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2.迷宮都市ルグランジ
2-3.道中にて
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リーダー(黒ずくめの男)の目的を聞いて協力する事にした。
根っからの悪人ではないと思っていたが、本当にそうだとはな。
その事で話が盛り上がってる所に誘拐犯が追加のイノシシを捕まえ戻って来た。
ヤツらが皮剥ぎと血抜き作業をしている間に腕の調子を確認する。
どうにも全治2週間というのは、この体には当てはまらないらしい。
一刻(※15分)とかからず、腕が元通りに動く様になった。
俺の体はどうなってるんだ。
周りを散策してオイル草とツナギ草を探し出し、リーダーにはパンと塩、胡椒を提供してもらた。
持ってるなら最初から出せよな~。
オイル草は粉みじんにしてすりつぶし、裏漉し用の布で漉して液体を抽出し鍋に入れた。
ツナギ草もすりつぶし塩を少量加えると粘り気が出るので、塩、胡椒をまぶした肉をそれに浸した。
さらにパンを荒い粉状にし、ツナギまみれの肉をくぐらせる。
そして、鍋に投入だ。
じゅわわわわ~、という音ともにコロモがカリっとなった時点ですくい上げて完成だ。
「おい、食ってみろメッチャ熱いから気を付けろよ」
「じゃあ捕まえて来た俺が!」
「まて、俺が食う」
「リーダー!そんなっ」
「まぁ、次々できるから、順番は好きにしろ」
リーダーが警戒しつつもカリカリ皮を被ったイノシシ肉を口にした。
「あっつっ」
一瞬で周りがざわついた。
それほど熱いなら食えないのではないかと警戒したのだ。
だが、その一言の後、リーダーは狂ったように一気に食べきってしまう。
「リ、リーダー、どうだったのですか」
「これがイノシシの肉だと……、不思議に心地良く病みつきになる濃厚なうま味に噛むに丁度いい柔らかい肉!これ、本当にイノシシ肉なのかと思う程だ。もう一度確認しなくては……おかわりだ!」
「俺らが先ですよ!リーダーズルいッス!」
「その次は俺ですから!!」
皆が食べたいと言っても、パン自体が少なくて5人分しか作れなかった。
それだけに皆の不満はリーダーに向けられたが、俺の知った事ではない。
食べた者は一様に「初めて食べた、これがシャバの料理か」なんて言い、王都で暮らせばこれが食べれるのかと幻想を抱く。
実際は竜騎士団駐屯地でしか食べれない。
このレシピを知ってるのは俺と娘と現団長、副団長の四人だけで、食堂のコックすら知らないのだ。
「食べたければ、精々、王都で食える所を探す事だな」
「これ何という料理なんだ?」
「さぁ、イノシシ肉で作ったからイノカツというべきだろう、後にカツがついたら大体この手の調理方法だ」
「俺、足洗って王都で働こうかな……」
「俺も…」
まぁ、王都にはこれ以上の料理はいくらでもある、それで満足してもらうしかないな。
それから最初と同じ様に焼いてそれが余り、子供たちにも分け与えられた。
そうしてまたもや檻に戻されたが、他の子達は多少なりと元気が出た様だ。
俺としては今は手足を縛られていない分、少し気が楽だ。
そして、料理に満足した感じの猫耳少女が俺に話しかけて来た。
「あれ、アンタが料理したの?」
「そうなるな、胃もたれとかしてないか?」
「うん、大丈夫。ありがとうね、迷宮都市じゃ碌な物食べれなかったから、捕まってよかったのかも」
「孤児なのか?」
「うん、お父さんが迷宮で死んじゃって」
こいつはどうしたものか。
どうにかしてやりたいと言う気持ちはあるのだが、俺には誰彼構わず救える程の力はないのだ。
それが出来ると言えば父親だが、借りや弱みを作れば自由はどんどん減ってゆく。
今でさえ、娘という人質を取られ、30分の1の自由を失ってる状態だ。
しかも期限付きだ。
結局俺は、頭をなでてやるくらいしか、できる事は無かった。
そうして心の中で謝り続けた。
*
「名前はなんていう?」
「ディーナです」
「可愛い名前だ、きっと美人になるぞ」
「嬉しい。いい旦那様に買われたら嬉しいなぁ」
「まだ奴隷になるとは決まってないだろ、しっかりしろ」
「それは夢を見すぎだよ…」
「それはどうかな」
根っからの悪人ではないと思っていたが、本当にそうだとはな。
その事で話が盛り上がってる所に誘拐犯が追加のイノシシを捕まえ戻って来た。
ヤツらが皮剥ぎと血抜き作業をしている間に腕の調子を確認する。
どうにも全治2週間というのは、この体には当てはまらないらしい。
一刻(※15分)とかからず、腕が元通りに動く様になった。
俺の体はどうなってるんだ。
周りを散策してオイル草とツナギ草を探し出し、リーダーにはパンと塩、胡椒を提供してもらた。
持ってるなら最初から出せよな~。
オイル草は粉みじんにしてすりつぶし、裏漉し用の布で漉して液体を抽出し鍋に入れた。
ツナギ草もすりつぶし塩を少量加えると粘り気が出るので、塩、胡椒をまぶした肉をそれに浸した。
さらにパンを荒い粉状にし、ツナギまみれの肉をくぐらせる。
そして、鍋に投入だ。
じゅわわわわ~、という音ともにコロモがカリっとなった時点ですくい上げて完成だ。
「おい、食ってみろメッチャ熱いから気を付けろよ」
「じゃあ捕まえて来た俺が!」
「まて、俺が食う」
「リーダー!そんなっ」
「まぁ、次々できるから、順番は好きにしろ」
リーダーが警戒しつつもカリカリ皮を被ったイノシシ肉を口にした。
「あっつっ」
一瞬で周りがざわついた。
それほど熱いなら食えないのではないかと警戒したのだ。
だが、その一言の後、リーダーは狂ったように一気に食べきってしまう。
「リ、リーダー、どうだったのですか」
「これがイノシシの肉だと……、不思議に心地良く病みつきになる濃厚なうま味に噛むに丁度いい柔らかい肉!これ、本当にイノシシ肉なのかと思う程だ。もう一度確認しなくては……おかわりだ!」
「俺らが先ですよ!リーダーズルいッス!」
「その次は俺ですから!!」
皆が食べたいと言っても、パン自体が少なくて5人分しか作れなかった。
それだけに皆の不満はリーダーに向けられたが、俺の知った事ではない。
食べた者は一様に「初めて食べた、これがシャバの料理か」なんて言い、王都で暮らせばこれが食べれるのかと幻想を抱く。
実際は竜騎士団駐屯地でしか食べれない。
このレシピを知ってるのは俺と娘と現団長、副団長の四人だけで、食堂のコックすら知らないのだ。
「食べたければ、精々、王都で食える所を探す事だな」
「これ何という料理なんだ?」
「さぁ、イノシシ肉で作ったからイノカツというべきだろう、後にカツがついたら大体この手の調理方法だ」
「俺、足洗って王都で働こうかな……」
「俺も…」
まぁ、王都にはこれ以上の料理はいくらでもある、それで満足してもらうしかないな。
それから最初と同じ様に焼いてそれが余り、子供たちにも分け与えられた。
そうしてまたもや檻に戻されたが、他の子達は多少なりと元気が出た様だ。
俺としては今は手足を縛られていない分、少し気が楽だ。
そして、料理に満足した感じの猫耳少女が俺に話しかけて来た。
「あれ、アンタが料理したの?」
「そうなるな、胃もたれとかしてないか?」
「うん、大丈夫。ありがとうね、迷宮都市じゃ碌な物食べれなかったから、捕まってよかったのかも」
「孤児なのか?」
「うん、お父さんが迷宮で死んじゃって」
こいつはどうしたものか。
どうにかしてやりたいと言う気持ちはあるのだが、俺には誰彼構わず救える程の力はないのだ。
それが出来ると言えば父親だが、借りや弱みを作れば自由はどんどん減ってゆく。
今でさえ、娘という人質を取られ、30分の1の自由を失ってる状態だ。
しかも期限付きだ。
結局俺は、頭をなでてやるくらいしか、できる事は無かった。
そうして心の中で謝り続けた。
*
「名前はなんていう?」
「ディーナです」
「可愛い名前だ、きっと美人になるぞ」
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「それは夢を見すぎだよ…」
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