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朋
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学生の苦痛とはなんだろう、勉強だろうか。
人間関係だろうか、考えれば考えるほどに、出てくる苦悩の種。
朝、学校の門を潜ると、他の生徒と並んで玄関へ向かう。同じ教室の人間がいることが恐怖になることを考えたことがあっただろうか。玄関を通り、教室へ向かう、扉を開けて何も言わずに席へ着く。こんなにも人が怖くなったのは何故だろう。こんなにも恐ろしいと思うようになったのは何時からだろう。
あぁ、仲の良かった朋よ、朋だったものよ
君が好きだった小鳥の雛から望む答えが無かったとはいえ、私と雛を排除しようとするその気持ちは、どうにも理解に苦しむよ。
君の声が聞こえてから、私はとても、とてつもなく体が震えます。あなたの声が、顔が脳裏にチラつく度に、私は酷く震えるのです。
悪心が酷く、授業に身が入らずに。心は常に怯えています。
しかし、学校に来れなくなった雛は少しずつ回復し、今やクラスメートと仲がいいようで、怯える私とは裏腹に、何事も無かったかのように過ごしているのです。
あぁ、何故。私の助けが必要だった雛はもうどこにも居らず、いつの間にか私が雛になっていた。
いつか離れる日が、恐ろしく感じます。
学校での苦痛のひとつに私は名前を呼ばれるのがとても嫌がりました。それも、教師に。
それも、私が怠惰な性質なせいなのですが、呼ばれる理由は叱咤されることが殆どだったからです。私は物忘れが酷く、近年ではそのような病気もあると言われるようで、調べてみるとよくよく当てはまるのです。
母に懇願したことがあります。私は病気のようです。どうか病院へ連れて行ってくださいと、ただし現代社会では履歴書に障害として記されるため、母は事実そうであったならば不利になると私が行くことを許してはくれないのでした。
そして、提出のものは出せず、叱咤される日々が続くのです。
出したいのです。嫌でも忘れてしまうのです。
あぁ、もし神がいるのであれば、何故人を皆同じように作ってはくれなかったのだろうか。
見た目も違う、頭の出来も違う。
こんなに辛いことがあるのだろうか。
辛くなければ、こんなに泣くこともなかっただろう。私の首を自分で締めることもなかっただろう。苦しくて、頭が破裂しそうだった。この世の全てを呪ってやりたかった。気持ちが悪かった。
話も聞かない教員も、裏切っていく朋だったものも、一人だけ明るく飛び立つ雛も全てが嫌だった
だけども、やっぱり一番嫌いなのは何も出来ない無能な自分でしょう。
毎晩のように泣いて。毎晩のように恨み言を言いました。それで何かが変わるわけでもなかったのですが。そうでもしないと気狂いにでもなる気がしたのです。目に見えてやつれ、今の私は全てに脅えています。それでも、私は朋だったものもを赦せないのです。それが私が気狂いにならないために残した、最後の恨みなのですから。
人間関係だろうか、考えれば考えるほどに、出てくる苦悩の種。
朝、学校の門を潜ると、他の生徒と並んで玄関へ向かう。同じ教室の人間がいることが恐怖になることを考えたことがあっただろうか。玄関を通り、教室へ向かう、扉を開けて何も言わずに席へ着く。こんなにも人が怖くなったのは何故だろう。こんなにも恐ろしいと思うようになったのは何時からだろう。
あぁ、仲の良かった朋よ、朋だったものよ
君が好きだった小鳥の雛から望む答えが無かったとはいえ、私と雛を排除しようとするその気持ちは、どうにも理解に苦しむよ。
君の声が聞こえてから、私はとても、とてつもなく体が震えます。あなたの声が、顔が脳裏にチラつく度に、私は酷く震えるのです。
悪心が酷く、授業に身が入らずに。心は常に怯えています。
しかし、学校に来れなくなった雛は少しずつ回復し、今やクラスメートと仲がいいようで、怯える私とは裏腹に、何事も無かったかのように過ごしているのです。
あぁ、何故。私の助けが必要だった雛はもうどこにも居らず、いつの間にか私が雛になっていた。
いつか離れる日が、恐ろしく感じます。
学校での苦痛のひとつに私は名前を呼ばれるのがとても嫌がりました。それも、教師に。
それも、私が怠惰な性質なせいなのですが、呼ばれる理由は叱咤されることが殆どだったからです。私は物忘れが酷く、近年ではそのような病気もあると言われるようで、調べてみるとよくよく当てはまるのです。
母に懇願したことがあります。私は病気のようです。どうか病院へ連れて行ってくださいと、ただし現代社会では履歴書に障害として記されるため、母は事実そうであったならば不利になると私が行くことを許してはくれないのでした。
そして、提出のものは出せず、叱咤される日々が続くのです。
出したいのです。嫌でも忘れてしまうのです。
あぁ、もし神がいるのであれば、何故人を皆同じように作ってはくれなかったのだろうか。
見た目も違う、頭の出来も違う。
こんなに辛いことがあるのだろうか。
辛くなければ、こんなに泣くこともなかっただろう。私の首を自分で締めることもなかっただろう。苦しくて、頭が破裂しそうだった。この世の全てを呪ってやりたかった。気持ちが悪かった。
話も聞かない教員も、裏切っていく朋だったものも、一人だけ明るく飛び立つ雛も全てが嫌だった
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