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2.迷宮都市ルグランジ
2-11.ルグランジ地下迷宮にて
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「しかし、迷宮の魔物って、なんで素材を落として消えるんだろうな」
「迷宮主が臭いの嫌いなんでしょうね」
「消える前に肉を落とせよ!あーっ、肉がくいてえ」
「もうすぐキャンプですよ、張り切って歩きましょう」
迷宮内に生成された永続的なセーフティーエリアには時々キャンプと言われる小さな村が形成されている。
そのエリアでは自然が豊かで木々からは果物が取れ、動物、鉱脈までもが生成される。
砕いて言えば、生活の為の食料が豊富にあると言う事だ。
勿論、村の建物を建てるのは人間が行うのだが、その資材は現地の木々や鉱脈から調達できるのだから、なんとも至りに尽くせりだ。
そこにはそこのルールがあり、大体お店が出店されていて、何らかの名物になる食べ物がある。
そして、客を呼び込むためにここに至る道に、目印が設置され、俺達はそれを見て歩いている。
当然ベッドがある宿屋もあり、そこで爆睡したいという欲求だけが俺を動かしていた。
いや、マジ眠いんだわ。睡眠時間を多く必要とするのはこの体の一番の弱点だな。
そうして俺達は森の中を進む。
このエリアはお日様の様な物があり、年がら年中昼間になっている。
「待て、スパイラルホーンラビットが居るぞ」
「狩りますか?肉は美味いらしいですね」
「一応動物扱いで消えないんだっけか」
「そうです」
ならば狩るしかねえ。
俺は人差し指サイズの小刀を取り出し、さっと投げた。
スパイラルホーンラビットがこちらに振り向く瞬間に、名前の由来ともなった細長い巻貝の様な角の隣に突き刺さる。
「お見事、その小刀、蜂型魔物にも使えたのでは?」
「2本しかねーんだよ。バランスが大事でな、鍛冶屋で見つけたまともなのがこれだけだ」
「当主様にお願いしてみればい良いのでは?」
「よせよ、借りや弱みを作るのは嫌なんだ」
そして、スパイラルホーンラビットが居るって事は、もうここがキャンプだと言う事になる訳だ。
獲物を拾い上げた俺は、今居る崖の下に広がる広大な森の中にある集落に見惚れてしまった。
それはまさに、自然に溶け込んだ居住区、オアシスと言っていいだろう。
「どうやら着いたようだな」
「ええ、ここはもう安全地帯です」
動物ですら、俺らを襲わない。
ベッドに拘らないのであれば、そこらの木陰で居眠りしててもいい。
まぁ、その場合魔物よりも怖い人という獣が襲ってくる可能性は否めない。
お金に余裕がなくて野宿する者、複数人パーティーで交代で見張りを立ててる者、木の上で寝る者と、まぁ色々と対策を立ててる訳だ。
その為、極力騒がしくしてはいけないというのはキャンプ共通のルールだ。
俺達は真っ先にギルドの出張所に行った。
先ずは素材の換金が目的だ。
カーティスが背負っていた巨大なリュックがギルド職員の前で解放された。
あまりにも大量の素材を目の前に、彼らは固唾をのんだ。
恐らくはこれを清算するのにどれくらいの時間がかかるのだろうと言う、絶望感からだろう。
この場で通貨で支払われるのはごく少額で大半は冒険者プレートに記録される。
ギルド出張所はお金を受け取る場ではなく、溜まった素材を無くして荷物を減らす事が目的だ。
少額の通貨支払いもキャンプ内で使う金が要るからだ。
わざわざダンジョンに潜るのに金を持ってはいる奴はいない。それこそ荷物が嵩張るという物だ。
地上のギルドで冒険者プレートに多少のお金をチャージしておくのは一般常識となっている。
斯くして俺達は引き換え番号を手に出張所の長椅子でうたた寝をするのだった。
*
「カロリーナ様、素材の買い取り額が出ましたよ」
「いくらだった?1ゴールドくらいにはなったか?」
「だいたい12ゴールドですね」
「まじか!あーやっぱり、ダンジョンはすげえな!(前世の月給の半分かよ…)」
「まぁ二人で分ければ1人6ゴールですが、まだ二日ですからね。分配は言ってた通りでいいのですか?」
「ああ、半分半分だ。文句あるか?」
「カロリーナ様がそれでいいのでしたら、それで。ですが、カロリーナ様の方が多く倒しているので……」
「だからって、あの荷物は俺には持てない。お前がいてこそだよ、カーティス、来てくれて助かった」
「いえいえ、滅相もありません」
「とりあえず、宿行こうぜ!温泉も有るらしいし!」
「迷宮主が臭いの嫌いなんでしょうね」
「消える前に肉を落とせよ!あーっ、肉がくいてえ」
「もうすぐキャンプですよ、張り切って歩きましょう」
迷宮内に生成された永続的なセーフティーエリアには時々キャンプと言われる小さな村が形成されている。
そのエリアでは自然が豊かで木々からは果物が取れ、動物、鉱脈までもが生成される。
砕いて言えば、生活の為の食料が豊富にあると言う事だ。
勿論、村の建物を建てるのは人間が行うのだが、その資材は現地の木々や鉱脈から調達できるのだから、なんとも至りに尽くせりだ。
そこにはそこのルールがあり、大体お店が出店されていて、何らかの名物になる食べ物がある。
そして、客を呼び込むためにここに至る道に、目印が設置され、俺達はそれを見て歩いている。
当然ベッドがある宿屋もあり、そこで爆睡したいという欲求だけが俺を動かしていた。
いや、マジ眠いんだわ。睡眠時間を多く必要とするのはこの体の一番の弱点だな。
そうして俺達は森の中を進む。
このエリアはお日様の様な物があり、年がら年中昼間になっている。
「待て、スパイラルホーンラビットが居るぞ」
「狩りますか?肉は美味いらしいですね」
「一応動物扱いで消えないんだっけか」
「そうです」
ならば狩るしかねえ。
俺は人差し指サイズの小刀を取り出し、さっと投げた。
スパイラルホーンラビットがこちらに振り向く瞬間に、名前の由来ともなった細長い巻貝の様な角の隣に突き刺さる。
「お見事、その小刀、蜂型魔物にも使えたのでは?」
「2本しかねーんだよ。バランスが大事でな、鍛冶屋で見つけたまともなのがこれだけだ」
「当主様にお願いしてみればい良いのでは?」
「よせよ、借りや弱みを作るのは嫌なんだ」
そして、スパイラルホーンラビットが居るって事は、もうここがキャンプだと言う事になる訳だ。
獲物を拾い上げた俺は、今居る崖の下に広がる広大な森の中にある集落に見惚れてしまった。
それはまさに、自然に溶け込んだ居住区、オアシスと言っていいだろう。
「どうやら着いたようだな」
「ええ、ここはもう安全地帯です」
動物ですら、俺らを襲わない。
ベッドに拘らないのであれば、そこらの木陰で居眠りしててもいい。
まぁ、その場合魔物よりも怖い人という獣が襲ってくる可能性は否めない。
お金に余裕がなくて野宿する者、複数人パーティーで交代で見張りを立ててる者、木の上で寝る者と、まぁ色々と対策を立ててる訳だ。
その為、極力騒がしくしてはいけないというのはキャンプ共通のルールだ。
俺達は真っ先にギルドの出張所に行った。
先ずは素材の換金が目的だ。
カーティスが背負っていた巨大なリュックがギルド職員の前で解放された。
あまりにも大量の素材を目の前に、彼らは固唾をのんだ。
恐らくはこれを清算するのにどれくらいの時間がかかるのだろうと言う、絶望感からだろう。
この場で通貨で支払われるのはごく少額で大半は冒険者プレートに記録される。
ギルド出張所はお金を受け取る場ではなく、溜まった素材を無くして荷物を減らす事が目的だ。
少額の通貨支払いもキャンプ内で使う金が要るからだ。
わざわざダンジョンに潜るのに金を持ってはいる奴はいない。それこそ荷物が嵩張るという物だ。
地上のギルドで冒険者プレートに多少のお金をチャージしておくのは一般常識となっている。
斯くして俺達は引き換え番号を手に出張所の長椅子でうたた寝をするのだった。
*
「カロリーナ様、素材の買い取り額が出ましたよ」
「いくらだった?1ゴールドくらいにはなったか?」
「だいたい12ゴールドですね」
「まじか!あーやっぱり、ダンジョンはすげえな!(前世の月給の半分かよ…)」
「まぁ二人で分ければ1人6ゴールですが、まだ二日ですからね。分配は言ってた通りでいいのですか?」
「ああ、半分半分だ。文句あるか?」
「カロリーナ様がそれでいいのでしたら、それで。ですが、カロリーナ様の方が多く倒しているので……」
「だからって、あの荷物は俺には持てない。お前がいてこそだよ、カーティス、来てくれて助かった」
「いえいえ、滅相もありません」
「とりあえず、宿行こうぜ!温泉も有るらしいし!」
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