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32.エイダとの対談(後半)(エイダ視点)
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レッド様との関係を取り持って頂いた事に大きな恩を感じた私はエリアナ様に全てを事を打ち明ける決意をした。
「実は私、エリアナ様を呪おうとした事があります」
「それはいつの事?」
「今年の話です」
「それじゃあ呪い発動しなかったでしょうね」
「どうしてですか?」
「それより前から呪われているもの、誰かは知らないけど。10年も前からよ」
「10年・・・もしかすると・・・私の姉が呪ったのかも・・・」
私はその言葉を発した事に微塵の後悔もしなかった。
例え裏切る事になろうとも、見捨てられて酷い目に遭った事を考えれば当然の仕返しだと考えた。
それどころか、呪いの重ね掛けが出来ない事を知っているエリアナ様に親近感を抱いた。
エリアナ様なら、自分の能力を上手に使ってくれるかもしれないと。
「あなたの姉はどこにいるの?」
「ドルヴァー公爵の屋敷です。姉はドルヴァー公爵の御子息の正妻ですから」
「すると、エイダは側室だったって事?」
「そうです、逃げ出しましたが・・・よくわかりましたね」
本当にどこをどう考えれば私が側室に入ったという発想になるのか分からなかった。
側室と言っても、名前だけで抱かれた事なんて一度もない。
それはもはや人質というよりは奴隷に近く、体のいい拷問人形でしかなかった。
それも公爵本人の。
だからこそ貴族間で話題にも上がらなかった筈なのに。
「と言う事は、ドルヴァー公爵領に行かないとダメか・・・」
「危険です、その役目、私にお与えください!」
「でも、エイダが捕まったら今度こそ何されるか分からないじゃない?今までだって散々だったのでしょう?無理しないで、それに実際は私が行く訳じゃないから」
「でも、じゃあ私は何でお役に立てれば・・・」
「そうだ、その前に魔導具の研究に付き合って」
「はい!」
エリアナ様の研究は不思議な物だった。
軽い呪いをダリアにかけさせられと思えば、何かの箱を私に渡して離れて行った。
箱の中には大き目の可愛らしい女の子の人形が入っているだけで特に変わった事なんて何もない。
「エリアナ様はどうしてそんなに離れるのですか?」
「私が近くにいたら私に反応するのよ。その人形を背中から抱きしめてみて、手は自由にさせてね」
「はぁ」
人形を抱くなんて、子供みたいで少し恥ずかしいものの、言う通りにすると、人形の手が動き出しダリアの方向を指した。
「うわ、気持ち悪っ!」
思わず手を放してしまった。
勝手に動くなんて呪いの人形みたいと思ってしまった。
「とりあえず、至近距離での実験は成功ね」
それから、ダリアが持った時のケース、遠く離れたケースと色々と試した後、最後のテストとして人形の鼻を押してテーブルに配置した。
「何の意味があるのですか?」
「ダリアとエイダには今、呪いという繋がりがあるのね。方向という情報に特化してその繋がった相手を人形に示させていたの。それで最後のテストは指し示す相手を記憶して手を放しても、ずっと指すようにしたのよ、鼻を押したのがエイダだから、この人形はリセットするまで、永遠にダリアを指し続けるわ」
「じゃあ今、それが出来てるって事は」
「うん、完成ね」
落ち着いて考えると、私は大変な事に協力したのかもしれない。
この発明によって呪いの匿名性が失われる。
それは魔女界にとってはかなりピンチなのかもしれない。
・・・まいっか。
「実は私、エリアナ様を呪おうとした事があります」
「それはいつの事?」
「今年の話です」
「それじゃあ呪い発動しなかったでしょうね」
「どうしてですか?」
「それより前から呪われているもの、誰かは知らないけど。10年も前からよ」
「10年・・・もしかすると・・・私の姉が呪ったのかも・・・」
私はその言葉を発した事に微塵の後悔もしなかった。
例え裏切る事になろうとも、見捨てられて酷い目に遭った事を考えれば当然の仕返しだと考えた。
それどころか、呪いの重ね掛けが出来ない事を知っているエリアナ様に親近感を抱いた。
エリアナ様なら、自分の能力を上手に使ってくれるかもしれないと。
「あなたの姉はどこにいるの?」
「ドルヴァー公爵の屋敷です。姉はドルヴァー公爵の御子息の正妻ですから」
「すると、エイダは側室だったって事?」
「そうです、逃げ出しましたが・・・よくわかりましたね」
本当にどこをどう考えれば私が側室に入ったという発想になるのか分からなかった。
側室と言っても、名前だけで抱かれた事なんて一度もない。
それはもはや人質というよりは奴隷に近く、体のいい拷問人形でしかなかった。
それも公爵本人の。
だからこそ貴族間で話題にも上がらなかった筈なのに。
「と言う事は、ドルヴァー公爵領に行かないとダメか・・・」
「危険です、その役目、私にお与えください!」
「でも、エイダが捕まったら今度こそ何されるか分からないじゃない?今までだって散々だったのでしょう?無理しないで、それに実際は私が行く訳じゃないから」
「でも、じゃあ私は何でお役に立てれば・・・」
「そうだ、その前に魔導具の研究に付き合って」
「はい!」
エリアナ様の研究は不思議な物だった。
軽い呪いをダリアにかけさせられと思えば、何かの箱を私に渡して離れて行った。
箱の中には大き目の可愛らしい女の子の人形が入っているだけで特に変わった事なんて何もない。
「エリアナ様はどうしてそんなに離れるのですか?」
「私が近くにいたら私に反応するのよ。その人形を背中から抱きしめてみて、手は自由にさせてね」
「はぁ」
人形を抱くなんて、子供みたいで少し恥ずかしいものの、言う通りにすると、人形の手が動き出しダリアの方向を指した。
「うわ、気持ち悪っ!」
思わず手を放してしまった。
勝手に動くなんて呪いの人形みたいと思ってしまった。
「とりあえず、至近距離での実験は成功ね」
それから、ダリアが持った時のケース、遠く離れたケースと色々と試した後、最後のテストとして人形の鼻を押してテーブルに配置した。
「何の意味があるのですか?」
「ダリアとエイダには今、呪いという繋がりがあるのね。方向という情報に特化してその繋がった相手を人形に示させていたの。それで最後のテストは指し示す相手を記憶して手を放しても、ずっと指すようにしたのよ、鼻を押したのがエイダだから、この人形はリセットするまで、永遠にダリアを指し続けるわ」
「じゃあ今、それが出来てるって事は」
「うん、完成ね」
落ち着いて考えると、私は大変な事に協力したのかもしれない。
この発明によって呪いの匿名性が失われる。
それは魔女界にとってはかなりピンチなのかもしれない。
・・・まいっか。
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