変人奇人喜んで!!貴族転生〜面倒な貴族にはなりたくない!〜

赤井水

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本格始動知識部!

90話

 翌日、ギルドマスターが来よった。

「ギルドマスター遅いと思います!」

「「そーだ、そーだ!」」

 俺の声に何故か、元凶のプラテリアまで同調してる。

「いや、お前ら……特に元凶のプラテリアさんも何してんすか?」

 あの会議に出席してたであろう連中30人を従え
 ギルドマスターはフル装備でこちらに来ていた。

 それに対して俺達は俺とプラテリアがロッキングチェアに座り優雅に揺れ。
 ネロは即席ハンモックに揺られリラックスしていた。

「このクソ暑い中で代わりに依頼遂行したんで依頼料下さいね?」

 俺達は多分呆れられているだろう。
 土魔法で、4本の柱に屋根を着けた日除けにその周りに結界を張り
 氷を置いてそこに風魔法を当てて涼んでいたのだから。


 何か、魔法師達がザワついてるけどそんなものは知らん!

「 のう、のう? この椅子は売ってくれんのかえ?」

「うおっ!茨のクランマスター!これは木工師に頼んだオーダーメイド品なので売ってないっすよ!
 欲しいならケビンからの紹介って伝えて下さい! お店は教えますから!」

 良かったね!リッカさん!最近、ボタンの収益だけで暮らせていて
 暇こいてるから大口顧客に顔を顰めてくれ!

「妾はシズルという名前があるのじゃ!
 ネロにケビンお主ら男子おのこには名前で呼ぶ栄誉を与えてやるのじゃ!」

「へいへい!茨さん後ろのギルドマスターが青筋立てて怒ってますよ?」

 ゴンッ!

 わーお痛そう。

「それで? 化け物が1人出たって聞いて来たら逃げてきた連中が
 化け物が3人に増えたって言ってたんだが……?」

 はぁ? 助けられといて人を化け物扱いかよ?

「そこのSランク冒険者様が暴れそう「プラテリア!」
 まぁ、プラテリアさんが暴れそうになってたんで俺とネロが本気で相手しただけですよ?」

「この2人はランク詐欺、早く上に上げるべき」

 プラテリアはもう全く違う事に意識が行ってるみたい。

「はぁ……コイツらまだ学園の生徒なんすよ。実力が実際A下位かBランク上位があるのは知ってますよ」

 プラテリアは首を横に振った時に俺とネロは慌てて口を塞ぐ。

「そうそう、だから俺達は必死にCランクを目指してるんだよな!な? ネロ?」

「あ、あぁその通りだ!」

 ジト目で睨むプラテリアさんは無視だ、無視。

 10歳位でCランクになる奴は存在するけど、Bランクになるとちと、異常だ。
 貴族に目を着けられる。

「プラテリアさんは当初、攫われた獣人族の事に怒って
 皇帝陛下をぶっ飛ばしに来たそうですけど」

「来そうですけど? 変わったのな?」

「はい、俺達と暴れて鬱憤晴れて興味対象が俺達になりました」

 ずいっと俺の手を払うプラテリアさんは一言。

「カレーは神!」

 ふんすっ!と笑顔を見せる。

 ギルドマスターの後ろに居る連中がやられてる。

「うわぁ……ギルドマスターの後ろの人達、モジモジしててキモイっす」

 ギルドマスターは呆れて後ろを見て

「お前らは、失敗した連中の補填だろ!さっさと配置に着け!」

 こうして、プラテリアさん襲撃事件は幕を降ろそうとした時にギルドマスターがぶっ込んだ。

「あ、プラテリアさんは獣王国の第2王女だから帝城まで案内してくれ。
 ケビンは入れるだろ? 一応、面識あるし」

「は? はぁぁぁぁ!? このお転婆がお姫様だと?」

「ブイッ!」

 ブイッ!じゃねぇぇよ!

 俺の災難はまだまだ終わらないらしい。



 帝都の門の前まで転移して来て、俺はギルドマスターから
 即席で書いて貰った書類をマジックボックスから出す。

「むぅ、転移は便利」

 プラテリアさんは魔法が全く使えないらしい。

 いや、使えなくてあの強さなら最早チートだと思う。

「えっと、すみません。緊急事態だったので帝都から直接転移して外に行ってました!」

 門兵は少し困惑しつつも、通してくれた。

「そういや、転移魔法自体稀有だったな」

 ネロが呆れた様に俺を見て

「ケビンとハビスさんがバンバン使うから最近は忘れがちだよなぁ」

 そして、直ぐに転移魔法を帝城の少し前に行い転移する。

 帝城の門番が俺達に警戒しているのでこちらから声をかけた。

「門番さん!Sランク冒険者のプラテリアさん。
 又の名を獣王国の第2王女のプラテリアさんが皇帝陛下に謁見を求めてます!繋ぎお願いします!」


 そう言うと、渦中の獣王国の要人が来たと慌てて門番さんは城の中に入って行った。

 すると、20分もしない内に1人の男性がやって来た。

 え? ここは宰相とか外務大臣チックな人が来るんじゃないの?

「獣王国、第2王女プラテリア様にはお初にお目にかかれて嬉しく思います。
 私、今回宰相位に着いたエレドリック・スターリオです」

 え? いつの間に宰相変わったんだ?

「あぁ、それとケビン君とネロ君も陛下が一緒に連れて来いと言っていたので一緒に来てください。
 君のお父上のクロス伯爵が報告書適当で情報不足なんだ。何か聞いてないかい?」

 俺は父上の杜撰さに驚き呆れた。
 仕方ないので、俺はマジックボックスから昨日貰った諜報部隊員からの報告書を渡す。

「えっと、それはうちの諜報部隊を個人的に雇い入れて居る奴からの報告書です。
 今は獣王と父上が、獣王国の兵士団と伯爵家騎士団が小競り合いしてストレス発散させているらしいです。
 コテンパンにせずに適度にどちらも損耗しない様にしてるっぽいです」

 お? 新宰相さん頭が痛そうだ。

「ありがとう、いくら元貴族子息にしては諜報部隊員が優秀過ぎる気もするけど今回は気にしない事にするよ。

 今は何としてでも情報が必要だったからね」

 そう言われながら皇帝陛下の執務室へと向かった。
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