしてシルムは戻って来て俺からコーヒーを受け取ると徐ろに口を開いた。
「おお、悪いな。そういえばアロウはパーティーを組まないのか?」
そんな事を聞いて来る。
「んー今まで1人でやって来たからな。
それと昔の事があってあんまり気乗りはしないな……」
そう、本来であればそろそろ役割分担をして、ダンジョンに挑むのが正解なんだろう。
しかし、前世や今世で人の裏の悪意を見過ぎて俺は人を信じて命や背中を任せるという事が難しいと感じていた。
するとカルナは
「人を信じるのが怖いのですね?
アロウ様怖さを克服しないと成長出来ませんよ?」
ドキッとした。
心臓が跳ね上がりその言葉を聞く。
数千年は生きているだろうカルナからの言葉は俺の核心を着いていた。
やはり裏切られて信じてまた結局裏切られるって事を繰り返して俺は疲れていた。
しかもこの世界では命懸けの仕事をしてるのだ。
裏切られたら死ぬ可能性が高いのだ慎重になるのも咎められないだろう。
そんな会話をしていたら、モジモジしていたヤミが口を開いた。
「ねぇもし良かったらアロウ君、私達とパーティー組んで欲しかったんだけど……」
そう言うとリールも
「私もアロウと冒険したい」
2人の言葉を聞いて俺は悩み始めた。
するとシルムがニヤニヤしながら茶化し始める。
「良いじゃねぇか。嬢ちゃん達が勇気出したんだからアロウお前もしっかり答えてやれよ?
最初はお試しで失敗しても良いじゃねえか。
失敗する事も経験だぞ?」
なんて言ってくるので。
「シルムに聞きたいんだがランクが違う同士のパーティーってどうなるんだ?」
今までソロでやって来た俺はパーティーについて全く知らなかったのでシルムに聞くことにした。
「それは、1番ランクが高い奴のランクになるんだが……
Cランク以上になるとダンジョンの難易度が跳ね上がるからギルドマスターの許可が必要だがリールの嬢ちゃんが居れば確実に通るだろうな」
そう言われて納得した。
まぁ、リールは確実に俺より剣に関して上だ。
既にBランクの実力はある。
俺は悩んでいる。
2人は良い奴だ、信頼も置けると思う……
でも女の子と深く関わった事が前世を含めて既に精神年齢は40歳近い状態になる俺には距離感が上手く掴めてないのだ。
分からなくなり仕方ないので直接2人に聞いた。
「2人は、本当に俺とで良いのか?
ギルドの中でも評判もあまり良くないぞ?」
と言うと、2人は
「ううん。アロウ君が良いんだよ!」
「周りは、関係無い」
と言ってくれた。
素直に嬉しくて口角が上がりそうになるのを必死に抑えた。
チョロい奴だとからかわれても仕方なしと思いつつも俺は結論を出した。
「なら、俺の方からも頼もうかな?
是非俺とパーティーを組んで貰えないかな?」
そう言うと2人は同時に返答してくれた。
「「もちろん!」」
そして俺達3人はパーティーを組むことになった。
その後は、カルナを含めた5人で屋敷を隅々まで掃除して戸締りをして鍵をしめた。
俺達3人は冒険者ギルドに行き、ギルドマスターに鍵を返却とパーティー結成の報告をする為に向かおうとすると
「アロウ様、私はエルフの里の帰りますね。また何か欲しい物や何かあれば連絡を下さいね」
と言うと足元に魔術陣が現れ、カルナは手を振りながら転移してしまった。
神出鬼没な自由人だなぁと思っていると
「あれが噂の転移魔術か。ダンジョンの外で使えるとはエルフの魔術は物凄い進化してるな」
とシルムが言うので俺は訂正した。
「あれが使えるのはカルナだけらしいぞ?
実質世界でただ1人の魔術だろうな」
「ははっ、すげぇ人と縁を持てたもんだ。
じゃあ俺は行くぜ。またなんかあればよろしくな」
とシルムは手を振りながら去って行った。
「じゃあ俺達も行こうか」
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俺達はギルドに着き、受付嬢のランさんに声を掛けてパーティー結成の報告と屋敷の鍵の返却に立ち寄った事を伝え
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3人でギルドマスターの執務室に行きパーティーをこの3人で組むと伝えると
「おう、良いぞBランクパーティーとして認める。それと鍵は受け取った」
とギルドマスターからは、パーティーランクは即答でBランクの許可が出た。
やはりリールと直接対峙した事があるだけにすぐに許可が出た上に俺がパーティーを組んだ事に喜んでいた。
そんなに心配されていた事に恥ずかしさを覚えたのでさっさと執務室から退却した。
俺達はまだ拠点が無いので、フェニックスの宿り木に泊まる為に向かう事にした。
宿に着くと受付にメイさんが居たので空き部屋を確認する。
2部屋しか空いてなかったが、2人部屋が2部屋だったのでそれでお願いする。
お金を払い荷物を置き俺達は食堂に向かう事した。
俺達はパーティー結成のお祝いをする為に食堂に向かうと…
「うみゃーこんにゃ美味いのがあったのかにゃ!」
と聞いた事がある声が聞こえてきた。
俺はその知ってる声の主の元へ歩いて行く。
「こっちに帰ってきてたんだなネロ」
そう言うと黒髪の猫の獣人の商人のネロが居た。
「あ!アロウにゃ!」
ネロはハンバーグを食べて、感動していた様だ。
俺はカルナへの連絡する依頼の後払い報酬を払い別の席へと行く。
タケシさんに注文をする為に呼ぶ。
「おう!久しぶりだな。今日は何にする?
最近はハンバーグがかなり人気になってな、お前さんには感謝してもしきれねぇよ」
なんて言ってくるので。
「はは、レシピを教えてもタケシさんはしっかりアレンジしてたじゃないか。
だからタケシさんの力だよ、ハンバーグ3つとサラダとチーズを頂戴。
それとあと度数の低い酒を頼める?」
タケシさんは、笑いながらドンっと胸を叩き
「任せとけ!」
と厨房に向かった。
俺はヤミに
「タケシさんは名前でわかると思うけど、ヒノ村の出身でね?ここの料理は美味しいから俺は常宿にしてたんだ。少し高いけどな」
なんて言うと。
「ランクが低いうちの収入じゃ無理だね」
とヤミが言う。
「俺やリールの様なアタッカータイプの奴なら根こそぎ魔石やドロップ品を売ればそれなりに暮らせるさ。
でもここは食堂としても人気だから飯食べるだけなら結構安いぞ?」
と俺はヤミの意見に対して泊まるのでは無く自分へのご褒美として食堂として利用するのはアリだと思うと伝えた。
するとヤミの隣に居るリールが……
「私は算術が出来ないからよく分かんない」
と身も蓋もない意見を言う、それは報酬が誤魔化されても分からないと発表したと同意なのでは?
少しリールの私生活が心配になって来た……
「じゃあ、パーティーを組んで正解かもな。苦手な部分を俺とヤミが補えば良いからな。それと少しずつで良いから勉強しような?」
俺はリールを諭す様にそれとなく伝えてみたが
「よろしく。算術は嫌」
剣は天才的だが算術は嫌らしい。
その後、俺達3人は談笑をしていた。
しばらくすると注文した料理が来た。
タケシさんは何も言わなくても米を付けてくれるのは本当に助かる。
「それでチーズはなんの為に付けたんだ?」
キラキラした目でタケシさんが見てくる、この目は早く教えろと言ってるな。
「ああ、これはね。熱々のハンバーグに乗せて食べるんだよ。
ハンバーグの種肉の中に包んで焼いたりするのも美味しいよ」
俺がそう言うと思いっきりメモを取っていた。
ヤミとリールも俺に倣ってチーズを乗せて溶かしている。
そして、俺達3人はこの世界には未成年という言葉は無いのでお酒で乾杯をする。
お金さえ払えば酒は飲めるが急性アルコール中毒が起こる可能性もあるのでかなり弱いお酒だ。
「んじゃ、食べようか。パーティー結成を祝って乾杯!」
「「乾杯!」」
俺達3人は楽しく美味しく夕食を堪能した。
その後は俺の部屋に集まり、ちゃんとした自己紹介をした事がなかったのでこれからパーティーを組むのでする事にしたのだ。
「まずは俺からだな。職業は中級双剣士と上級魔術師雷・闇だな。
今は上級無属性の探知も使える。
スキルは【心力】で攻撃スキルは獄炎と零氷という攻撃が出来る。
後は相手の感情を何となく色で見える心情っていうスキルが使える」
そう言うと、ヤミが。
「え?上級魔術複数使えるの?
はぁ~すんごいね。えっと次は私だね!
私は職業呪術師で魔術も闇属性が上級まで使えるよ!スキルは【心闇】で妨害系が多いかな?職業はかなり珍しいらしくて階級は無いよ!」
俺はそれを聞いてふむふむと頷きつつ完全なる後衛職だなと答えを出した。
リールが最後に話し始める。
「最後は私、職業中級剣士。
スキルは【心剣】スキルで剣を生み出せる。斬撃を飛ばせる、カウンター返し技が得意」
うん、中々バランスが良いと思う。
リールは近接、俺は近接と中衛遊撃、ヤミが支援系と後衛と尖ってる部分は有るがそこを俺がカバー出来ると思った。
「次は、装備と消耗品を確認と資産を確認しよう。
お金が無いともしもの時が大変だからな」
俺は先程のリールの算術が出来ないという言葉を聞いたので2人にそれを聞いた。
ヤミが我先にと話し始めた。
「んー、魔力回復薬と中級ポーションを3本ずつとお金は金貨1枚分位しかないよ!」
まぁ、Cランクなりたてならこれ位だよなぁと思い聞いていた。
魔力回復薬はマナポーションと違い液体ではなくて丸薬だ。
魔力を回復を一気に促すのではなく。
通常の自然魔力回復を早くする効果が有り、長く戦える様になる為魔術師や呪術師の完全後衛タイプには人気だ。
他には道具を沢山使う錬金術師にも人気の商品だ。
「んー私はアロウから貰った紅桜だけ」
リールはそう端的に答えた後俺達を見た。
俺達2人は固まった。え?お金は?この子どうやって暮らしてたの?
そんな疑問がふつふつと湧いてきて
「リールは今までどうやって暮らしてたんだ?」
俺は戦々恐々としながら質問をする。
「ん?、ご飯と宿だけ」
あっけらかんとした態度でリールは答えた。
まじか。と頭を抱えた。
「2人共貯金は無しと、まぁ低ランク冒険者の内は仕方ないか。
それと収納袋は持ってないよな……あれは高いからな手が出ないしタイミングも重要だからな」
俺はたまたま市場で入荷した事を教えて貰って買った。
偶にしか入荷しないので出来れば欲しいな。
そして結論が出た。
「今度からパーティーの金銭管理は俺がしよう。
不当なお金の管理はするつもりは無いから安心してくれ。
あと、リールに関しては……個人報酬の半分は今度からギルドカードに貯金をしようか。
将来が心配過ぎる」
意味が理解出来てるか怪しいがリールは納得して頷き
「うん、わかった。まぁよくわかんないからアロウに任せる」
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